NHK『偉人たちの健康診断』あなたもダマされる 松山城はお化け屋敷!?

難攻不落の城と言われた松山城。心配性の加藤嘉明によって作られた城には様々な罠が仕掛けられていました。さらには山の上に築いた城に水を確保するために、とんでもない計画でお城をてていたのでした。

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あなたもダマされる 松山城はお化け屋敷!?

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今回は「お城」を健康診断!スタジオを飛び出し、現存12天守のひとつ松山城へ。

難攻不落のこの城には、敵を惑わすためのさまざまな仕掛けがほどこされている。

それらを「人間心理」の面から徹底検証!浮かび上がってきたのは、見た目にだまされやすい人間の弱点や、お化け屋敷との意外な共通点。

お城は「渋滞パニック発生装置」だった!?

さらに、近年発見された新史料から見えてきた松山城築城時の驚きの姿にも迫る!

(出典:https://www4.nhk.or.jp/ijin-kenko/x/2019-06-27/10/32619/1800055/)

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難攻不落の松山城に仕掛けられた罠

ワナ①七曲り

天守閣を目指して道を進んでいくと、急カーブが何度も現れます。
その数7つのカーブは七曲りと言われていました。

カーブを作らずに勾配をフラットにしながら進むこともできるのに、あえて7つの曲がり角を作ったのには大きな理由がありました。

・それは渋滞を作ること
・方向感覚をなくすこと
でした。

勢いよく攻め込んできた敵を少しでも遅らせるために渋滞を作ります。
さらに何度も曲がることで、天守閣の位置をわからなくし精神的に不安に陥れる理由だったのです。

ワナ②天守へのおとりの道

山道を登り、天守閣が目の前に見えた時、そこから天守閣までの一本道が現れます。
天守閣も近くに迫り、一気に天守閣まで攻め込もうとこの一本を道を進むとその先は何と行き止まりになっていました。

道の先には崖しかなかったのです。
これもまた敵を陥れる作戦の1つでした。

ワナ③右回りの憂鬱

天守の入口にも罠が仕掛けれています。
それは右曲がりになっていることでした。

実は入口だけでなく、この松山城までの道のりには何度か右回りのなる場所が作られていました。

これも心理的な罠の1つです。
多くの人は右足が利き足となります。
右足が蹴り足となるため、左足は軸足なのです。
左足が軸の人にとっては、左回りは習慣になっているのです。

それを何度も反対の右回りにすることで、心理的に不安が生じやすくなってしまうのでした。

心配性の加藤嘉明

松山城を建設したのは加藤嘉明。
秀吉の家臣として有能な存在でした。

そんな加藤嘉明が建てたのが、難攻不落と呼ばれている松山城でした。
なぜここまで罠が仕掛けられた松山城を作ることになったのか?

それは加藤嘉明がかなりの心配性だったことにあります。
彼は常日頃家臣に「武士は自分を至らぬと思え」と言っていました。

その言葉からも普段から加藤嘉明がどれほど、心配性だったのかが伺えます。
そんな嘉明が作った城だったからこそ、これだけの罠が仕掛けられ難攻不落の城と言われるほどになったのでした。

水を確保するために

山の頂上に建てられた松山城。
このしろを建設するときに嘉明の心配は水の確保にありました。

松山城の中には44mもの井戸があります。
しかし当時の技術ではこれだけの井戸を掘る技術はありません。
ではどうやってこの井戸を作ったのでしょうか?

それは松山城建設の時から始まっていました。
もともと2つの峰に作られた松山城。
その峰の間に泉がありました。
山を削りながら泉の周りを埋め立てて井戸を作り、そしてお城を作ったのでした。
この井戸は掘った井戸ではなくて、埋めて作った井戸だったのです。

戦の経験から水がどれだけ大切なのか分かっていた嘉明。
家臣の命を守るためにも、なんとしても水を確保しようと考えた場所に作られたのが、松山城でした。

 

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