1967年版と2006年版の『007 カジノ・ロワイヤル』を比べてみた


イアン・フレミングによって書かれたスパイ小説『007/カジノ・ロワイヤル』。この作品で007ことジェームズ・ボンドは初登場します。その後007シリーズは映画化されますが、『007/カジノ・ロワイヤル』が初めて映画になったのは1967年でした。また本家シリーズの中で映画化されたのは、2006年のダニエル・クレイグ版のジェームズ・ボンドの時でした。

小説『007/カジノ・ロワイヤル』


007/カジノ・ロワイヤル (創元推理文庫)

タイトルカジノ・ロワイヤル(Casino Royale)
作者イアン・フレミング
出版1953年

007が世の中に初登場したのは1953年。

イアン・フレミングによって書かれた小説『カジノ・ロワイヤル』の中で、ジェームズ・ボンドは初めて登場しました。

その後007シリーズは映画され、時代と世界をまたいで大ヒットシリーズになっていきます。

007作品が初めて映画になったのはイギリスで1962年に公開された『007/ドクター・ノオ』で、これが007シリーズの最初の作品になります。

『カジノ・ロワイヤル』ではありませんでした。

実は007シリーズを手がけるイオン・プロダクションは、小説『カジノ・ロワイヤル』の映像化権を買うことができなかったのです。

そのため、映画第一作品が『007/ドクター・ノオ』となりました。

『007 カジノ・ロワイヤル』(1967年)


カジノ・ロワイヤル 1967 (字幕版)

タイトル007 カジノ・ロワイヤル(Casino Royale)
監督ジョン・ヒューストン/ケン・ヒューズ/ロバート・パリッシュ
ジョセフ・マクグラス/ヴァル・ゲスト
公開1967年12月16日
製作国イギリス/アメリカ
時間2時間11分

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本家シリーズとは、全く違うコメディ作品なのが1967年版の『007 カジノ・ロワイヤル』です。

物語も大きな流れは原作小説と一緒ですが、設定などは違っています。

1967年版の映画では、ジェームズ・ボンドはすでに007を引退しているというところから物語は始まります。

コメディ作品らしく、本家シリーズに対しての皮肉も満載です。

・「彼こそ唯一無二 本家本元の”ジェームズ・ボンド”だ」
・「次々と女を手に入れては、鼻紙のように捨てる女好きとは大違い」
・「私の名前と番号を勝手に使ったあの成り上がりさ」

などというセリフも出てきます。

本家シリーズと同じだと思ってこの作品を見ると、内容の違いに驚くはずです。

さらに、この作品では何人もの007が登場するというのが、話題の1つでもありました。

『007 カジノ・ロワイヤル』(2007年)


カジノ・ロワイヤル (字幕版)

タイトル007 カジノ・ロワイヤル(Casino Royale)
監督マーティン・キャンベル
公開2006年12月1日
製作国イギリス/アメリカ/チェコ/ドイツ
時間2時間24分

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007シリーズの中で唯一映画権を買えなかった作品『カジノ・ロワイヤル』でしたが、2006年ようやく本家シリーズの作品として映画化されました。

この作品でジェームズ・ボンドを演じたのは6代目ジェームズ・ボンドとなるダニエル・クレイグでした。

こちらは本家シリーズですので、1967年版のコメディ作品とは違い、かなり原作小説に近い内容になっていました。

原作小説は1953年出版というのもあり、冷戦化におけるイギリスやソ連の諜報員の物語になっていましたので、映画では時代を現代に合わせた物語になっていました。

なので、原作小説や1967年版に登場した「スメルシュ」という組織は出てこない設定になっていました。

まとめ

007が初めて登場した小説『カジノ・ロワイヤル』は、権利の問題もあり2回映画化されています。

1つは007本家シリーズ作品で、もう1つはコメディ映画の『カジノ・ロワイヤル』です。

同じ小説が原作ではありますが、2つの作品は全く違う作品になっています。

2つの作品を見比べてみると、その違いに驚かされると同時に色んな007 ジェームズボンドの世界を楽しむことができると思います。

\\原作小説はこちら//

007/カジノ・ロワイヤル (創元推理文庫)