映画『死霊のえじき』軍人vs科学者vs技術者vsゾンビ 生き残るのは一体誰なのか?


ゾンビが蔓延る世界で生き残った軍人・科学者・技術者たち。彼らは地下倉庫で一緒に暮らしますが、それぞれのグループは敵対していて協力する様子は全くありません。特に軍人達はその力関係から施設内を仕切り始めます。それぞれの目的が違う中、閉塞された世界の中で人間達はどうなってしまうのか?生き残るのは誰なのでしょうか?

『死霊のえじき』作品情報


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タイトル 死霊のえじき(Day of the Dead)
監督 ジョージ・A・ロメロ
公開 1986年4月12日
製作国 アメリカ
時間 1時間36分

Rotten Tomatoes

あらすじ

(引用:MIHOシネマ

軍人vs科学者vs技術者

軍人

生き残った数人の人たちが暮らす地下倉庫。
そこを牛耳っているのが軍人のローズ大尉です。

それまではクーパー少佐がリーダーでしたが、彼が亡くなったことでローズ大尉がリーダーとなります。
クーパー少佐の時代も少なからず科学者との間に揉め事はあったようですが、軍人は科学者の研究に協力していました。

彼らが行う仕事は、地下通路に捕らえているゾンビを博士達のもとに運ぶことです。
かなり危険な仕事でもあり、軍人の仲間が命を奪われていました。

そんな中ローズ大尉は、「俺が仕切る」と命令し科学者達に銃を向けます。
それどころか部下に対しても銃を向け、権力を使って仲間を脅し始めたのです。

彼らはこの施設から出ていこうと考えていました。
しかし博士に外はゾンビだらけだと聞き仕方なく施設に留まります。

閉塞された空間で軍人達は苛立ちを募らせ、野蛮な人格に変わりつつあったのです。

一方、軍人の中でもミゲルは1人違い彼は心を病んでいました。
彼は荒廃した世界の中で自分の居場所を見つけ出すことができなかったのです。

科学者

科学者達は軍人に協力してもらいながらゾンビの研究を行なっています。
しかしその科学者の中でも研究内容に違いがあり、対立していました。

ローガン博士はゾンビをしつけて飼い馴らすことを考えます。
ご褒美を与えながらゾンビを教育していました。

彼はゾンビと意思疎通を図り、人間が彼らの餌にならない世界を作ろうとしていたのです。
言わば、ゾンビと人間の共存を考えていたのです。

一方、もう1人の科学者サラ。
彼女はなぜゾンビが誕生したのかを研究しています。
それが分かれば死んだ人間がゾンビにならずにすみます。

しかしそれは途方もなく時間のかかる研究です。

同じ科学者でありながら博士とサラは考えが違いました。

しかも博士はゾンビの研究になんと死んでしまった軍人を使っています。
またゾンビにご褒美として与える肉は、死んだ軍人の体でした。

これが余計にローズ大尉を怒らせてしまうことになるのです。

技術者

この施設にいる人間達の中で、比較的安定した気持ちでいるのが技術者の2人です。
ヘリコプターの操縦士ジョンと無線機を扱うビル。

彼らはどこか別の場所で新しい生活を始めたいと考えていました。
どこかにあるはずの「楽園」を求めていたのです。

彼らは軍人や科学者の暮らす施設とは離れた場所で生活を送っています。

明庵から離れた場所でしたが、そこは1番人間らしい空間でもありました。

ゾンビが蔓延する前の生活を演出し部屋の中は、今まで通りの日常を思い出させるような空間になっていました。
これが彼らの心を落ち着かせていたのかもしれません。

それと同時に、どこか違う場所でもう一度人間らしい生活を取り戻したいと思うようになっていったのです。

軍人側にも科学者側にもつかずに黙々と自分の仕事をこなす彼らでしたが、軍人が力をつけ始めると明らかに彼らに対抗し始めます。

彼らにとって軍人の行動は人間が取る行動ではなかったからです。

最後まで人間らしくあり続けたのが技術者の2人でした。
サラはこの2人と接したことで、人間らしさを失わずにいることができたのです。

まとめ

軍人・科学者・技術者・ゾンビ、それぞれの立場を描いた作品『死霊のえじき』。

閉じ込められた世界で軍人達が、どんどん権力をつけて仲間を押さえ込んでいく姿はゾンビよりも脅威を感じます。

それぞれの欲望が入り乱れる中、自分たちのことだけを考える軍人は最終的に馬鹿にし続けたゾンビに襲われてしまいました。

この倉庫を1つの世界の縮図だと考えると、自分たちの取るべき行動が見えてくるのかもしれません。