映画『ピッチブラック』暗闇の中で見た人間の希望という光


殺人犯で捕まりタンジール星に護送中のリディック。しかし宇宙船ハンター・グラッツナ号は事故により、ある惑星に不時着してしまいます。数人の生存者とともに生き残ったリディック。この惑星から脱出するためには、リディックのある能力が必要でした。生存者の命は1人の犯罪者に委ねられたのです。

『ピッチブラック』作品情報


ピッチブラック [Blu-ray]

タイトル ピッチブラック(Pitch Black)
監督 デヴィッド・トゥーヒー
公開 2000年12月2日
製作国 アメリカ
時間 1時間49分

Rotten Tomatoes

あらすじ

(引用:MIHOシネマ

リディック

殺人を犯したことでタンジール星の刑務所に送られることになったリディック。
彼は民間人の乗る宇宙船でタンジール星に護送されていました。

実は彼は囚人の護送船をハイジャックして逃げだしていたのです。
そんなリディックには懸賞金がかけられています。

彼を捕まえ賞金を手にしようとしているのが、リディックを護送していたジョンズだったのです。

幼い頃から罪を犯し続けているリディックにとっては、刑務所を逃げ出し自由になることだけが望みです。

一緒に惑星に不時着し生き残った生存者たちのことなど全く気にかけていません。
彼は全てを利用してでもこの惑星から脱出しようとしていました。

他人を信用しないリディック。
神を憎み続けているリディック。

そんな彼は生まれた時、親に捨てられました。
そして人生の半分を刑務所の中で過ごしているのです。

彼が信じることができるのは、自分だけでした。

生存者もそんな彼を恐れますが、どうしてもリディックの能力が必要だったのです。

リディックは刑務所にいる時に目を改造してもらい、暗闇でも物が見える目を持っていたのです。
その理由は語られていませんが、脱獄するのに必要だったのでしょう。

そんなリディックの目がこの惑星では必要なのです。
そしてその目が惑星で生き延びるため、さらには惑星から脱出する鍵となるのです。

暗闇に潜む怪物

リディック達が不時着した惑星。

表面が酸素に覆われていましたが、ほとんどが灰に覆われた岩場でした。

さらに太陽が3つある、夜のこない惑星です。

明るい惑星だと思っていた生存者たちでしたが、すぐ目前に日食の時期がせまっていたのです。
3つの太陽が重なれば真っ暗になってしまう惑星。

しかもこの惑星には暗闇の中に潜む怪物がいました。
暗闇の中を自由に飛び回る怪物。
彼らにとって人間は餌でしかありません。
血の匂いを嗅ぎ分けることができる怪物は、暗闇の中で次々と生存者に襲いかかります。

そんな怪物の唯一の弱点それは光に弱いことです。

ありったけの光を手にし、生存者たちは惑星から脱出するために小型船を目指します。

そのためには日食で真っ暗な外を移動しなくてはなりません。
そこで役に立つのが暗闇の中で物を見ることができるリディックの目だったのです。

犯罪者に自分の全てを託し、進み続ける生存者たち。
生存者にできることは、犯罪者のリディックを信じることだけでした。

今まで人間らしいことを何1つしたことのないリディック。
人間らしく扱われたこともないリディック。

しかしこの惑星でリディックは初めて「人間」として扱われます。
そして彼の中に初めて人間らしさが芽生えたのです。

リーダーとして仲間を見捨てない女性。
リディックに憧れ彼を信じる女の子。
子供を失っても神に祈り続ける男性。

暗闇の中では彼は人間の光を見たのです。
彼らの人間らしさに触れ、リディックはやっと人間になることができたのでした。

まとめ

人間らしい扱いを受けたことがなく、犯罪者として生きてきたリディック。

宇宙船が惑星に不時着したことで、彼は初めて必死に生きようとする人間を目にします。

暗闇の中で人間の希望という光に触れたリディックは、この惑星でやっと人間になることができたのです。