数学の天才少女メアリーと暮らす叔父のフランク。彼はメアリーを普通に育てたいと願っていましたが、メアリーの祖母がそれを拒みます。自分が叶えられなかった夢を娘と孫に託す祖母。メアリーに与えられた特別な「才能」を伸ばすのか、それとも普通に育てるのか?揺れるフランクが出した答え、それはメアリーが望むものでした。
『gifted/ギフテッド』作品情報
タイトル | gifted/ギフテッド(Gifted) |
監督 | マーク・ウェブ |
公開 | 2017年11月23日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間41分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
(引用:MIHOシネマ)
天才少女メアリー
7歳の天才少女メアリーは、数学博士だった母親の才能を引き継ぎ小学校1年生にして難問の数学が解けます。
その才能はわざと大学講師が解けない問題をメアリーに用意すると、問題が間違っていることに気がつくほどでした。
それほど特別な才能を持って生まれたメアリー。
最初は同学年の子供達は退屈だと感じ学校に行きたくないと考え、ホームスクールを望んでいました。
しかし嫌がるメアリーを学校に行かせたのは、彼女の叔父のフランクでした。
亡くなった姉から頼まれてメアリーを育てているフランク。
彼はメアリーに才能があることは知ってしましたが、それでも彼女を普通の環境で育てたいと思っていたのです。
やがてそんなフランクの想いはメアリーに伝わります。
彼女はいじめられている同級生を助け、友人達と絆を気付き始めたのです。
そして最後にはガールスカウトに入り、同じ子供達との生活を楽しでいました。
天才でもまだまだ7歳の少女。
同じ歳の子供達と触れ合うことで、勉強以外のことを学ぶことができるのです。
ちなみに学校初日。
メアリーが暗算で解いた57×135。
ちょっと考えた後、彼女は7695と答えを出します。
彼女が頭の中でやった暗算方法はトラハテンベルク法というものでした。
映画の中では「大きな数字も瞬時に計算できる」と説明されていました。
叔父のフランクは自分は8歳で習得したからメアリーは特別ではないと言っていましたが、それでも1+1を習っている教室で57×135はとても特別な才能を持った少女だったのです。
ギフテッド教育
メアリーの祖母はメアリーに通わせたかったギフテッド教育を行っている学校。
ギフテッド教育(Gifted education)とは特別な才能を持つ子供達を育てるプログラムです
メアリーの場合は数学的才能が彼女のGiftedになります。
このギフテッド教育を受けることになると才能を持った子供のそれぞれにあったペースで学習することができます。
普通の学校に行けば年間のカリキュラムは決まっていて、それに合わせて授業が進められますが、ギフテッド教育ではメアリーのペースでカリキュラムを決めるのです。
理解するスピードが速ければ、学ぶ量も増えていきます。
メアリーの祖母はメアリーに才能を伸ばしてほしいと考えていました。
一方でフランクは普通に育てたいと考えています。
どちらがメアリーのためになるのか。
フランクは悩み悩んだ末に、両方をメアリーに与えることを決めます。
メアリーは飛び級システムを使って大学で数学の勉強をするようになりました。
そして大学が終わるとガールスカウトで同年代の子供達と遊ぶのです。
こうすればメアリーはその才能を伸ばせると同時に、子供としての時間を過ごすこともできるのです。
フランクは彼女の姉でメアリーの母が送った生活を思い出しながら、この決断を下したのかもしれません。
数学博士でメアリーのように天才だった姉。
彼女は勉強を嫌がってはいませんでしたが、普通に遊ぶことを許されない環境を嘆いていました。
そして精神を病んでしまったのです。
メアリーに姉と同じ道を歩ませないためにも、フランクは勉強以外の時間をメアリーに与えたかったのです。
そしてそれができる方法を選択したのでした。
まとめ
7歳にして大学で勉強できるほどの数学的才能を持っているメアリー。
そんなメアリーの教育方法をめぐって対立する祖母と叔父を描いたのが映画『gifted/ギフテッド』でした。
結局メアリーは才能を伸ばせ友人と遊べる環境を手にすることができました。
それはフランクがメアリーに与えた最高の「贈り物」だったのです。