映画『横道世之介』あらすじと感想 いつしか世之介の世界に引き込まれてしまう空気感


長崎から東京の大学にやってきた横道世之介。優しい世之介と触れ合うと次第に周りは笑顔になってしまいます。そんな世之介の日常生活。普通だけど普通でない世之介の存在。1980年代後半の世界と合わさって心地の良い世界に引きこまれてしまいます。

『横道世之介』作品情報

タイトル 横道世之介
監督 沖田修一
公開 2013年2月13日
製作国 日本
時間 2時間40分

『横道世之介』あらすじ


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長崎県の港町で生まれた横道世之介は、 大学進学のために上京したばかりの18歳。

嫌味のない図々しさを持ち、頼み事を断りきれないお人好しの世之介は、周囲の人たちを惹きつける。

お嬢様育ちのガールフレンド・与謝野祥子をはじめ、入学式で出会った倉持一平、パーティガールの片瀬千春、 女性に興味を持てない同級生の加藤雄介など、世之介と彼に関わった人たちとが過ごす青春時代(1987年)。

彼のいなくなった16年後、愛しい日々と優しい記憶の数々が鮮やかにそれぞれの心に響きだす—。

(出典:https://v-storage.bnarts.jp/sp-site/yonosuke/)

横道世之介

長崎県から東京の大学にやってきや横道世之介。
世之介は慣れない東京に怯えながらも、大学生活をスタートさせます。

入学式で出会った倉持一平や阿久津唯。
彼らとともに東京での大学生活がスタートしました。

長崎県でのびのびと成長してきた世之介は、優しい青年でみんなかれといると笑顔になってしまいます。
世之介自身は普通にしているつもりでしたが、周りのみんなはどこか不思議な世之介にひかれいつしか彼のペースに巻き込まれてしまうのでした。

そしてそれは映画を見ている側も同じです。
驚きや事件などの展開もなく世之介の大学生活が淡々と描かれるのですが、なぜか世之介に世界に引き込まれてしまいます。
映画は2時間40分あるのですが、その長ささえ気になりません。

居心地の良い世之介に触れることで、ゆっくりまったりした時間の中で気持ちよく過ごすことができます。

横道世之介にはそれほどみんなを落ち着かせてくれて、癒しを与えてくれる存在なのです。

世之介の周りの友達や家族も、世之介を見ている私たちもみんな世之介が大好きで、彼との時間を大切に過ごしたいと思ってしまうのです。

横道世之介の愛

ごきげんよう」と世之介の前に現れたお嬢様与謝野祥子。
世之介の話に大笑いしながら楽しい時間を過ごします。

世之介は気になる年上の女性がいましたが、天真爛漫に生きている祥子が気になり始めました。
夏休みの帰省の時には世之介の実家にやってきたり、世之介の地元の友達と一緒に遊んだりと祥子は世之介のことが好きでたまりません。

奇想天外な行動に出る祥子にさすがの世之介も翻弄されっぱなしですが、持ち前の優しさで彼女とともに楽しい時間を過ごしていきます。

二人の関係は思わず応援したくなるほど純粋な関係です。
「好き」と伝えた時に恥ずかしくてカーテンに隠れてしまう祥子。
そんな祥子を世之介は優しく見守ります。
友達カップルは子供ができて学校をやめてしまいますが、世之介と祥子は自分たちのペースで二人の愛を育んでいました。

世之介は誰にも偏見を持たずに、相手をきちんと受け入れます。
それが世之介の愛なのです。
恋人となった祥子だけでなく、ゲイと告白した加藤にさえも何も変わりません。
子供ができてしまった倉持に対してもお金を貸してあげる優しさをみせます。

世之介は自分に関わる全ての人をみんな平等に愛していたのです
だから世之介の周りにいる人は笑顔が絶えない楽しい時間を過ごせたのです。

世之介の愛は、世之介と過ごす時間がなくなった今でもみんなの心に残っています。
彼のことを思い出すとみんな笑顔になれるのです。

大人になりいつしか合わなくなってしまっても彼らが横道世之介を思い出すときは、必ず笑顔になるのです。
世之介はいつまでもみんなに愛を与え、笑顔にさせてくれる存在だったのです。

まとめ

人気小説を映画にした『横道世之介』。

小説の中飛び出してきたような主人公の横道世之介は、優しく人の良い癒し系の存在でした。

いつも世之介の周りにいる人を笑顔にさせる彼の存在は、きっと永遠に友人たちの心に残り続けるはずです。

忙しいない日を送る私たちが、ふと時間を止めて横道世之介』の世界に浸るともうその世界から抜け出せなくなってしまうかもしれません。

疲れた日々を送っている方にオススメ癒し系の作品が『横道世之介』です。


横道世之介 (文春文庫)