映画『マイマイ新子と千年の魔法』内容と解説 新子とともに千年前の世界へトリップ


片渕須直監督作品の『マイマイ新子と千年の魔法』。劇場公開時は興行的にイマイチですぐに公開は終了してしまいましたが、その後口コミで作品の素晴らしさが広がり再上映され映画でもあります。作品を見ながら新子とともに千年前の魔法の世界に出かけましょう。

『マイマイ新子と千年の魔法』作品情報

タイトル マイマイ新子と千年の魔法
監督 片渕須直
公開 2009年11月21日
製作国 日本
時間 1時間33分

『マイマイ新子と千年の魔法』あらすじ


マイマイ新子と千年の魔法 [DVD]

青い麦畑が広がる山口県防府市国衙は、多くの遺跡や古い地名が残る歴史ある町。

おでこにマイマイのある小学3年生の新子は、おじいちゃんから聞いた平安時代に思いを馳せては、千年前の都の様子や人々を空想するのが大好きな女の子。

そんなある日、東京からの転校生、貴伊子がやって来た。どこか元気がなく、なかなかクラスに馴染めずにいた貴伊子だったが、好奇心旺盛な新子は彼女に興味を抱き、すぐに2人は仲良くなる。

やがて、同級生のシゲルやタツヨシたちともに、用水路をせき止めて作ったダム池に夢中になる新子たちだったが…。

(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334304)


周防の国

現在の山口県防府市三田尻。
千年前ここは周防の国でした。
主人公の新子はおじいちゃんからこの場所が千年前もの歴史のある場所だと聞き、千年前の世界を想像するようになったのです。

ひづる先生に千年前の歴史を聞いた新子と貴伊子。
先生が教えてくれた諾子とは清少納言のことです。
清少納言は「枕草子」で有名な平安時代の女流作家ですが、8歳のころ父の越任に同行し、周防国で4年間過ごしています。

ちょうど新子達と同年代の清少納言。
新子や貴伊子は、自分と同年代の清少納言の子供時代を想像していたのでした。

映画の中にも登場する国府の碑
新子は貴伊子に「ここは千年前国の都でしたよー」とこの碑を説明しています。
国府とは政務を執る施設が置かれた都市のことです。
周防の国は令制国の1つだったのです。

そんな歴史のある町、山口県防府市三田尻。
戦後間もないこの町で、新子と貴伊子は平安時代の世界を想像したのでした。

千年前の平安時代にタイムスリップ

自分たちの住む町の歴史を想像する新子。
見たこともない世界を、自分の頭の中で作り出します。

普段から想像力豊かな新子の頭の中にはたくさんの世界が詰まっています。
そして海を渡りこの地にやってきた女の子。
彼女がどんな女子だったのかも想像していくのです。

一方で東京からやってきた貴伊子。
彼女は新子のようにうまく想像できません。
しかし新子やその仲間とこの地で過ごすうちに、想像力を蓄えていったのです。
そしてついに彼女は清少納言がどんな子供だったのか、想像することができたのでした。

目の前に広がる現実の世界を見ながら、千年前の世界を想像する。
新子のようにまっすぐ生きてきた子供だからこそできることなのかもしれません。
しかしそれは誰にでもできることでもあるのです。
子供の頃のあの純粋な気持ちを思い出せば。

いろんなことを想像しながら遊んだ子供時代。
毎日が楽しくて仕方なかった時代です。
大人になるといつしか私たちは想像力を膨らませることを忘れがちになっていましたが、新子や貴伊子がそれを私たちに思い出してくれます。

想像の世界には正解はありません。
どんな想像でも構わないのです。
まずは何気ない風景からいろんなことを想像する力、それが今の私たちには必要なのかもしれません。
そしてその想像力こそが、私たちを穏やかにそして幸せにするものなのです。

まとめ

新子の生きている時代は1950年代。

現代とはもちろん違いますが、自分の子供時代を思い出させてくれます。

時代は違えど子供の考えること、やることはそんなに変わりありません。

あの頃の頭の中の楽しい世界が蘇ってきます。

忘れていた子供時代を思い出させてくれる作品『マイマイ新子と千年の魔法』。

だからこそ公開終了後に、口コミが広がり再上映に至ったのでしょう。

新子や貴伊子とともに千年前の世界に出かけてみましょう。

 

スポンサーリンク