映画『オールド・ガード』助けることに理由はいらない 人は孤独じゃない


不死身のヒーロー、それは言い換えれば死ぬことのできないヒーローでもありました。人生の最後が訪れるのをただ待ち続ける彼らは、その間に数多くの出来事を目にしたくさんの人を助けてきました。しかし毎日のように世界では悲惨な事件が起き続けています。そんな救いようのない世界で彼らは生き続ける意味を探し続けているのです。

『オールド・ガード』作品情報

タイトル オールド・ガード(The Old Guard)
監督 ジーナ・プリンス=バイスウッド
公開 2020年7月10日
製作国 アメリカ
時間 2時間5分

Rotten Tomatoes

あらすじ

何世紀もの間、ひそかに人類を守ってきた4人の不死身の兵士たち。

だが、その特殊能力を知った組織が、私利私欲のために彼らを狙い始める。

(出典:https://www.netflix.com/title/81038963)

死ねないヒーロー達

何百年もの間生き続けているアンディ。
彼女はある日突然死ぬことができなくなってしまいます。

孤独の中な何十年も生き続けやっと見つけた仲間。
そんな仲間とともに世界を救い続けていました。

不死身と聞けば喜ぶ人も多い中、死ぬことができないことの辛さを知るのは本人達だけでした。

愛する人が歳をとり逝ってしまうのを見なくてはいけない現実。
彼らを襲ったのは耐えきれないほどの孤独でした

しかも何度世界を救っても世界には平和がやってこない日々。
そんな救いようのない世界に不死身の仲間のボスであるアンディは嫌気がさしていました。

「なぜ私が?」
「何のために?」
そんな悩みを繰り返しながら、ただただ毎日生きて行くしかなかったのでした。

救いようのない世界で残した功績

どんなに戦っても世界を救えていないと実感しているアンディ。
しかし実は彼女達は無名の英雄たちを救っていたのです。

彼女達の功績は数えしれないものでした。
アンディたちが助けた人の子孫は、その後人類に貢献していたのでした。

彼らは

・エルサレム攻囲戦
・十字軍
・ナポレオンのロシア遠征
・トルコ・クリミア戦争
・南北戦争
・第一次世界大戦
・スペイン内戦
・第二次世界大戦
・パリの解放
・キューバ革命
・ベトナム戦争
・ベルリンの壁崩壊
・コンゴ戦争
・セルマの行進
・ベビーリフト作戦
・ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争

などでたくさんの人を救ってきました。
そして彼らが助けた人達やその子孫は

・糖尿病の早期発見法を解明
・ポル・ポトの虐殺から317人を救う
・1978年核戦争阻止
・女性パイロットのパイオニア
・最年少でノーベル医学賞
・DNA研究でメダル受賞
・ヒップホップ活動家
・アジアの子供達に援助

など世界中で活躍していました。

これが不死身のヒーロー達が存在する意味でした。

今日 私が助けたあなたは、明日 他の誰かを救う
何百年の生き続ける彼女達は、まさにこの言葉を実行していたのです。

助けるのに理由は関係ない

それが不死身のヒーローなのです。

困っている人がいれば、傷つている人がいれば理由など関係なく助ける。
それが私たちなのです。

アンディたちはそれを長年実行してきていたのです。

それでも良い方向に進まない世界に疲れ始めていましたが、彼らはもう一度「世界を救う」意味を取り戻しました。

そしてそれは私たちも同じです。

傷ついたアンディは名もなき普通の女性に助けられ、それが世界を救うことにつながりました。

こうやって私たちは繋がりながら生き続けているのです。

まとめ

新たなヒーロー達が誕生する物語『オールド・ガード』。

そこで描かれていたのはヒーローの能力ではなく、人間がやるべきことでした。

「助ける」ことがやがて世界を救うことになるのです。

そんな人間の基本的なことを、現代の混沌とする世界に伝えている物語。

それが『オールド・ガード』でした。