映画『ダークナイト』ジョーカーが仕掛けたゲーム命の選択


ゴッサムシティの表れたジョーカー。彼は人間の奥底に潜む悪をむき出しにする真の悪でした。ジョーカーに弄ばれるゴッサムシティの警察や住民たち。それはバットマンも同じでした。ジョーカーの真の狙いとは?そしてバットマンはそれを止めることができるのか?ジョーカーが私たちに突きつけたのは、醜い人間の本性でした。

『ダークナイト』作品情報


ダークナイト(2枚組) [Blu-ray]

タイトル ダークナイト(The Dark Knight)
監督 クリストファー・ノーラン
公開 2008年8月9日
製作国 アメリカ/イギリス
時間 2時間32分

Rotten Tomatoes

あらすじ

ゴッサムシティでは、バットマンとゴードン警部補が手を組み、日々の犯罪に立ち向かっていた。

だが、白塗りの顔に裂けた口の“ジョーカー”と名乗る正体不明の男が闇の世界で頭角を現わし、バットマンを嘲笑うかのごとく次々と凶悪事件を引き起こしていく。

そんな中、新しく赴任した地方検事のハービー・デントは正義感に燃え、バットマンとも協力して犯罪の一掃を強力に進めていく。

それでも凶行の手を緩めず街を混乱に陥れるジョーカーは、いよいよバットマンたちを窮地に追い込むための謀略を開始するのだった。

(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329605)

アカデミー賞受賞
・助演男優賞:ヒース・レジャー
・音響編集賞

ジョーカーが突きつけた究極のゲーム

ゴッサムシティに現れた新たな恐怖ジョーカー。
理性とは全く関係ない殺人犯。
目的が特になく、殺人をゲームとして楽しんでいるのがジョーカーです。

そんなジョーカーが人間に突きつけたのは、究極の選択でした。
それは命の選択です。

「自分の命や家族の命を守るために他人の命を奪え」というゲームを、ジョーカーはゴッサムシティの市民に仕掛けます。

このゲームは人間の本性を暴くゲームでもありました。

・バットマンがマスクを脱がなければ人を殺す
・リースを殺さないと病院を爆破する
・相手の船を爆破すれば自分の船は助かる

どれも命がかかった究極の選択です。

このジョーカーの仕掛けたゲームに翻弄されるゴッサムシティの市民達。
バットマンをジョーカーに売り、家族を守るためにリースを殺そうとしました。

ジョーカーは人間のその豹変ぶりを楽しんでいたのです。

そしてそのゲームにデントも陥ってしまいます。
ジョーカーにそそのかされてトゥーフェイスになってしまいました。

ジョーカーを捕まえようとすればするほど、バットマンもゴートン警部もドツボにハマって行きました。

バットマン自身も命の選択を迫られます。
レイチェルとデント。
結局バットマンがレイチェルを救えませんでした。

人間の悪を浮き彫りにし、喜ぶジョーカー。
そのジョーカーを驚かせたのもまた人間でした。

起爆装置が与えられて船の乗客は、相手の船を爆破させませんでした。
自らの死を選びました。
彼らは相手の命を尊重しました。
たとえそれが囚人であろうとも。

人間が人間の命を奪うことはできないのです。
それを証明したのが、ゴッサムシティの市民達だったのです。

悪魔に取り憑かれそうになったゴッサムシティの市民達は、自らの手で悪魔を葬りました。
それはジョーカーの仕掛けたゲームに、ゴッサムシティの市民達が勝った瞬間でした。

闇の騎士 バットマン

自らの手で悪魔を葬ったゴッサムシティの市民達。
しかし彼らには希望が必要です。

それがデントのはずでした。
そのデントはジョーカーにより悪に落ちてしまいました。
デントが殺人を犯した知れば、ゴッサムシティの市民達は秩序を失ってしまうでしょう。

そのためにバットマンは自ら闇の騎士になることを選びました。

バットマンやゴートン警部は、ジョーカーに勝てなかったのです。
だからこそゴッサムシティを守るために、ジョーカーは闇になりデントを光にしました。

それしかジョーカーに勝つ方法がなかったのです。

もしデントの正体を明かせば、正義が失われてしまいます。

バットマンは自分の正義を貫くために、沈黙の守護者・監視者になりました。

まとめ

『ダークナイト』で描かれた世界は、恐ろしい人間の本性でした。

人間の前と悪・光と闇をとことん暴いた作品でした。

それでも最後に人間の良心を見ることができます。

それがゴッサムシティの希望なのです。

その希望を守るために、バットマンはダークナイトとなり闇に消えていきました。