映画『ニュー・ミュータント』善良な熊vs邪悪な熊 どちらが勝つかは自分次第


特殊能力を備えたミュータント。隔離された5名の若いミュータントは、それぞれが心に深い傷を追っていました。能力をコントールできない彼らは、その能力に苦しめられていました。また彼らは人と違うために幼い頃から恐怖を背負ってきていました。そんな若きミュータントの心に潜む「恐怖」。それをどのように扱うかは、ミュータント自信が決めることなのです。

『ニュー・ミュータント』作品情報


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タイトル ニュー・ミュータント(The New Mutants)
監督 ジョシュ・ブーン
公開 2021年2月3日
製作国 アメリカ
時間 1時間34分

Rotten Tomatoes

あらすじ

未熟さゆえに特殊能力を制御できず、辛い過去を背負った5人の若者。

極秘施設で訓練を受ける彼らの前に、突如現れた謎のモンスター。

恐怖で錯乱する中、さらなる危機が訪れる。

運命に抗う闘いの結末とは…。

(出典:http://www.foxjapan.com/the-new-mutants)

心に潜む恐怖

若いミュータント5人の心に潜む恐怖。

・サム:殺してしまった父親
・ロベルト:殺してしまった彼女

自分の能力をコントルールできなかったサムとロベルト。

サムは鉱山で父親と働く同僚を、ロベルトは恋人をそれぞれ殺してしまいます。
その結果サムは高速で飛行できるその能力をコントロールしようと日々練習に励みます。
一方、ロベルトは自分の能力を誰にも見せず、誰にも伝えず自分の心の中にしまいました。

レイン:神父

キリスト教信者のレイン。
彼女は幼い頃から教会に通いますが、その能力ゆえに神父から魔女と烙印を押されてしまいます。
さらに女性が好きなレインを考えると、そのことも神父を恐る原因だったのかもしれません。

イリアナ:泣く自分を見て笑う大人達

幼いイリアナは、嫌なことをされて泣く自分を、大人達に笑われるという辛い経験を味わっていました。
その恐怖から逃げるために彼女はリンボー界という世界を作り、そこに逃げ込みました。
彼女はそのリンボー界で能力を身につけますが、成長した今でも自分を泣かせ笑っている大人から味わった恐怖を忘れることができずにいました。

ダニ:デーモン・ベア

幼い頃暗闇が怖かったダニ。
彼女は父親から人の心にはデーモン・ベアが、恐怖心を餌に住みついていると教わります。
ダニはデーモン・ベアが育たないように、小さな熊を思い浮かべるように父からもらった「熊」のネックレスを身につけることで、恐怖心を抑えていました。

ダニはシャイアン族で、先住民居住区に住んでいました。
そんな先住民ということも、彼女のデーモン・ベアを育てる恐怖心だったのかもしれません。

善良vs邪悪

人の心に住む2頭の熊。

善良な熊:同情と愛と信頼をもたらす
邪悪な熊:恐怖と恥辱と自己破滅をもたらす

そんな善良な熊と邪悪な熊どちらが勝つかは、自分がどちらを育てるかによって変わってくるのです。

恐怖によって育つデーモン・ベア。
人間が生まれた時は小さかったデーモン・ベアは、人間が歳を取るにつれて恐怖心が増大するにつれて大きくなってしまいます。

自分の能力によって「普通とは違う子」とされていた5人の心の中でも、デーモン・ベアが大きくなりつつありました。

そして若いミュータントと集めているエセックス・コーポレーションでは、この5人が抱える恐怖を利用して殺人鬼を作ろうとしていました。

それまで怯え逃げて隠れていた5人。
しかし自分の恐怖が目の前に現れた時、彼らは戦うことを決めます。

強くならないと」と覚悟を決め恐怖に立ち向かい、「勇気を出して」恐怖と戦ったミュータント達。
彼らは自分の心にあった恐怖を倒すことができました。

そして「恐怖」を眠らせたのです。

眠りについたデーモン・ベアはいつ目覚めるか分かりません。
私たちは誰もが心の中に恐怖心を持っています。

でもそれを育てるか、眠らせたままかは私たち次第なのです。

5人の目の前にはこれから先もたくさんの「恐怖」を現れるでしょうが、きっと彼らは「善良な熊」を育てていくはずです。

まとめ

若いミュータントが心に抱える「恐怖」を描いた映画『ニュー・ミュータント』。

それは「普通とは違う」ということが、彼らに植え付けた恐怖でした。

でもその恐怖を育てるかどうかは自分次第。

恐怖は心の中で眠らせておくことができるのです。