全編一人称で描かれた映画『ハードコア』。その撮影方法から公開されると同時に話題となった作品でした。ヘルメットに付けられてカメラで撮影された物語。ゲームのような展開は監督自らカメラマンにも主人公にもなって作られた映画になっていました。そのすごい内容は製作の裏側を知ると驚かされてしまう映画でした。
『ハードコア』作品情報
タイトル | ハードコア(Hardcore Henry) |
監督 | イリヤ・ナイシュラー |
公開 | 2017年4月1日 |
製作国 | ロシア/アメリカ |
時間 | 1時間36分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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白衣を着た美女エステルに呼びかけられ、見知らぬ研究室で目を覚ました男ヘンリー。
彼の妻だというエステルは、死にかけていた彼を蘇生し、失った手足にマシンを取り付けサイボーグとして復活させた。
しかし超能力を持つ男エイカン率いる武装集団の襲撃に遭い、エステルが掠われてしまう。
ジミーという謎の男に窮地を救われたヘンリーは、彼の協力を得てエステル救出へと向かうが…。
(出典:https://www.allcinema.net/cinema/357996)
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全編一人称の映画
映画全てが一人称で展開する初めての映画と言われる『ハードコア』。
それは映像ずべては主人公のヘンリーの視点になっていました。
からは主人公の顔は映りません。
主人公の外見で映るのは、彼の手足とお腹ぐらいでした。
POV(Point of View)と呼ばれる一人称に視点で描かれる映画は、この『ハードコア』の前にもありましたが、全編POVというのはこの『ハードコア』が初めてだと言っても過言ではありません。
初めて公開されたトロント映画祭ではかなり話題となった作品でした。
『ハードコア』のメイキング
『ハードコア』はPOVで描かれているため、カメラはヘンリーを演じる人が被ったヘルメットについています。
そしてそのヘンリーを演じたのはスタントマンや監督のイリヤ・ナイシュラー自身でした。
イリヤ・ナイシュラーは監督・脚本・製作・撮影・役者と1人で色んな役割をこなしてことになります。
『ハードコア』はアクション映画なので、激しい戦いのシーンがたくさんあります。
それはCGではなく全て役者が演じています。
ヘンリーの激しいアクションの時はスタントマンがヘンリーになって、カメラをつけて撮影に挑んでいます。
ワイヤーで吊られた状態でのアクションや、壁を登るシーンなど全てスタントマンが演じているのです。
さらにクレーンにつられて猛スピードの車の上でアクションなども行っています。
『ハードコア』の中には何度も車が爆破したり、大破したりするシーンが登場します。
それもCGではなく実際に車を使って撮影されていました。
だから『ハードコア』はリアルな感じがこれでもかと伝わってきます。
POVだけでもリアルな感じはするのですが、CGではなく全て本物を使って撮影されたことによってとり臨場感溢れる映像となっているのです。
『ハードコア』を見ていると、ゲームをやっているような感じになります。
自分が主人公ヘンリーになり、悪の陰謀を暴こうとする気持ちになれるでしょう。
そしてそんなヘンリーの気持ちでまさかのラストを体験することになるのです。
まとめ
全編POVで話題となった『ハードコア』。
ストーリーよりもその映像に最後まで驚かされるはずです。
まさにゲームの中にいる感じになります。
リアルさを伝えるために映像もかなり過激になっていますが、その分主人公の気分を充分に感じることができるはずです。
あなたはこのゲームきちんとクリアすることができましたか?