映画になった実際の事件を元にしたドラマ『LAW & ORDER:性犯罪特捜班 』シーズン9第17話


『LAW & ORDER:性犯罪特捜班 』シーズン9第17話。この中の冒頭で描かれる事件が実際に起きた事件が元になっています。刑事を名乗ってファーストフード店に電話するイタズラ電話。それはただのいたずら電話ではなく、権力と服従を利用するイタズラ電話でした。

『LAW & ORDER:性犯罪特捜班 』シーズン9第17話「権力と羊」


Law and Order: Special Victims Unit – Season 9

ファーストフード店で従業員の女性を、店長が監禁する事件が起きた。

現場に向かうエリオットとオリビア。

店長はミルグラム刑事の指示通りにやっただけだと、エリオットたちに伝えた。

しかしミルグラム刑事は存在しない刑事だった。

イタズラ電話事件

『LAW & ORDER:性犯罪特捜班 』シーズン9第17話が前理科で放送されたのは、2011年11月16日。

第200回目となるエピソードは、ロビン・ウィリアムスがゲスト出演する記念のエピソードになりました。

ドラマはいつものように「この物語はフィクションです」と冒頭に登場します。

しかし、今回のエピソードの最初のファーストフード店で起こった事件は、実際にアメリカで起きた事件でした。
それは、2004年に犯人が逮捕された、10年にも及ぶファーストフード店へのいたずら電話です。

この事件は後に『コンプライアンス-服従の心理-』というタイトルで映画化もされています。

それほど衝撃を与えたこの事件。
それは警察官のふりをした男がファーストフード店にいたずら電話をかけ、店長に指示をして窃盗の疑いがある従業員を調べさせるという事件でした。
その際、警察官のふりをした男は従業員を裸にするように、店長に指示します。

店長は相手が警察を思っているので、その指示に従ってしまいます。
最終的には性的なことまで要求するようになる男。
おかしいなと思いながらも店長は、電話の男の指示に従ってしまうのでした。

犯人はこんないたずら電話を10年近くも続けていました。

その事件を『LAW & ORDER:性犯罪特捜班 』シーズン9第17話の冒頭では描いています。
そしてこの時の犯人の心理や被害者の心理を扱ったのが、今回のエピソードなのです。

ミルグラム実験

ロビン・ウィリアムスが演じた犯人の男。
彼は刑事を装った際に、ミルグラム刑事という名前を使っていました。

ミルグラムとはミルグラム実験を行なったミルグラム博士のことをさします。

人間の心理状況を実験したミルグラム実験

・教師役と生徒役に分ける
・生徒役の人を電気椅子に座らせる
・生徒役が答えを間違えると、教師役は15ボルトずつ電圧をあげていく
・生徒役はあらかじめ準備されていた人たちだが、教師役はそれを知らない
・実際に電気は流れていなかったが、生徒役は電流が流れているような演技をする
・教師役が電流を流すことに拒むと、権威者が「続けなければいけいない」と指示する

この実験の結果65%の人が、準備していた最大電圧までスイッチを押したと言われています。

これは65%の人が権力に従ってしまうということを意味していました。

『LAW & ORDER:性犯罪特捜班 』シーズン9第17話の中では、権力に従ってしまう人のことを犯人は「羊」だと言います。
そして多くの人に「羊になるな」と呼びかけました。

ドラマの犯人は、過去に権力に負けて「羊」になり、大切な家族を失った経験がありました。
そのため刑事をなど権力を乱用する人が許せなかったのでした。

まとめ

実際にあった事件を元にしたエピソード『LAW & ORDER:性犯罪特捜班 』シーズン9第17話。

それは人間が権力に屈して服従してしまう心理状態を描いた物語でした。

権力を乱用する権威者に対する怒りと、それに服従してしまう人間の弱さ、この2つが浮き彫りになっています。