映画『ジェミニマン』戦うことに疲れた男の前に現れた若き自分


自分を殺しにやってきたのは、まさかの自分だった。アメリカ国防情報局で働く一流のスナイパーの前に現れたのは、凄腕の暗殺者はなんと自分のクローンでした。人間の代わりに犠牲になるためにクローン兵士は作り出されましたが、クローンには人権はないのでしょうか?神になりたい男と普通の人生を送りたかった男の戦いそれが『ジェミニマン』です。

『ジェミニマン』作品情報


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タイトル ジェミニマン(Gemini Man)
監督 アン・リー
公開 2019年10月25日
製作国 アメリカ
時間 1時間57分

Rotten Tomatoes

あらすじ

政府の下で数々の暗殺に手を染めてきた伝説のスナイパー、ヘンリー・ブローガン。

ついに引退を決意した彼の前に謎の刺客が現われる。

なぜか自分のあらゆる動きが予測されてしまい、苦戦を強いられるヘンリー。

やがて彼は、アメリカ国防情報局の潜入捜査官ダニーの力を借り、謎の刺客の正体が、秘密裏に創られたヘンリー自身の若いクローンだという驚愕の事実に辿り着くのだったが…。

(出典:https://www.allcinema.net/cinema/368153)

ジェミニの兵士

傭兵会社ジェミニ。
その社長であるヴェリスはクローンを使って完璧な兵士を作り上げようとしていました。

ジェミニの取引相手はアメリカ国防情報局。
ヴェリスと国防情報局の局長ラシターは極秘裏にクローン兵士の計画を進めていたのです。

アメリカ国防情報局で働くヘンリーがテロリストだと思って殺したドルモフは、実は分子生物学者で30年アメリカで研究を行なっていたのです。

クローン研究を行なっていたドルモフ。
彼はクローン人間を作ることに成功しました

映画の中で「1996年に羊のドリー 」と言うセリフがありますが、この羊のドリー は世界初の哺乳類のクローン生物でした。
しかし映画の中ではその前年1995年になんとヘンリーのクローン人間が誕生していたのです。

そしてヴェリスがヘンリーのクローンを養子に迎え、完璧な狙撃兵に育てたのでした。
さらにドルモフの研究でDNAを操作しクローンを大量生産することに成功しました。

そのことに恐怖を感じたドルモフはジェミニから逃げ出しますが、結局ヘンリーに殺されてしまったのでした。

神vs人間

完璧な兵士を作ることで神になることを望んだヴェリス。
彼は戦地で同僚を亡くし、また同僚の家族が悲しむのを見てクローン兵士を作ること考えたのです。

しかしそれは人間の命だけを優先し、クローンの命は蔑ろにされた考えでした。
ヴェリスは良心がなく痛みも恐怖も感じない無感覚の兵士を作ります。

そしてその兵士を従え彼は神になろうとしていたのです。

一方、そんなヴェリスを止めようとするヘンリー。
一流の狙撃兵の彼でしたが、彼はその才能のせいで普通の人生を送ることができませんでした。

殺す人数が増えれば増えるほど、心にたくさんの傷が刻まれます。
そしてそれはゴーストとなって彼の夢に現れ、彼は安眠できる日々を失いました。

それは自分が選んだ人生だと自分の悲しい人生を受け入れていたヘンリーでしたが、彼の前に20代の若き自分が現れました。
ヘンリーは若い自分に、普通の人生を送れと言います。
自分が送れなかった夫や父親になる人生を選ぶようにアドバイスしたのです。

神になることを望んだヴェリス。
普通の人間らしさを望んだヘンリー。

その戦いは人間であるヘンリーがヴェリスを殺したことで、幕をおろしたのでした。

まとめ

自分vs自分のクローン。

戦う人生を選んだ男は若き自分に、自分が送れなかった普通の人生の素晴らしさを教えます。

そして彼に自分とは違う人生を選ばせたのでした。

人間の代わりにされるクローン。

しかし彼らにも命はあり彼らを勝手に殺すことは許されないことなのです。

人間のエゴとこの先人類が迎えるかもしれない未来を描いたのが映画『ジェミニマン』デッした。