ドラマ『ナルコス』シーズン1第4話「炎に包まれた正義宮殿」アメリカ政府とパブロ


ララの暗殺容疑で起訴され指名手配となったパブロでしたが、彼は隠れ家に隠れていて逮捕できません。マーフィー達はパブロ逮捕に務めますが、アメリカ政府の優先順位はたかあくありませんでした。第4話では当時のレーガン政権の状況とともにパブロの様子を見ていきたいと思います。

『ナルコス』シーズン1第4話「炎に包まれた正義宮殿」


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米国政府が、パブロ逮捕に有利な犯罪引き渡し条約よりも共産勢力鎮圧に多くの予算を費やすことを決定したため、パブロ逮捕は一層困難を極める。

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引き渡し条約

パブロ逮捕にやっと動き始めたコロンビア政府。
パブロを起訴し指名手配しました。
さらに密売人を追い詰めるために、アメリカとの引き渡し条約に合意したコロンビア政府。

これによってアメリカに麻薬を密輸したコロンビア人はアメリカ国内で収監されることになりました。

パブロはなんとかしてこの危機を打破しようとします。
次期大統領選挙に出馬する候補を買収したり脅したりします。
さらには、裁判官も脅そうとしますが、最高裁の裁判官達はこの脅しに屈しませんでした。

しかもパブロが麻薬密売に関わっていた証拠を最高裁に保管しました。

隠れ続けているパブロは、この状況を変えるためについに武力行使に出ます。
M-19を使い、最高裁判所を占拠させます。
そして最高裁に保管されている自分の証拠を全て燃やさせたのでした。

アメリカ政府の対共産主義

マーフィー達はパブロ逮捕に予算をつぎ込んで欲しかったのですが、当時のレーガン政権の1番の敵は共産主義者でした。

アメリカ政府はパブロ逮捕よりも対共産主義を1番に考えていました。
アメリカ国内では共産主義者に対する「赤狩り」が行われ、国外に対してはソ連の支援を受ける共産主義政権に対して、戦うレジスタンス運動などを支援するレーガン・ドクトリンを展開しました

このレーガン・ドクトリンに使われたのが、元CIAのパイロットだったバリー・シールだったのです。
『ナルコス』の中では彼はパブロと繋がっていることしか描かれていませんでしたが、元々は政府に頼まれて共産主義政権と戦うニカラグアの反共ゲリラにソ連製の銃を渡していたのでした。

彼はこの任務の途中でパブロと出会い、アメリカから銃を運ぶ帰りにアメリカに麻薬を密輸していたのです。

バリーのことは『バリー・シール/アメリカをはめた男』で詳しく描かれています。


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バリーのおかげで、マーフィー達はニカラグア政府がパブロと繋がっていた写真を手に入れました。
当時のニカラグアのサンディニスタ政権はパブロに滑走路を使わせていたのです。

これは共産主義国からアメリカに麻薬が流れていることを証明することになりました。
この事実の公表によって、マーフィー達には莫大な予算がおりパブロ逮捕のための大きな前進となったのでした。

密売人の摘発

アメリカ政府からの予算をもらい、さらに飛行機やヘリなどの援助を受けたマーフィー達は、コロンビア当局と手を組んで密売人の摘発に乗り出します。

精製所を片っ端から燃やし、コカインを押収しました。
さらにメデジン・カルテルの大物であるカルロス・レーデルを逮捕することができたのです。

カルロスはすぐにアメリカに引き渡され、終身刑プラス135年の刑を言い渡されたのでした。
彼は死ぬまでアメリカの刑務所で過ごすことになりました。

これはマーフィー達にとって大きな前進でもありました。
さらにコロンビアもこの事実を喜びます。
次期大統領候補のガランは反麻薬派でもあり、引き渡し条約賛成を宣言したのでした。

まとめ

第4話ではパブロ逮捕に少しづつ近づく、DEAの様子が描かれていました。
しかしそれは簡単な道のりではなく、アメリカ政府を動かすための苦労もありました。

また摘発により多くの人が命を落とすことになったパブロとの戦いでもありました。

密売人の引き渡しとアメリカの共産主義との戦いの状況も知ることができた『ナルコス』シーズン1の第4話。

ジリジリと追い詰められているパブロですが、大人しくしているわけはありません。
武装勢力を使い、攻撃に出ました。

この後、パブロはどんな反撃に出るのでしょうか?