映画『華麗なるヒコーキ野郎』あらすじと感想 空にロマンを追い求めた男の物語

元空軍のパイロットで空を愛した男達の物語の『華麗なるヒコーキ野郎』。空を愛し空に魅了された男は空でしか生きることができませんでした。どんなに危険を冒しても仲間を亡くしても飛ぶ事をやめなかったペッパー。空は彼の人生そのものだったのです。

目次

『華麗なるヒコーキ野郎』作品情報

タイトル 華麗なるヒコーキ野郎(The Great Waldo Pepper)
監督 ジョージ・ロイ・ヒル
公開 1976年3月13日
製作国 アメリカ
時間 1時間47分

Rotten Tomatoes

『華麗なるヒコーキ野郎』あらすじ


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第一次大戦で空の勇士と名を馳せたパイロットたちも、今や遊覧飛行で日銭を稼ぐしがない身分。

その中でもウォルド・ペッパーは曲乗り飛行で有名で、やがてハリウッドに招かれスタントマンとなる。

そこで出会ったのが、終生のライバルであり憧れの人物でもある元ドイツ空軍の撃墜王ケスラー。

ペッパーとケスラーは互いの技量に敬服しつつ、空中戦のスタントのため、二人して大空に舞い上がっていく……。

(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=4901)

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空に魅了されたパイロット

出典:IMDb

空軍のパイロットとして優秀な腕を持っていたウォルド・ペッパー。
しかし彼が第1次世界大戦で空軍の兵士となった時は、すでに戦争も末期でペッパーは腕前を披露する事なく戦争は終わってしまいました。

その時期に名を馳せたパイロットは敵軍であるドイツ軍の空軍パイロットのケスラーでした。
ペッパーは伝説を残した英雄だったケスラーに憧れを抱きながらも、自分の才能の方が上だという自信もありました。

ケスラーには面識がなかったペッパーでしたが、ケスラーの伝説の話を自分のその場にいたように人に語るほど、ケスラーに対して並々ならぬ思いを抱いていました。

戦争後は空中サーカスとして生計をたてているペッパーでしたが、生活は楽ではありませんでした。
サーカスでもケスラーは素晴らしい腕前を見せていて、ペッパーにはなかなか出番がありませんでした。

他の仕事ではなくパイロットとして生活を送るペッパーやケスラー。
彼らは飛行機が大好きで、飛行機を操縦することが全てだったのです。
命を落とすような危険な曲芸でもあっても空に飛び立つ彼らは、空に魅了され続けていたのです。

彼らにしか分からない空の魅力。
どんなに危険であっても自らの才能を披露するために、命がけで空に挑むペッパー達。
何が彼らをそこまでさせるのか?
その答えは空にしかありません。

空は大の大人の男を子供のように大きく包み、そしてまた暖かく彼らの飛行を見守ってくれている存在だったのかもしれません。

男同士の友情とプライド

出典:IMDb

違いにパイロットとして尊敬し合うペッパーとケスラー。
第1次世界大戦では空で相見えることはありませんでしたが、映画の撮影で一緒び飛ぶことになります。

映画はケスラーの伝説の戦闘の物語です。
ケスラーはもちろん本人役で、ペッパーはアメリカ軍のパイロットのスタントマンとして空に飛び立ちます。

撮影の内容は監督から指示されていましたが、一旦彼らが空に飛び立つとそこにはパイロットとしての敬意とプライドが目を覚まします。
撮影だという事を忘れて2人は戦いを始めたのでした。

どちらも素晴らしい飛行テクニックを見せながら飛びます。
そこには自信とともに相手への尊敬の念があり、もはや空は2人だけのものと言わんばかりに自由に飛び回ります。

互いに相手に敬意を払っていたからこそ本気で戦うことができたのです。
その思いはお互いの敬礼に込められていました。

空を本気で愛し飛行機が大好きな2人の男。
トップレベルの2人の男がもつ空への想いが描かれていました。

感想

男の壮大なロマンと熱い友情を描いた『華麗なるヒコーキ野郎』。

飛行機が大好きで彼らと同じように空に憧れる人にとっては憧れの映画かもしれません。

特に男性は夢を追い続ける主人公に自分を重ねてしまうでしょう。

どんなことがあっても夢を諦めずに生きるペッパーの姿は、男性にとっては理想の姿なのかもしれません。

さらに一流同士だからこそ分かち合えるプライドと相手への敬意。

熱い想いを飛行機に乗せて壮大な空を描く冒険映画でもありました。

 

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