映画『ロケットマン』あらすじと内容 名作の裏に隠された愛を求め続けた人生


エルトン・ジョンの人生を描いた『ロケットマン』。誰もが知っている名曲の裏に隠された真実とは。誰にも愛されないと思いながら生き続けた神童が求め続けた愛。数々の名曲の裏には愛を求め続けた壮絶な人生が隠されていました。

『ロケットマン』作品情報

タイトル ロケットマン(Rocketman)
監督 デクスター・フレッチャー
公開 2019年8月23日
製作国 イギリス/アメリカ
時間 2時間01分

Rotten Tomatoes

『ロケットマン』作品情報

ロンドン郊外で不仲な両親のもとに生まれ、愛のない家庭に育った少年時代のエルトン・ジョン。

冴えない日々を送る中、音楽的な才能を見出されて国立音楽院に入学する。

やがてロックに傾倒していったエルトンは、レコード会社の公募に応募し、そこで同じ応募者のバーニー・トーピンと運命的に出会い、以来2人は作曲家・作詞家コンビとして幾多の名曲を生み出してく。

こうして稀代のメロディ・メイカーとして一気にスターダムへと駆け上がっていくエルトンだったが…。

(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=367684)

エルトン・ジョン

ド派手な衣装で歌うイギリスのスターのエルトン・ジョン。
世界で成功したアーティストの1人である彼は、3億枚以上のセールスを誇る全世界で愛されているアーティストです。

耳で聞いただけでメロディーを演奏することができる天才は神童でした。
王立音楽院に入学しピアノを学んだエルトンでしたが、ロックに憧れ音楽活動を始めます。

そして瞬く間に世界的なアーティストとして活躍していくのですが、その裏には暗く悲しい人生が隠されていました。

今では自分がゲイであることをカミングアウトして幸せな結婚生活を送っていますが、成功の陰には自分のセクシャリティや家族環境に悩み続けた人生があったのです。

成功すればするほど自分を見失ってしまうエルトン・ジョン。
なぜかれが派手な衣装を身にまとうのか?
なぜ彼のメロディはこんなにも切ないのか?
この『ロケットマン』を見ればその答えが見えてきます。

愛を求め続けた子供時代

イギリス空軍で働く父親と母親の中は不仲でした。
それを幼い頃から見続けてきたエルトン。
ずっと愛を求めていたのです。

特に父親に愛して欲しいとずっと願っていました。
自分を抱きしめてもくれない父親。
仕事柄家にいることが少なかった父親に対して、甘えたくて仕方ないエルトンでしたが父は「甘えるな」と幼いエルトンを突き放してしまいます。

エルトンが15歳の時に両親は離婚してしまいますが、エルトンには幼い頃の心の傷が残ったままでした。
両親の愛を知らずに育った少年は、「誰かに愛されたい」と願いながら成長していったのでした。
その思いが大人になったエルトンの人生を狂わせてしまうことになります。

冴えない自分のままでは誰にも愛されないと悟った彼は、本名のレジナルド・ドワイトという名を捨てエルトン・ハーキュリーズ・ジョンとして生きることを決めるのです。

エルトンとバーニーの関係

エルトン・ジョンの曲の多くはエルトンが曲を作り、バーニー・トーピンが詞を書いています。

無名だったエルトンはバーニーとったことでスタートして階段を登り始めます。
お互いの才能を理解し尊敬しあっている最高のパートナー。
さらにエルトンにはバーニーに対する深い愛もありました。

しかしバーニーはゲイではありません。
エルトンの思いを知りながら2人は仕事のパートーナーとして、成功していくのです。

エルトン・ジョンの大ヒット曲の1つ『Your Song』
「僕は君に歌を送るよ。
君の歌だって言っていいよ。
今できた歌だけど、気に入ってくれるといいな。
君がこの世界にいるだけで人生はなんて素晴らしいんだ」

切ないメロディのラブソングですが、この歌詞もバーニーがエルトンに送った歌詞です。
その歌詞にエルトンはメロディをのせ『Your Song』が完成しました。

バーニーはラブソングをエルトンに渡しますが、エルトンのことが恋愛対象ではありません。
エルトンが自分のことを好きだと知りながら、こんな切ない歌詞をエルトンに送ったのです。
そしてエルトンもまたこんな歌詞を書いてくれたバーニーが、自分とは結ばれることがないと分かりながら歌っているのです。

『Your Song』のできた経緯を知ると、なんて切なく苦しいラブソングなんだと思ってしまいます。

恋愛対象ではないけれど、バーニーはエルトンを愛していたはずです。
映画の中でもなんども「愛している」とエルトンに言います。
その言葉は結ばれる相手に向けたものではありませんが、アーティストとして人としてエルトンのことを尊敬し愛していたのだと思います。
博愛の思い出バーニーはエルトンと一緒にいたのだと思いました。

だからこそ一度は突き放したエルトンを支え、また再度エルトンのために歌詞を書いたのです。
そしてエルトンもまたそんなバーニーの想いに答えて更生して戻ってきたのです。

愛を求めすぎて形にとらわれてしまい、1番近くにいた自分を愛してくれる人を見失っていたのかもしれません。

お互いを尊敬し人として愛しているからこそ、エルトンとバーニーはたくさんの名曲を生み出し、多くの人に愛される曲を作ってきたのです。
そしてこれからも作り続けてくれるはずです。

まとめ

エルトン・ジョンの半生を描いた『ロケットマン 』。

愛を求めすぎた天才は、ただただ普通の人生を送りたいと願っていたのです。

普通に誰かに愛してもらえる人生が欲しかっただけなのです。

その願いが叶わない子供時代を過ごしたことで人生を狂わせてしまいましが、そんなエルトンを救ったのも音楽でした。

ツアー活動を引退しても音楽は作り続けると言っているエルトン。

本物の愛を手に入れたエルトンは、バーニーの歌詞に今まで以上に美しいメロディがのったラブソングを私たちに届けてくれるはずです。