映画『ハンニバル・ライジング』モンスターが陶酔した日本の文化

第二次世界大戦中ドイツ軍によって妹を殺されてしまったハンニバル・レクター。妹想いの優しい兄はその日からモンスターに生まれ変わり復讐を誓いました。そんなレクターが陶酔したのが日本文化でした。彼の心を虜にした日本文化とはどんなものだったのでしょうか?

目次

『ハンニバル・ライジング』作品情報


ハンニバル・ライジング スタンダード・エディション [DVD]

タイトル ハンニバル・ライジング(Hannibal Rising)
監督 ピーター・ウェーバー
公開 2007年4月21日
製作国 アメリカ/イギリス/フランス
時間 2時間1分

Rotten Tomatoes

あらすじ

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1944年のリトアニア。

戦禍で両親を亡くしたハンニバル少年は、幼い妹ミーシャと2人で山小屋に隠れ住んでいた。

ある日、残忍な逃亡兵グループが山小屋を乗っ取り、か弱いミーシャは彼らに殺されてしまう。

その後、心を閉ざしたまま孤児院で成長したハンニバルは、やがて脱走し唯一の親類を求めてパリの叔父のもとへと向かう。

しかし、すでに叔父はこの世を去り、未亡人の日本人女性レディ・ムラサキが、ハンニバルを温かく迎える。

ハンニバルは彼女のもとで高度な教育を受けると共に、次第に心の奥底に封印されていた復讐の情念を目覚めさせていくのだった。

(出典:https://www.allcinema.net/cinema/326771)

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モンスターの誕生

リトアニアで生まれたハンニバルはレクター城に住み、彼にはミーシャという妹がいました。

1944年第二次世界大戦時、ドイツ軍による攻撃を受けたレクター一家は攻撃を逃れるため山小屋に避難しました。

1918年に共和国として独立したリトアニアでしたが、第二次世界大戦が始まるとソビエト連邦共和国の1つにされてしまいます。

1941年にドイツとソ連の戦争が始まるとリトアニアはドイツ軍によって占領されてしまいます。

リトアニアには多くのユダヤ人が住んでいたので、ドイツ軍によるユダヤ人の迫害も行われます。

そんなリトアニアに住んでいたレクター一家はソ連軍とドイツ軍の戦争に巻き込まれてしまったのでした。

山小屋に隠れていたレクター一家の元にソ連軍の戦車ががやってきます。
ソ連軍の戦車を見つけたドイツ軍は戦車めがけて攻撃し、ハンニバルは巻き込まれてしまった両親を失いました。

妹のミーシャとともに山小屋で隠れていたハンニバルでしたが、そこにやってきたのがグルータス達でした。
彼らはリトアニアが地元でしたがドイツ軍に協力し、ユダヤ人の迫害を行っていました。

さらに戦争の混乱の中で金目のものを奪っていました。
グルータスたちは自分たちのためであれば敵も味方もなかったのです。

ハンニバル達が隠れていた山小屋を占領したグルータス達。
彼らは食料が尽きるとミーシャを食べてしまいます。

この出来事はハンニバルをモンスターと変えたのです。
妹想いだったハンニバル。
彼はミーシャに復讐を果たすことを誓ったのでした。

ハンバルが陶酔した日本文化

孤児になったハンニバルは、かつて自分の住んでいたレクター城で孤児として育てられました。

しかし孤児院を抜け出したハンニバルは、叔母のいるフランスへ渡ります。
叔母のムラサキは広島で家族を亡くした日本人でした。

そんなムラサキの元でハンニバルが出会ったのが日本文化でした。
ムラサキから剣道を教わり、彼は次第に腕をあげていきます。

さらに大阪の陣で描かれた絵を見せてもらったハンニバル。
侍は敵の首をこうやって晒した」とムラサキが見せてくれたのは、敵の大将の生首が描かれた絵でした。

侍に惹かれたハンニバルは、侍のようになりたいと日本刀への憧れを抱きます。

そして少しずつモンスターに変貌を遂げていったのでした。

まとめ

人肉を食べる殺人鬼ハンニバル・レクター。
幼い頃は心優しい少年でした。

しかし戦争により両親を失い、さらに戦争によって凶暴化した人間によって心を破壊されてしまいました。

そんなハンニバルの心の拠り所が武道と侍でした。
ただしハンニバルはその心の拠り所を、復讐のために使ったのでした。

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