たった1人で火星に取り残されてしまった男が自分の知識と技術を使って生き残るサバイバル映画の『オデッセイ 』。彼は火星にあるものだけを生き残るすべを探し続けます。そしてまた彼が生きていることを知った地球では、火星に置き去りにされた男の救出作戦がスタートするのです。そして映画に登場する人たち全員が最大の力を発揮した時、奇跡が起こるのです。
『オデッセイ 』作品情報
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タイトル | オデッセイ (The Martian) |
監督 | リドリー・スコット |
公開 | 2016年2月5日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 2時間24分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
(引用:MIHOシネマ)
NASAの火星探索
NASAの宇宙開発計画の火星探査。
映画『オデッセイ 』の中で火星で探索を行なっているのは、アレス3と呼ばれるミッションでした。
これは実際にNASAが実際に進めていた宇宙有人計画でした。
実際にアレスIというロケットは開発され月や火星にいくことになってしましたが、2010年にその計画は中止になってしまいます。
映画『オデッセイ』の中ではその計画が続いていたという設定になっているのかもしれません。
また火星に取り残されたマークが火星で見つけた、火星探査機パスファインダー。
これは実際に1996年12月に打ち上げられたもので、1997年7月に火星に到着しています。
この探査機は大量の火星の写真や、火星の大気や岩のデータを地球に送りました。
なんとパスファインダーは約3ヶ月間地球にデーターを送信し続けてのです。
この情報が火星の探査の速度を進めることになったのです。
任務が終了し火星で眠り続けるパスファインダーをマークは見つけ、それを使って地球と交信を行います。
マークの命を救ったのは、過去の宇宙開発の遺物でした。
植物学者マーク
火星での探索のための滞在用に作られたハブの中には、酸素供給器や水再生器さらに食料もありますが、全てが31日間の滞在用でした。
しかもすでに火星にきて18日(ソル)経っています。
またいつハブに穴が開くか分からない状態です。
そんな中でマークのサバイバルは始まりました。
まず食料を確保することを考えたマーク。
何とかして食べ物を作り出すことを考えるマークは、植物学者の知識をフル回転さてます。
火星は砂漠ですが土はあります。
しかし栄養分はありません。
その栄養分を自分たちの排泄物である有機廃棄物を使うことにしました。
さらに農作物を育てるには水が必要です。
水は酸素+水素を燃やせば作ることが可能です。
水素を火星降下機の燃料から抽出して水を作りだし、マークは火星でジャガイモを作ったのです。
生き残るために
マークを見ているとたった一人で火星に取り残されたのに、ほとんど悲壮感や絶望感を感じません。
それよりもその状況を楽しんでいるようにさえ見えてしまいます。
もちろん心の中ではそれを感じていたのかもしれませんが、彼はそれを心の奥底に閉じ込めて極めて明るく生活を送ろうとします。
「見放された時に受け入れるのか、闘うのか」。
マークは後者を選び闘い続けました。
障害が目の前に起こった時にマークは冷静にその障害を自分の力で乗り越えようとしたのでした。
「生きる力」マークを見ているとそれを強く感じました。
「生きて地球にかえる」その気持ちが彼をさせたのです。
そしてそのためには多くの知識も必要だと痛感しました。
冷静に対処できる判断力も必要です。
マークが生き残れたのは知識と判断力によるものだったからです。
一方、地球でも必死でマーク救出のために動き出します。
知識人が集まり様々なアイデアを出し合います。
さらに彼を残してきたクルー達も、マークのことを見捨てません。
地球に帰還するのが伸びても、仲間を救うことを選びました。
火星に残された人間を救出するには、生き残るための知恵と判断力さらにはモチベーションの維持が必要で、それと同時に彼を救出する側の知恵と仲間意識が重要なのです。
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まとめ
宇宙サバイバル映画の『オデッセイ 』、それはとことんリアリティが追求されている映画でもありました。
思いもよらないことが起こった時、私達はどうするのか?
「受け入れずに闘う」。
それがマークが出した答えであり、だから彼は生き残れたのです。