年に一度刈入れの日に選ばれる「ハンガー・ゲーム」の参加者達。12地区では12歳になったばかりのカットニスの妹が代表に選ばれてしまいます。カットニスに幼い妹のためにも自分が代わりに代表に志願し「ハンガー・ゲーム」に参加することに。12地区の男性の代表者ピータと共にゲームの行われる首都へ向かったカットニス。そしていよいよ生き残りをかけた残酷なゲームが始まるのでした。
『ハンガー・ゲーム』作品情報
タイトル | ハンガー・ゲーム(The Hunger Games) |
監督 | ゲイリー・ロス |
公開 | 2012年9月28日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 2時間22分 |
Rotten Tom
あらすじ
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強大な権力を一手に握る独裁者が君臨する国家パネム。
そこはエリート階層が暮らす最先端都市キャピトルとそれに隷属する12の貧困地区で構成されていた。
独裁者は反乱の抑止を目的に毎年、全12地区からそれぞれ12~18歳の男女一人ずつを選出して、最後の一人になるまで殺し合いをさせ、それを完全生中継する見せしめイベント“ハンガー・ゲーム”を開催していた。
そのプレイヤーの抽選会で、第12地区からは12歳の少女プリムが選ばれてしまう。
そこで姉のカットニスが身代わりを志願、男子で選ばれた同級生ピータ・メラークとともにハンガー・ゲームに参加することに。
こうしてキャピトルに向かった2人は、教育係による過酷なトレーニングを経て、ついに総勢24人が繰り広げる殺すか殺されるかの究極のサバイバル・ゲームに身を投じていくのだが…。
(出典:https://www.allcinema.net/cinema/341959)
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ハンガー・ゲーム
パネムという国で年1回行われる「ハンガー・ゲーム」。
それは政府に対して暴動を起こした市民への罰でもありました。
[box class=”red_box” title=””]・12の各地区から12歳〜18歳少年と少女を1人ずつ刈入れの儀式で選出
・競技者はキャピトルで護送される
・戦闘上で戦い最後に残った1人が勝者となる[/box]
上記のルールからなるハンガー・ゲーム。
それは12の地区の人にとっては罰でしたが、キャピトルに住む人にとってはそれは年1回の楽しい行事でした。
「ハンガー・ゲーム」で勝ち残るためには、スポンサーが大切です。
スポンサーに気に入られれば、競技者へゲーム中にプレゼントが送られてくるのです。
生き残るためにはこのプレゼントが重要になります。
12地区の代表カットニスは、このプレゼントに助けられることが2回ほどありました。
気の強いカットニスは、スポンサーの気を引くために同じ地区のピータと恋人同士を演じます。
それによって2人の愛に感動したスポンサーを味方につけることにしたのです。
それは以前に12地区で勝ち残ったヘイミッチの作戦でもありました。
1回目は自らに傷のために、そして2回目はピータの栄養となるスープをゲットしたのです。
しかしやがて2人は本当にお互いに惹かれ始めます。
それでも最後はお互いどちらかを殺さなくてはいけませんが、カットニスの行動がルール変更を生むことになったのでした。
キャピトルの住人にとってのハンガー・ゲーム
カットニス達にとっては生死をかけた戦いですが、キャピトルの人にとって「ハンガー・ゲーム」はあくまで楽しい行事の1つです。
そしてまた「ハンガー・ゲーム」作ったセネカにとっては、自分の実力を発揮する大切なゲームです。
そのためゲームを面白くするために手段は選びません。
みんなから離れたカットニスの元に戻すために火事を起こし火の玉を飛ばしたり、ゲームの終盤では獣をゲームに送り込みます。
彼はこのゲームで国のトップに自分をアピールしていました。
しかし、途中でルーの死を嘆いたカットニスの行動が11地区の人の暴動に繋がってしまいます。
セネカは自分のゲームで暴動が起きてしまうとまずいことになります。
これを利用したヘイミッチはセネカを説得し、これ以上暴動が起きないためにも同地区の2人が生き残った場合は2人とも勝者にするとルール変更させたのでした。
このルール変更によりカットニスとピータは2人とも勝者になります。
しかし直前でやはり勝者は1人だとルールが元に戻ります。
ピータは自分が死ぬことを選びましたが、カットニスは反抗し2人とも死のうをしました。
しかしセネカは2人の死が暴動に繋がっては困るので、結局2人とも勝者にしたのです。
キャピトルの住人とっては行事の1つでセネカにとっては自分の作った大切なゲームです。
しかしこの国の指導者にとっては、それが彼らの「希望」になっては困るのです。
指導者にとってはあくまで「ハンガー・ゲーム」は「罰」なのです。
しかしカットニスにとった行動は「希望」を生むものとなってしまいました。
これがこの国の指導者を怒らせることになってしまったのでした。
まとめ
金持ちの娯楽の1つ「ハンガー・ゲーム」。
それは競技者にとっては地獄のゲームでありますが、指導者にとっては彼らを押さえ付けるものだったのです。
キャピトルに住む人以外に「希望」はない。
そう思わせるための「ハンガー・ゲーム」が、カットニスの登場により狂い始めてしまったのでした。