映画『時をかける少女』(アニメ)Time waits for no one 後悔しないために


筒井康隆の小説「時をかける少女」の続編とも言えるアニメ版『時をかける少女』。キーワードとなるのは黒板に書かれていた「Time waits for no one」です。「時はだれもまたない」それに気が付いた時あなたならどうしますか?それは多くの人へのアドバイスでもありました。

『時をかける少女』(アニメ)作品情報


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タイトル 時をかける少女
監督 細田守
公開 2006年7月15日
製作国 日本
時間 1時間38分

Rotten Tomatoes

あらすじ

あるきっかけから「今」から過去に遡ってやり直せる力、タイムリープ能力を持ってしまった紺野真琴は、ひとたびその使い方を覚えると、何の躊躇も無く日常の些細な不満や欲望に費やしてしまいます。

大好きなものはいくらでも食べられるし、いやなトラブルも即解決!

ばら色の日々のはずだったのですが…。

(出典:https://promo.kadokawa.co.jp/tokikake/#INTRODUCTION)

Time waits for no one

『時をかける少女』のテーマそれは黒板に書かれたいた「Time waits for no one」という言葉でしょう。

また真琴がタイムリープの力を手に入れる前から登場する言葉です。
映画の中で何回も映し出される「Time waits for no one」という黒板の文字。

さらにカラオケで千昭が歌っていたのも「Time waits for no one」という歌でした。

「Time waits for no one」とは時は誰もまたないという意味です。
言い換えれば時は進んでいくということになります。

何もしなければどんどん時は進んでいく。
「その中であなたはどうしますか?」という問いかけのようなことにも感じますし、だからこそ「いまの時間を大切にしなさい、後悔しないように」という教えのようにも受け取れる言葉です。

真琴と千昭の関係だけでなく、『時をかける少女』の中にはいくつかこの「Time waits for no one」に対する問いかけや教えを描いています。

・将来何をするか決まっていない真琴。
時は進み続けることの大切さを知らずに毎日を過ごしていましたが、ラストでやりたいことを見つけました。

・医者になると決めている功介。
時は待ってくれないことを知っていて真琴や千昭と違い勉強しています。

・功介のことが好きな果穂や千昭のことが好きな友梨。
後悔する前に自分の想いを伝えようとします。

物語全体に「Time waits for no one」の大切さが散りばめられていたのが、『時をかける少女』でもあったなと感じています。

芳山和子

「Time waits for no one」以外に『時をかける少女』のなかでキーとなるのが魔女おばさんと真琴が言っていた芳山和子でしょう。

筒井康隆の小説「時をかける少女」を読んだり、この作品を原作にした映画やドラマなどを見たことがある方であれば、この芳山和子が誰かは一目瞭然です。


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彼女は真琴と同じようにタイムリープの経験者でした
アニメ版の『時をかける少女』の中では芳山和子が自分がタイムリープしたことをどこまで覚えているのかきちんと描かれていませんが、真琴にアドバイスをする重要な役目になっています。

普通であれば信じることのないタイムリープをあっさりと受け入れたのも、やはり過去の経験からだとも言えます。

さらに彼女の若い頃の写真が映るときに、ラベンダーの花も映りました。
原作では芳山和子はラベンダーの香りをかいだことでタイムリープするようになったのでした。

真琴にタイムリープのことを教え、悲しむ彼女に「私とは違うタイプでしょ」とアドバイスした芳山和子。
彼女は昔好きだった人の「いつか戻ってくる」という言葉を待ち続けていまになりました。

でも「あなたは違うでしょ」と真琴に伝えました。
それはきっと芳山和子も「Time waits for no one」の大切さを知っている一人だったからです。

和子の言葉で真琴は行動を起こしました。
後悔しないために今しかできないことをやりました。
それが最後のタイムリープだったのです。

まとめ

いつの時代も愛され続けている『時をかける少女』。
細田守監督は原作から20年後の世界を作りました。

そこには「Time waits for no one」という深いテーマが隠されていて、作品を見た人の背中を推す作品になっていました。

芳山和子の言葉は真琴だけでなく、この作品を見た多くの人へのアドバイスなのかもしれません。