映画『激戦ダンケルク』で学ぶドイツ軍のベルギー侵攻からダンケルクの戦いまでの3週間


1940年ドイツ軍がベルギーに侵攻を開始します。イギリス軍やフランス軍はドイツ軍を迎え撃ちますがあっという間に突破されてしまい両軍ともにダンケルク海岸まで追い詰められてしまいました。ベルギー侵攻からたった3週間でダンケルクまで追い詰められてしまった兵士の様子はイギリス国民の様子を『激戦ダンケルク』では学ぶことができます。

『激戦ダンケルク』作品情報


激戦ダンケルク [DVD]

タイトル 激戦ダンケルク(Dunkirk)
監督 レスリー・ノーマン
公開 1958年8月9日
製作国 イギリス
時間 2時間15分

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あらすじ

1940年5月、英国軍がドイツ軍の対峙するフランス戦線は苦しい状況に追い込まれていた。

最前線で闘うビンズ伍長の部隊は、任務を果して帰ると本隊は既に撤退。

地理もろくに理解していない北フランスでビンズ伍長らは、犠牲を伴いながら彷徨い続けていた。

その頃、英本国であらゆる船舶を動員し取り残された数十万人の兵士救出作戦が始動。

唯一残された脱出口となったダンケルクは、独軍に包囲され日夜激しい爆撃を受けていた。

(出典:https://www.thecinema.jp/program/04620)

1940年のイギリスの国民

1939年9月ドイツ軍がポーランドに侵攻したことで始まった第二次世界大戦。
イギリスとフランスはドイツ軍に宣戦布告し、フランスとドイツの国境などに軍を動員しました。

しかし9月にドイツ軍がポーランドに侵攻して以降ポーランドはドイツ軍に占領されてしまいますが、イギリスやフランス軍との陸上戦は行われませんでした。
事実上休戦状態が続いていました。

『激戦ダンケルク』の冒頭ではその時期のイギリス国民の様子が描かれています。
ニュースではイギリス軍の勝利目前が伝えられ国民はそれを信じていました。

さらには戦争に突入しても陸上戦がないため世間は「まやかし戦争」と呼んでいました。
『激戦ダンケルク』の中でもホールデンが「まやかしの戦争だ」と口にしたことで海軍の兵士に怒鳴られるシーンが描かれています。

ほとんど戦争前と変わらない状態が続いてき平和な暮らしを送っていたイギリス国民は戦争が行われていることを忘れている人もいるほどです。

しかしすぐそこに悲劇が待っていたのです。

ドイツ軍のベルギー侵攻

1940年5月10日、ドイツ軍はベルギーに侵攻しました。
「イギリス軍がドイツ軍を監視しているから大丈夫」などのニュースが流れていましたが、ドイツ軍は一気にオランダ・ベルギーを攻めフランスに近づいていました。

フランスはドイツとの国境にマジノ線と呼ばれる要塞を作りますが、ドイツ軍は奇襲作戦で一気にフランスに侵攻してきました。

『激戦ダンケルク』の中でビンズ伍長達はベルギーに入りドイツ軍の侵攻を防ぐために橋を破壊します。
任務後部隊のいる場所に戻ると見方はすでに撤退した後だったのです。

ビンズ伍長はドイツ軍の空爆から逃げながら味方の部隊を探します。
その途中で撤退するイギリス軍に出会い、彼らとともにダンケルクに向かったのでした。

たどり着いたダンケルクにはドイツ軍に追い詰められ逃げ場を失った30万にも及ぶイギリスとフランスの兵士がいました。
しかもダンケルクはドイツ軍の戦闘機による攻撃対象の場所でもありました。

しかし陸上はドイツ軍に包囲されています。
ドイツ軍がばらまいたビラにも「包囲されているから投降しろ」という内容が描かれていました。

陸上で逃げ場がなくなりダンケルク海岸に追い詰められた多くの兵士たちは、ドーバー海峡を渡りイギリスへ逃げるしか方法がなかったのです。

ダイナモ作戦

ダンケルク海岸に残されたイギリス兵士を救出するために、イギリスは海から救出する方法を考えました。
ドーバー海峡を渡りダンケルク海岸の兵士を救出するそれが「ダイナモ作戦」だったのです。

フランスの駆逐艦はすでに攻撃を受けており、イギリス軍の駆逐艦だけではほとんどの兵士を救出することできません。
そこで民間の船も使い兵士の救出に向かったのです。

海軍だけでなく小型船を持っている民間人もダンケルクに兵士の救出に向かいます。

ドイツ軍は船に兵士を乗せないために桟橋を攻撃し、さらに兵士の乗った船や海岸にいる兵士達にも激しい空爆を仕掛けます。

それでもダンケルク海岸に集まった多くの船により兵士たちは救出されました。
この救出劇は奇跡の救出と呼ばれます。
ダイナモ作戦の成功によりほとんどの兵士が故郷に戻ることができたのです。

しか『激戦ダンケルク』の最後で説明されるように、故郷に戻れなかった兵士たちもいました。
ドイツ軍に捕まった兵士たちは5年の間捕虜となってしまいます。

その後のノルマンディー上陸作戦によりフランスの主要都市が次々と解放されて行く中、ダンケルクは最後までドイツ軍が残った場所でもあります。

ドイツが降伏する1945年5月までダンケルクはドイツ軍によって占領されていたのです。

学びポイント

1940年5月10からたった3週間でダンケルクまで追い詰められてしまったイギリス軍とフランス軍。

ダンケルク海岸では何が起きていたのか、またその時のイギリス国内での政治家や国民達の様子などを『激戦ダンケルク』では知ることができます。

前半でドイツ軍がベルギーに侵攻する際、地図でドイツ軍の侵攻を説明するシーンがあるため戦況をきちんと理解することができます。

イギリス国内の市民の様子と戦地にいる兵士の様子が大きく違い、これがこの頃のリアルな状況だったんだなと感じました。