アニメ映画『マイマイ新子と千年の魔法』の舞台となった山口県防府市は、周防の国だった頃の歴史を至る所で感じることができる街並みです。そんな防府市で新子たちが訪れた場所を訪ねながら、周防の国の歴史を感じてきました。
『マイマイ新子と千年の魔法』作品情報
タイトル | マイマイ新子と千年の魔法 |
監督 | 片渕須直 |
公開 | 2009年11月21日 |
製作国 | 日本 |
時間 | 1時間33分 |
あらすじ
(引用:MIHOシネマ)
山口県防府市
アニメ映画『マイマイ新子と千年の魔法』の舞台となった山口県防府市は、瀬戸内海側の中心に位置する街です。
昭和30年代、新子はこの街で暮らしていましたが、ある時都会から島津貴伊子が転校してきました。
父親に連れられて貴伊子が降り立ったのは、三田尻駅でした。
現在は三田尻駅ではなく、防府駅となっています。
『マイマイ新子と千年の魔法』で描かれた舞台の数年後の昭和37年11月に、三田尻駅から防府駅に名前が変わりました。
今回、この防府駅から防府市の聖地巡礼をスタートさせました。
新子と貴伊子が遊んだ場所・走り回った場所を訪ねながら、『マイマイ新子と千年の魔法』の世界を堪能してみました。
『マイマイ新子と千年の魔法』聖地巡礼
防府市立松崎小学校
新子や貴伊子達が通った防府市立松崎小学校。
門はアニメのなかとほとんど同じです。
しかも学校の横道には新子が走っていた道も残されています。
もちろん今では道路は舗装されていましたが、ここを駆け抜ける新子の姿を感じることができる場所でした。
周防国府跡
国に置かれた役所を意味する「国府」。
現在の県庁にあたる組織になります。
山口県は長門国と周防国に別れていて、周防国の国府が新子たちの住む国衙にありました。
国府跡の前で新子は貴伊子に、「ここは1000年前に国の都でしたよーって」と説明していました。
国衙バス停
1000年の歴史を貴伊子に教える新子。
その1つが「国衙」の停留所でした。
国衙とは役所が置かれていた区画のことを意味します。
山口県防府市には国衙が、地名として残っているのです。
水門
国衙の停留所を後にした新子と貴伊子は、川沿いを走っています。
その2人の後ろには水門が描かれていました。
それがこの水門です。
「1000年前からあったのね」と言いながら、新子と貴伊子は楽しそうに川沿いを走りますが、防府市には今もたくさんの川が流れていました。
勝間神社
新子と貴伊子が座って1000年前を想像した場所が勝間神社。
『マイマイ新子と千年の魔法』の中では、この勝間神社から向こうは1000年前は海だったと言っていました。
勝間には港があり、都から役人がやってきた場所でもあります。
1000年前、諾子もここに都から船でやってきました。
『マイマイ新子と千年の魔法』で、ひづる先生は1000年前の女の子が清少納言かもしれないと教えてくれます。
清少納言の父清原元輔は、天延2年(997年)に周防国司となり周防の国にやってきました。
先生の言うように、清少納言もお父さんと一緒に周防の国にやってきたのかもしれません。
防府霊場六十五番
国府跡の前でポン菓子をゲットした新子たちがみんなで座ってポン菓子を食べていたのが、「防府霊場六十五番」本尊の横の土手でした。
佐波神社
新子と貴伊子が階段で「グリコ」をしたいたのは、佐波神社。
仲哀天皇が祈願に立ち寄られた場所とされている神社です。
まとめ
『マイマイ新子と千年の魔法』の世界を求めて、山口県防府市を聖地巡礼してきました。
街の至る所に国府だった頃の石碑が残っていて、歴史を感じることができました。
また、小学校や新子たちが遊んだ場所を訪ねたことで、新子たちの過ごした時代とも繋がることができました。
1000年以上の歴史と現代が共存している街、それが『マイマイ新子と千年の魔法』の舞台防府市でした。