映画『コンテイジョン』で描かれたパンデミックの本当の恐怖


原因不明のウイルスにより世界中で感染が起きてしまう映画『コンティジョン』。命がけで原因を突き止めワクチンを開発しようとする機関がある一方で、感染症による二次被害が描かれたいて作品でもあります。パンデミックによる本当の恐怖。それは人間の良心が試されていました。

『コンテイジョン』作品情報


コンテイジョン [Blu-ray]

タイトル コンテイジョン(Contagion)
監督 スティーブン・ソダーバーグ
公開 2011年11月12日
製作国 アメリカ
時間 1時間46分

Rotten Tomatoes

あらすじ

香港出張からアメリカに帰国したベスは体調を崩し、2日後に亡くなる。時を同じくして、香港で青年が、ロンドンでモデル、東京ではビジネスマンが突然倒れる。

謎のウイルス感染が発生したのだ。新型ウイルスは、驚異的な速度で全世界に広がっていった。

米国疾病対策センター(CDC)は危険を承知で感染地区にドクターを送り込み、世界保健機関(WHO)はウイルスの起源を突き止めようとする。

だが、ある過激なジャーナリストが、政府は事態の真相とワクチンを隠しているとブログで主張し、人々の恐怖を煽る。

その恐怖はウイルスより急速に感染し、人々はパニックに陥り、社会は崩壊していく。国家が、医師が、そして家族を守るごく普通の人々が選んだ決断とは──?

(出典:https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=3292/

ウイルス拡大防止のために

謎のウィルスが発生したとき、そのウイルスの拡大防止に動く世界の機関。
『コンテイジョン』の中ではWHOとCDCをメインに描いていました。

WHOとは世界保健機関で人類の健康のために設立された国際機関です。
映画の中ではWHOの疫学者がウイルスの発生場所と考えられる香港に向かいました。
そこでウィルスの感染経路を追ってウイルスの発生地点を特定することが彼女の役目でした。
発生地点を特定すればウイルスについて詳しく知ることができ、ワクチン開発に役立ちます。

もう1つの機関CDCはアメリカ疾病管理予防センターは、感染症対策の研究所です。
ここで新たに発生したウイルスについて研究し、ワクチン開発に役立てるのです。
CDCのスタッフがアメリカでの感染の原因となった女性がいたミネソタに向かい、彼女と接触した人を探します。
ワクチン開発とともに、患者や感染者と疑われる人を隔離することも彼らの仕事でした。

一方でアメリカの国家安全保障省はテロの可能性もあると考えていました。

ウィルス感染が起きた時にどこでどのような動きが起きるのか、『コンテイジョン』を見るとよく分かるようになっていました。

またそれぞれの研究機関でもウイルスの研究が行われています。
ワクチンを開発するためにはまずウイルスの細胞を培養させる必要があります。
培養するために動物などの細胞を使いますが、『コンテイジョン』ではその培養になかなか成功しませんでした。

それはウイルスの威力が強く、細胞を殺してしまうからでした。
培養に成功して初めてワクチンの実験に取り掛かることができるのでした。

パニック

ウイルスの拡大とともに道路が封鎖されたり外出が控えられたり街が閑散としていきます。

誰もがウイルス感染を恐れますが、それと同時にパニックも起こり始めます。
封鎖されることで人々に様々な不安要素が生まれてくるからです。
それをさらに加熱させるのが、ネットによる嘘の情報の拡散です。

インターネットが当たり前の時代になった今、人々は色んな情報を手軽に得ることもできます。
しかしそれと同時に情報の信憑性が問われます。

利益のために嘘の情報を流す人も出てきて人々はパニックに陥ってしまいます。
そして暴動が起きてしまうのです。

食料などの物資を奪い合う人たち。
強盗に入る人たち。
ウイルス感染による二次災害は人間によって引き起こされてしまうのです。

誰もが過剰に反応してしまう中、冷静に正しい情報を見つけるのも市民の役目なのかもしれません。
嘘の情報に踊らされないように、普段から注意が必要なのです。

人災による感染

『コンテイジョン』の中ではコウモリと豚の不運な遭遇がウイルスを産んだとされていましたが、結局はそれは人間が産み出したものだったです。

人間が環境を破壊することで、新しいウイルスが産まれてしまいました。

世界中をパニックにおとしいれ、多くの人類の命を奪った原因は皮肉にも人間の行動によるものでした。

『コンテイジョン』のラストシーンは人類の行動に警鐘を鳴らすメッセージでもあるように見えました。

まとめ

世界中でウイルスによる感染が起き脅威にさらされる人々を描いた『コンティジョン』。

この作品を見ると国際機関や国の機関がどのように動き、どのように感染を突き止めて行くのかを知ることが分かります。
仕事とはいえ空がどれほど危険なことなのかも知ることができました。

そしてさらに世界中をパニックにしてしまうのが、嘘の情報です。
ネット時代だからこそ起きる二次災害。
その危険性はウイルスよりも恐怖なのかもしれません。