映画『フィールド・オブ・ドリームス』で描かれる1919年の野球八百長事件


『フィールド・オブ・ドリームス』の中で主人公のレイが作った野球場にやってきたシカゴ・ホワイトソックの選手ジョー・ジャクソン。「シューレス・ジョー」と呼ばれた彼でしたが、ある事件をきっかけに野球界を追放されてしまいました。ここではその事件について調べてみました。

『フィールド・オブ・ドリームス』作品情報


フィールド・オブ・ドリームス [Blu-ray]

タイトル フィールド・オブ・ドリームス(Field of Dreams)
監督 フィル・アルデン・ロビンソン
公開 1990年3月24日
製作国 アメリカ
時間 1時間47分

Rotten Tomatoes

あらすじ

ある春の夕暮れ、アイオワ州のとうもろこし畑で働いていたレイ・キンセラは、突然「それを建てれば彼がくる」という幻の声を聞き、畑をつぶして野球場を建てる決心をする。

妻のアニーは夫の思いを遂げさせようとレイを温かく見守るが、町の人々の反応は冷やかだった。

(出典:http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=7711)

ブラック・ソックス事件

『フィールド・オブ・ドリームス』でレイの作った野球場にやってきたのは、かつてシカゴ・ホワイトソックスの英雄だったジョー・ジャクソンとその仲間達でした。

彼ら8人は1919年のワールドシリーズに参加したチームメイトです
1919年のMLBのワールドシリーズはシカゴ・ホワイトソックスとシンシナティ・レッズの戦いで、結果は3勝5敗でホワイトソックスは負けてしまいました。

しかしこのシリーズは八百長試合だったのです。
ホワイトソックスの8名はお金を受け取って、わざと負けたのでした。
このため八百長に参加した8名は野球界から追放されてしまったのです。

しかし彼らがお金を受け取ったのには訳がありました。
ホワイトソックスのオーナーはお金を払うことを嫌がり、選手達は安い給料しかもらっていませんでした。
これに不満を感じた選手が八百長に手を出したのでした。
オーナーは選手のユニフォームさえも自腹で選択させたため、お金のない選手達のユニフォームはいつも汚れていたとも言われています。

『フィールド・オブ・ドリームス』の中でレイがジョーに「オーナーはナイターで儲ける」というとジョーが「オーナーか」と嫌そうな顔をしたのは、ケチだったオーナーのせいで野球ができなくなったことを思い出したからでしょう。

八百長をしてしまった経緯がわかってくると8人には同情する人も出てきましたが、彼らは野球界から追放されました。

まだまだ野球をやりたかった8人。
亡くなってからレイの作った球場でその夢を叶えたのでした。

シューレス・ジョー

メジャー最高のレフトとも言われているジョー・ジャクソン。
彼のあだ名は「シューレス・ジョー」でした
映画の中もで説明があるように、試合の途中で合わなかったスパイクを脱ぎ、靴下でプレーしたことから呼ばれるようになりました。

ベイ・ブルースもジョーに学んだと言われているほどです。
通算打率.356という高打率を残しましたが、首位打者をとったことはありません。
それは同時期にジョーよりも打った、タイ・カッブという選手がいたからです。

『フィールド・オブ・ドリームス』の中でジョーは「生きているときの恨みで呼ばなかった」と言っていました。

それだけ人気の選手だっただけに、ジョーの八百長はファンにショックを与える事件となりました。

レイが言うように「ジョーはお金をもらったけど、八百長はしていない」と思っているファンもたくさんいます。
ワールドシリーズの成績を見ると、八百長していないよう見えるのです。
彼が八百長が行なったどうかは結局わからないままとなってしまいましたが、ジョーを含め8人は「アンラッキー・エイト」と呼ばれるようになったのです。

まとめ

大リーグファンであれば知っている人も多い「ブラック・ソックス事件」を扱った『フィールド・オブ・ドリームス』。

選手としてまだまだ活躍できる時に追放されてしまった8人は、この映画の中でもう一度プレーをすることができました。

1919年に起こった八百長事件の経緯を知っていると、より『フィールド・オブ・ドリームス』が楽しめるはずです。

また当時の活躍していた大リーガーの名前なども登場し、野球大国アメリカを感じることができる作品になっていました。


シューレス・ジョー (文春文庫)