映画『ローマの休日』あらすじとネタバレ感想 友情と信頼を選んだ王女の物語


わがままなお嬢様だったアン女王が、ローマでの1日を経験して成長しました。また利益を求めていた新記者ブラッドレーは、アン女王と過ごした時間で信頼関係を学びます。『ローマの休日』はラブストーリーを超えて友情と信頼の物語でもあったのです。

『ローマの休日』作品情報

タイトル ローマの休日(Roman Holiday)
監督 ウィリアム・ワイラー
公開 1954年4月27日
製作国 アメリカ
時間 1時間58分

Rotten Tomatoes

『ローマの休日』あらすじ


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ヨーロッパを周遊中の某小国の王女アンは、常に侍従がつきまとう生活に嫌気が差し、滞在中のローマで大使館を脱出。

偶然出会ったアメリカ人新聞記者ジョーとたった1日のラブストーリーを繰り広げる。

(出典:https://eiga.com/movie/50969/)

 

ラブストーリーを超えた物語


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時代を超えて世界中で愛されている作品『ローマの休日』。
王室の中で窮屈に生活していることが嫌になり、外に飛び出したアン女王。
偶然出会った新聞記者のブラッドレーとローマで楽しい1日を過ごします。

一方で自分の部屋にいるのがアン女王だと気がついたブラッドレー。
彼女の特ダネを使いお金を稼ごうと考えます。

二人は自分の本当の姿を隠し、ローマ観光をし楽しい時間を過ごしました。
いつしかお互いに惹かれ合う二人。

このままブラッドレーとの人生を選ぶこともできたアン女王でしたが、彼女は王室に戻っていったのでした。

身分の違う二人の1日だけのラブストーリーとして人気の『ローマの休日』ですが、アン女王とブラッドレーの関係は愛を超えた信頼関係で結ばれていたのでした。

お互いの友情を信じ、それが永遠に続くことを願った物語でもあったのです。

『ローマの休日』は二人の関係だけでなく、ヨーロッパや世界の平和を望む強い気持ちが込められて作られた作品でもあるのです。

世界に飛び出たオードリ・ヘップバーン


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新人オーディションでアン女王に選ばれたオードリ・ヘップバーン。
『ローマの休日』で世界中で愛される女優になりました。

アカデミー賞主演女優賞を獲得し、世界に羽ばたいたオードリ・ヘップバーン。
アン女王がローマの1日で子供から大人になったように、『ローマの休日』で新人女優から名優になったのでした

純粋無垢な子供のような表情でローマを楽しむアン女王と自分の義務を全うするために王室に戻ったアン女王の表情は全く別人のような表情でした。

幼い少女のような顔と大人に成長した女性の顔を見事に演じきったオードリ・ヘップバーン。
あどけなさと美しさの両方に世界中が魅了されたのでした。

脚本家ダルトン・トランボ


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『ローマの休日』はアカデミー脚本賞を受賞します。
受賞したのはイアン・マクレラン・ハンターでした。
しかし実はこの脚本を書いたのは、ダルトン・トランボだったのです。

赤狩りにあい、ハリウッドで仕事をすることができなくなっていたダルトン・トランボはイアンの名前を借りて『ローマの休日』を書いたのでした。

ダルトン・トランボが赤狩り時代にどんな風に過ごしていたかは『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』を見ると理解することができます。

『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』を見た後に『ローマの休日』を見直すと、この作品に込められた本当の想いを理解することができるはずです。

まとめ

世界中で知られている作品『ローマの休日』。

美しくかわいいオードリ・ヘップバーンに誰もが魅了され、また1日だけの男女のラブストーリに心を奪われました。

しかしその裏に込められた平和への想いや、赤狩り時代に書かれた物語だったことから見直すと新たな視点で『ローマの休日』を見ることができます。

いつの時代も私たちは、信頼関係によって成り立っていることを思い出させてくれるのが『ローマの休日』でもあるのです。