クリント・イーストウッド主演の西部劇『奴らを高く吊るせ!』。その名の通り西部開拓時代における公開処刑の物語でもあり、またオクラホマが準州であった時代の法律や裁判についても描かれています。
『奴らを高く吊るせ!』作品情報
タイトル | 奴らを高く吊るせ!(Hang ‘Em High) |
監督 | テッド・ポスト |
公開 | 1968年5月31日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間54分 |
Rotten Tomatoes
『奴らを高く吊るせ!』あらすじ
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輸送中の牛の中に、知らぬ間に他の牧場の牛がまぎれこんでいたので、カウボーイのジェッドは、突然9人の男たちに襲われ、牛泥棒として、私刑にあい、しばり首にされた。
今にもこと切れようとするところを助けられたジェッドは囚人車でオクラホマに運ばれた。
だがここで意外にも、フェントン判事から裁判官直属の保安官に任命され、彼を私刑した9人の男の逮捕を命じられたのだった。
(出典:https://eiga.com/movie/50236/)
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オクラホマ準州
『奴らを高く吊るせ!』の舞台はオクラホマ。
まだオクラホマが州になる前のオクラホマ準州の時代です。
後にオクラホマは46番目の州となるのですが、1907年まではオクラホマ準州として存在していました。
映画の中に描かれているように、警察や裁判所などはなく犯罪に関しては全て判事の一存に任されていました。
『奴らを高く吊るせ!』でフェントン判事は「州になるまでは私が法律だ」と宣言しています。
このフェントン判事には実在したモデルとなる人物がいて、アイザック・パーカー判事がそのモデルでもあります。
自分たちで勝手に行う私刑は禁止されていましたが、当時まだ私刑は行われていました。
私刑を行った犯人たちを捕まえるために、フェントン判事はクーパーを保安官に任命したのでした。
クーパー保安官の復讐
牛を盗すみその家の主人を殺したと間違われたジェッド・クーパー。
私刑にあい首吊りにされたところを助け出されます。
そこから始まったクーパーの復讐劇。
彼は自分を私刑にした9人の男たちを探し始めました。
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1人目:バーで見つけて射殺
2人目:自首
3人目:捕まえたが保安官が射殺
4人目:射殺
5人目:射殺
6人目:首吊り自殺
7人目:自首してきたがジェッドが釈放
8人目:逃亡
9人目:逃亡
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クーパーは保安官を辞め逃亡した2人はそのままにして復讐をやめるつもりでしたが、フェントン判事との取引で自首してきた1人を釈放する代わりに保安官を続けます。
そして逮捕状の出ている逃亡した2人を捕まえに行ったのでした。
まとめ
クリント・イーストウッドの西部劇の1つ『奴らを高く吊るせ!』。
西部開拓時代に実際に行われていたこともリアルに再現されている映画になっていました。
復讐に向かう男が当時の正義と法律に苦しむ様子などが描かれている西部劇でもあります。
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奴らを高く吊るせ!/The Aviator(Hang’em High/The Aviator)[/col2] [col2]
1968年映画パンフレット 奴らを高く吊るせ! 東宝事業部発行 クリント・イーストウッド インガー・スティーブンス[/col2] [/colwrap]