映画『リバー・ランズ・スルー・イット』内容と感想 川の流れとともに生きる人生


ロバート・レッドフォードが監督を務めブラッド・ピットが主演した『リバー・ランズ・スルー・イット』。この映画でブラッド・ピットは俳優としての地位を築きました。美しいモンタナの風景と川の流れとともに育った対照的な兄弟の静かな物語です。

『リバー・ランズ・スルー・イット』作品情報

タイトル リバー・ランズ・スルー・イット(A River Runs Through It )
監督 ロバート・レッドフォード
公開 1993年9月4日
製作国  アメリカ
時間 2時間03分

Rotten Tomatoes

『リバー・ランズ・スルー・イット』あらすじ


リバー・ランズ・スルー・イット [Blu-ray]

20世紀初頭のモンタナの壮大な自然を背景に、フライ・フィッシングを通して交流する家族の絆とそれぞれの葛藤を描く。

厳格な牧師の家庭で育てられた、真面目な兄ノーマンと自由奔放な弟ポール。

父に習ったフライ・フィッシングで結ばれる2人は、やがてそれぞれの道を歩み始めるが……。

(出典:https://eiga.com/movie/31816/)


川の流れとともに育った兄弟

出典:IMDb

モンタナ州の美しい自然の中で育ったノーマンとポール。
牧師の父のもとで厳しく育てられます。
父が彼らの教えたのは勉強だけでなく、フライ・フィッシングも教えました。
フライ・フィッシングに魅了されながら、幼い子供たちは大自然の中で仲良く育って行きました。

釣りをしながら川の流れとともに成長した二人の兄弟。
大学生になると二人が別々の人生を歩み始めました。
モンタナを離れ外の世界を知った兄。
モンタナに残りフライ・フィッシングを続けた弟。
離れていた時間が兄弟の運命を大きく変えるものとなりました。

真面目の兄と自由な弟。
対照的な二人の兄弟を繋げていたのはフライ・フィッシングでした。

人生という激流に足を踏み入れそうな弟を必死に助けようとする兄。
川の流れに身を任せ突き進もうとする弟。
二人の人生は、子供の頃たくさんの時間を過ごした川の流れのように流れていくのでした。

理解することは出来なくても愛することはできる

出典:IMDb

ポーカーにはまってしまう弟ポール。
兄ノーマンは彼を助け出そうとしますが、ポールはそれを拒みます。
ノーマンにはポールの考えが理解できませんでしたが、彼の行動を心配していました。

それでも一緒に釣りに行けば、ポールの見せる芸術的なフィッシングスタイル。
ノーマンはその姿を見るとなぜか安心します。
別々の人生を送っていても、川に来れば彼らは子供の頃に戻り繋がっていられるのです。

ノーマンは大きな魚を釣り上げ笑顔の弟を見て、弟に美しさを感じていました。
父親の教えを貫き、自分のスタイルを完成させた弟。
釣りをしていれば弟は大丈夫だとも感じていたのかもしれません。

しかし弟は結局帰らぬ人になってしまいます。
危険か賭けから抜け出すことができなかったのです。

弟の人生を振り返りながら、ノーマンは牧師である父の言葉を思い出していました。

愛する者の助けになることは難しい。
自分の何を差し出すべきなのか、あるいは差し出しても相手が拒否してしまう。
身近にいながら腕の間をすり抜けてしまう。

できることは愛すること。
完全に理解する事はできなくても、完全に愛することはできる」

そんな父親の言葉を胸に、ノーマンはいつまでもポールのことを忘れずに愛し続けるのです。
幾つになってもあの川に行けば、ポールとつながることが出来たのです。

感想

モンタナの美しい風景に心奪われる物語が『リバー・ランズ・スルー・イット』です。
特にフライ・フィッシングをする川のシーンは本当に美しいです。

木漏れ日と水の反射。
穏やかに進む兄弟の物語と重なり、とても心が洗われます。

しかし川の流れと同じように彼らも人生にも様々なことが起こります。
若い頃から激流に入るのが好きだったポールは、人生も同じように激流に突き進んで行きました。

モンタナから出ずに過ごしたポールにとって、賭けは刺激的だったのかもしれません。
その刺激がポールの人生を壊してしまいます。

激流に飲まれていったポールですが、兄ノーマンは川にくれば弟と繋がれます。
それは父の教えがノーマンにちゃんと届いていたからです。

兄弟にとっての川とフライ・フィッシングは、そのまま彼らの人生だったように感じました。
年老いてもノーマンがフライ・フィッシングをしに川に行くのは、彼にとってそこが人生の全てだからだとも思いました。

美しく綺麗な景色の『リバー・ランズ・スルー・イット』。
見終わった後に心が穏やかになる作品の1つです。

 

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