映画『マスク・オブ・ゾロ』内容と感想 弱者のために戦うヒーロー・ゾロ


マスクをつけたヒーロー「ゾロ」。小説『快傑ゾロ』を原作とした『マスク・オブ・ゾロ』は、市民のために立ち上がったヒーローでした。復讐から始まった戦いは、いつしか弱い者を守るヒーローに変わ理、市民の希望の光となっていったのです。

『マスク・オブ・ゾロ』作品情報

タイトル マスク・オブ・ゾロ(The Mask of Zorro)
監督 マーティン・キャンベル
公開 1998年10月10日
製作国 アメリカ
時間 2時間16分

Rotten Tomatoes

『マスク・オブ・ゾロ』あらすじ


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スペインの植民支配から独立したメキシコ。

かつてゾロとして彼と対決したディエゴは、カルフォルニア再統治をたくらむ元知事モンテロの野望を挫くべく、盗賊あがりの若者アレハンドロを後継者に育て上げようとする。

20年前、ディエゴはモンテロによって投獄され、愛妻を失っていた。一方アレハンドロも、モンテロ配下の者によって兄を殺されていた。

ディエゴの厳しい訓練により、新たなゾロとなったアレハンドロは、ディエゴの娘を救うため、そして自らの復讐のためにモンテロに闘いを挑んでゆく。

(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=84339)

ゾロとしての覚悟

出典:IMDb

スペイン領であるメキシコで、農民たちの不満が高まっていました。
総督であるラファエル・モンテロは、農民たちの英雄である「ゾロ」を捕まえようと躍起になっています。

ゾロは窮地に追い込まれている農民たちを救い、いまでは彼らの希望であり英雄でもあったのです。
たった1人でラファエルの部下たちと戦い続けるゾロでしたが、彼も老いを感じる年齢になっていました。

そんな時ラファエルに捕まり妻を殺され娘を奪われてしまったゾロ。
刑務所にいながら復讐の機会を狙っていました。

子供の頃ゾロと会ったことあるアレハンドロは、大人になり盗賊になっていました。
兄がラファエルの部下ハリソンに追い詰められて自殺したことで、ハリソンに恨みを持っていました。

彼もまたハリソンに復讐心を持っていましたが、酒浸りになりまともに戦える状態ではありませんでした。

そんな時刑務所から抜け出した初代ゾロもドン・ディエゴは、アレハンドロを見かけます。
そして彼を2代目ゾロとして鍛え上げるのです。

いますぐにでもハリソンと戦いたいアレハンドロでしたが、ドン・ディエゴの訓練に耐えゾロとしての能力を身につけていきました。

そして復讐から始まった彼の思いはやがて弱者を助けることへ変わっていたのです。
その時初めて2代目ゾロが誕生したのでした。

2代目ゾロ

出典:IMDb

2代目ゾロことアレハンドロを演じたのは、アントニオ・バンデラスです。
何回か映画化された小説「快傑ゾロ」ですが、スペイン人がゾロを演じたのは『マスク・オブ・ゾロ』が初めてでした。

お調子者のアレハンドロは、ゾロとしての身体能力を身につけてはいきますが心が伴っていませんでした。
今までのように盗人として行動し、さらに兄の復讐のためだけを思っていたアレハンドロ。

宿敵ハリソンを前にすると怒りをコントロールすることができません。
そんなアレハンドロにドン・ディエゴはマスクで心を隠すことを教えます。

ラファエルに近づき、彼の本当の計画を知ったアレハンドロ。
彼は復讐を忘れ、弱気者たちを助けることを1番に考えるようになっていました。

その時彼はすでに師匠であるドン・ディエゴを超え、2代目ゾロになっていました。

お調子者から英雄になったアレハンドロ。
それを見事にアントニオ・バンデラスが演じきっていました。
スペイン人の情熱を、戦いのシーンやダンスのシーンで見せてくれています。

まとめ

メキシコ人にとってのヒーローであるゾロを描いた『マスク・オブ・ゾロ』。

刀と自分の身体能力だけで弱いものを助けるヒーローは、貧しい市民達にとっては英雄でもありました。

そして彼がいるからこそ市民達は心折れずに耐えることができていたのです。

ゾロはヒーローであるとともに、彼らの心の支えでもあったのです。

自分のためでなく他人のために、権力に屈することなく弱者のために戦い続けたヒーロー。

それはゾロなのです。


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