映画『ミクロの決死圏』あらすじと感想 体内で待っていたのは幻想的な旅だった


外側から手術できないのであれば体内から手術してしまおう。そんな発想から体内へ入っていた5人のクルー。血液の流れとともに体内を移動する旅は、原題通り幻想的な旅でした。驚きの発想に今見てもワクワクしてしまう映画です。

『ミクロの決死圏』作品情報

タイトル ミクロの決死圏(Fantastic Voyage)
監督 リチャード・フライシャー
公開 1966年9月23日
製作国 アメリカ
時間 1時間40分

Rotten Tomatoes

『ミクロの決死圏』あらすじ


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アメリカ亡命の直後に襲撃され脳内出血となり、外科手術が不可能となった要人を救うため、米政府は医療チームを潜水艦ごとミクロ化し、体内に送り込んで手術する作戦を決行する。

だが、脳外科医、循環器専門医、潜水艦艦長、諜報員ら5人のチームは60分以内に患部を探し出し、手術を完了しなければならなかった……。

(出典:https://eiga.com/movie/49813/)


斬新なアイデアで魅了

出典:IMDb

脳にできてしまった血の塊。
部位的に外側から手術するのが危険であれば、体内に入って内側から塊を壊してしまおうという計画。
技術が進み人類はなんでも小さくすることができる世界で、人間を小さくして人間の体内に入り込みます。

その発想に物語の最初から惹きつけられてしまいます。
子供でなくても大人でもなんだかワクワクしてしてしまう物語が『ミクロの決死圏』です。

当初の計画は潜航艇こと小さくなり体内に入り込むクルー。
そして動脈の流れに沿って脳の患部までたどり着き、血の塊を壊すというミッションでした。
しかし体内では予想外のことが連続しておきます。
しかも5人のうち誰かが、このミッションを失敗させようとしています。
そんなスリリングも加わってあっという間に1時間40分が経ってしまいます。

いまでは映画でよく見かける「小さくなる」というプロットも、この1966年の『ミクロの決死圏』では画期的でした。
さらに体内に入って病気を治そうという設定。
SF・アドベンチャー・サスペンスという様々な要素を含んだ、面白い構成になっていました。

人間の体内を表現

出典:IMDb

潜水艇に乗って体内に入って行ったクルー達。
そこで見る光景は人類が初めて見る光景です。
血液の流れや肺でのガス交換など、様々の現象が描かれています。

『ミクロの決死圏』はアカデミー賞で美術賞と視覚効果賞を受賞しています。
それは見事に人間の体内の現象を表現したからでした。

生理学的な勉強にもなりそうなセリフもたくさん出てきます。
言葉は難しくてもそれでも魅了されてしまうのは、潜水艇の外に広がる人間の体内に夢中になってしまうからです。
「私たちの体内はこんな感じかもしれない。」という思いを当時この映画を見た人たちは感じたはずです。

見たことがない世界を映し出してくれることが映画の楽しみの1つでもあります。
今ほど医学的にも映画的にも技術が進んでいない時代に、体内を表現したこの映画は多くの人にとって本当にファンタスティックな映画でした。

日本語タイトルは『ミクロの決死圏』ですが、原題は『Fantastic Voyage』です。
体内に入り込んだ主人公達もそうでしょうが、この映画を見ていた観客も幻想的に旅を送ることができました。

全てにおいて書き的だった映画それが『ミクロの決死圏』だったのです。

感想

CGがない時代に見事に体内を表現した『ミクロの決死圏』。
これだけの表現ができたことに本当に驚いてしまいます。

視覚的効果だけでなく物語も私たちをワクワクさせてくれるし、さらに誰が裏切り者なのかというサスペンス的なドキドキも感じます。

また時間との戦いというスリリングさもあって、色んな感情が刺激されるのが『ミクロの決死圏』の特徴です。
だからこそあっという間の1時間40分で、見終わったとには彼らと一緒に重大なミッションを終えた気持ちに慣れます。

ミクロ化する映画の原点とも言える『ミクロの決死圏』は、今見ても思う存分楽しめます。
そしてまたこの映画のすごさを堪能できるはずです。

ぜひ、SF映画の最高傑作の1つ『ミクロの決死圏』を楽しんでください。