世界が滅んでしまった地球。バランスが取れていた世界の均衡は崩れ、荒れ果てた世界になってしまいました。その原因の1つである愛する女性の奪い合い。それは北斗神拳と南斗聖拳の戦いでもありました。新世界を支配した皇帝シンに怯える生き残った人々。彼らを救い新たな未来を創ることは北斗の拳の後継者にゆだねられていたのです。
『北斗の拳』作品情報
タイトル | 北斗の拳(Fist of the North Star) |
監督 | トニー・ランデル |
公開 | 1995年4月22日 |
製作国 | アメリカ/日本 |
時間 | 1時間43分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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南斗聖拳の達人・シンによって、父にして北斗神拳のマスターであるリュウケンを殺されたばかりか、最愛の人・ユリアを攫われてしまったケンシロウは、一人絶望の荒野をさまよっていた。
同じ頃、シンが統治するサザンクロスの町から派遣されたクロスマンと呼ばれる軍隊が、パラダイスバレーの人々を苦しめていた。
(出典:https://eiga.com/movie/39392/)
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北斗神拳 南斗聖拳
「死」と「生」、「痛み」と「喜び」。
世界は全てのものが「闇」と「光」のバランスにより存在していました。
しかしある時そのバランスが崩れてしまいます。
そして毒雨が降り、炎が大地を焼き尽くし、身も凍るような風がふき、一瞬にして地球は地獄となってしまいました。
世界が滅びる前、「北斗神拳」と「南斗聖拳」もまたバランスが取れお互いが共存していました。
「北斗と南斗は戦ってはいけない」という教えをどちらも守り続けていたのです。
しかしそのバランスも崩れてしまい、南斗聖拳のマスターの1人シンは、北斗神拳の北斗の拳を処刑してしまったのです。
その後すぐに世界はシンの率いいるサザンクロスによって支配されてしまいます。
彼はクロスマンを町に放ち、住民達を奴隷のように扱いました。
そんな中、パラダイスバレーの住人達は荒野に落ちた1粒の種が花を咲かせるように、希望である北斗の拳が戻ってくると信じていました。
シンによって殺されてしまった北斗の拳は、息子ケンシロウに「お前が北斗の拳の継承者だ」と言い続けます。
「それがお前の運命だ」と。
しかし父を殺されさらには愛していたユリアをシンに奪われてしまったケンシロウは、自分が北斗の拳になることを拒みます。
彼はひたすら地獄となってしまった世界を歩き続けていました。
それでもやはりケンシロウが北斗の拳だったのです。
彼は北斗の拳となる運命だったのです。
自分に運命を選択する余地はないと気が付いたケンシロウはパラダイスバレーの住人を救い、宿敵シンを倒すべく彼のいる宮殿に向かったのです。
愛する女性の奪い合い
教えを守り戦うことのなかった北斗神拳と南斗聖拳。
しかし戦うことになってしまったのは1人の女性が絡んでいました。
その女性の名前はユリア。
彼女は北斗神拳のケンシロウを愛し、ケンシロウもまたユリアを愛していました。
ケンシロウが未来を担う北斗の拳と信じるユリア。
しかし彼女のことを愛していたのはケンシロウだけではありませんでした。
南斗聖拳のマスターの1人シンもまた彼女のことを愛していたのです。
ユリアがケンシロウを愛していることが許せないシン。
彼は北斗神拳を滅ぼすべく北斗の拳を殺し、さらにはケンシロウからユリアを奪い連れ去りました。
ユリアをめぐる三角関係が北斗と南斗のバランスを崩してしまったのです。
シンはケンシロウからユリアを奪う時、ケンシロウの体に7つの傷をつけます。
それは北斗神拳の象徴である北斗七星のようでした。
しかしそれはまた自由への希望でもあります。
自分の運命を受け入れ北斗の拳となったケンシロウは、愛するユリアを奪い返すためにシンの元に向かったのです。
それは同時にバランスが崩れてしまった世界の秩序を取り戻すことであり、新しい未来を創ることだったのです。
まとめ
世界の滅亡を起こしてしまった男と女の三角関係。
それは流派を超えた戦いとなり、世界を地獄にしてしまったのです。
しかし一度敗れた男は再び立ち上がります。
北斗の拳となったケンシロウは愛する女性を奪い返すために再びシンと戦い、愛と平和を取り戻しました。