映画『007 カジノ・ロワイヤル』内容と感想 全てが生まれ変わった新しい007シリーズの誕生


6代目ジェームズ・ボンド誕生となった『007 カジノ・ロワイヤル』。これまでの作品とは全く違う新しい『007』シリーズの誕生です。唯一引き継がれていたのはMとボンドガールだけで、Qもマネー・ペニーもいない新しい世界の作品になっています。

『007 カジノ・ロワイヤル』作品情報

タイトル 007 カジノ・ロワイヤル(Casino Royale)
監督 マーティン・キャンベル
公開 2006年12月1日
製作国 イギリス/アメリカ
時間 2時間24分

Rotten Tomatoes

『007 カジノ・ロワイヤル』あらすじ


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殺しのライセンス“00(ダブル・オー)”を取得するため、昇格最後の条件である2件の殺害を実行したジェームズ・ボンドは見事ダブル・オーの称号を得る。

そして、犯罪組織の資金源を絶つという最初の任務に乗り出すのだった。

まずはマダガスカルで爆弾所有の男を追い、そこから世界中のテロリストを資金面で支えるル・シッフルなる人物が一連の案件に深く関わっていると判明。

続いてボンドは、バハマ、マイアミで武器売人と航空機爆破の阻止に奔走し、いよいよル・シッフルへ辿り着く。

すると、ル・シッフルがモンテネグロの“カジノ・ロワイヤル”で大勝負に出ることが明らかとなり、ボンドは更なる陰謀を阻止せんと現地へ向かうのだった。

しかし、そんな彼のもとには、財務省からお目付役として美女ヴェスパー・リンドが送り込まれる。

最初は彼女に対して懐疑的だったボンドだが、危険を共にする中で次第に心惹かれていく…。

(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325032)


6代目ジェームズ・ボンド

出典:IMDb

6代目ジェームズ・ボンドを演じたのはダニエル・クレイグ
今までのボンドとは違い、どこか怖さを漂わしているボンドです。
物語の中でのほとんど笑顔を見せないボンドで、ボンド流のジョークなどもありません。
それどころか、1人の女性を真剣に愛してしまうという点でも今までのボンドとは全く違う007の誕生となったのです。

今回の『007 カジノ・ロワイヤル』は過去のシリーズを一新して新たな物語となっています。
それまで『007』シリーズの楽しみの1つであった、Qの姿はありません。
なので、もちろんスパイグッズも登場しないのです。

ボンドカーのアストンマーチンには、いろんな装備がついています。
しかしそれはいままでのようなロケット砲やミサイルなどではなく、AEDや解毒剤など実にリアルな装備でした。

敵を倒す特別な兵器もないので、ボンドは銃と素手で相手と戦います。
今までの楽しみの1つが奪われてしまいましたが、逆に現実に近い物語で観客にリアル感が伝わるようになっています。

そしてもう1つボンドとマネー・ペニーの絡みもファンの楽しみでしたが、今作ではマネー・ペニーの姿もありません。
Mの秘書的な役は男性になっていて、さらに施設内で働くスタッフの姿もたくさん見ることができます。
こちらもまた現実的に描かれていました。

ボンドガール

出典:IMDb

『007 カジノ・ロワイヤル』でボンドガールを演じたのは、エヴァ・グリーンです。
最近ではティム・バートン監督の作品に多く出演しているエヴァ・グリーンですが、この作品で英国アカデミー賞のライジング・スター賞を受賞しています。

エヴァの演じたボンドの監視役のヴェスパーをボンドは本当に愛してしまいます。
そしてまた彼女もボンドと愛していました。
しかしヴェスパーにはボンドに言えない秘密がありという展開は、今までの『007』にはないボンドガールとボンドの恋愛でした。

さらにヴェスパーはボンドを愛していたからこそ、自ら死を選んでしまいます。
そのことがボンドの諜報員としての人格を作る1つになったのです。

感想

新しく生まれ変わった『007』シリーズは今までの面白さがなくなってしまいましたが、それ以上に諜報員としてのシビアな世界を描いていました。

タフで強くて怖いボンドの誕生でもあります。

「007」となるところから描かれたダニエル・クレイグのジェームズ・ボンド。

この先彼がどんな諜報員となっていくのか、そしてまた現実的な物語がどの方向に進むのかとても楽しみです。