北欧神話を元にしたマーベル作品『マイティ・ソー』。北欧神話に登場する神々の物語は神話ではなく現実の物語でした。世界を創造したと言われるオーディン、その息子ソー、そしてロキが暮らすアスガルドは実際に存在していたのです。そんなアスガルドから地球にやってきたソーの物語が『マイティ・ソー』だったのです。
『マイティ・ソー』作品情報
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タイトル | マイティ・ソー(Thor) |
監督 | ケネス・ブラナー |
公開 | 2011年7月2日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間55分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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神の国<アスガルド>で無敵の強さを誇る戦士ソー。
だがあまりの傲慢さゆえに神々の王である父の怒りに触れ、最強の武器“ムジョルニア”と全ての力を奪われて人間界へ追放されてしまう。
地球に落ちたソーは、天文学者のジェーンら人々に出会い人間の弱さや痛みに触れ、徐々に真の強さを学んでゆく。
だがその頃、邪神ロキの陰謀で神の国は危機に瀕し、さらに恐るべき敵がソーを抹殺すべく地球に迫ろうとしていた。
力を失ったソーは地球と神の国を守るために戦いへと立ち上がる!
(出典:https://www.disney.co.jp/studio/marvel/1243.html)
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北欧神話の9つの世界
北欧神話がベースとなっている『マイティ・ソー』。
その中で神々が住む世界がアスガルドです。
宇宙には9つの世界があり、その1つがアスガルドなのです。
そして映画の中でソーがジェーンに説明していますが、アスガルド以外に私たち人間が住むミッドガルドや巨人が住むヨトゥンヘイムなどがあるのです。
それぞれの世界を結んでいるのは虹の橋で、アスガルドの入り口ではヘイムダルが門番として立っています。
そしてこの9つの世界は世界樹のなかに存在しているのです。
北欧神話はアスガルドを中心にしたたくさんの神話で成り立っています。
それはまさしく『マイティ・ソー』の世界と全く同じだったのです。
『マイティ・ソー』を見ることで、北欧神話の物語に触れることができるようになっていました。
アスガルドの神々
北欧神話の中ではアスガルドはアース神族が住む世界です。
アスガルドの主神であったオーディン。
映画『マイティ・ソー』では9つの世界を守ってきた神をされていましたが、北欧神話の中のオーディンは戦争と死の神とも言われていました。
映画では紀元965年の巨人の世界ヨトゥンヘイムでの戦いの代償として片目を失ったように描かれていましたが、神話では知識を得るために自分の片目を差し出したと言われています。
そのオーディンの息子がソーです。
神話の中ではトールと言われる雷神です。
神々や人間を守っていたトールは、雷を扱うことができ最強の神の1人とされています。
ソーが地球を守ろうとするのは、この辺りの神話が元になっていると考えられます。
映画の中ではソーの義理の弟となっているロキは、神話ではオーディンの義理の弟でした。
オーディンはアースの神の父と巨人の母から生まれた子供です。
一方ロキは巨人の父と母の間に生まれましたが、アスガルドでオーディンの義理の弟になりました。
悪戯好きで口がうまかったと言われているロキは、映画の中ロキそのものでもあります。
悪神と呼ばれていたロキは、神話の中でも度々トールに罠を仕掛けています。
無限のパワー
エンドクレジット後にセルヴィク博士はフューリーに呼ばれS.H.I.E.L.D.にいます。
そこで「無限のパワー」を得られるかもしれない青く光る石を見せられました。
『マイティ・ソー』の時点ではこの石はS.H.I.E.L.D.で保管されていたことになります。
しかしセルヴィク博士の横にはロキがいます。
もちろんロキの存在はフューリーには見えません。
ロキに操られたセルヴィク博士は「調べで価値はある」と答えましたが、それはロキの考えでもあります。
『マイティ・ソー』のラストで自ら手を離し宇宙に消えたロキでしたが、彼は新たな野望を見つけたようです。
それがこの石だったのです。
まとめ
北欧神話の世界のヒーロー『マイティ・ソー』。
神話のように地球の人々を守ってくれたソーは、それと同時に他の世界も守りました。
そしてアスガルドの王となるべく、これからも多くのことを学ぶでしょう。
そんなマーベルシリーズの作品『マイティ・ソー』ですが、この映画を見ることで北欧神話を身近に感じることができるようになっていました。