映画『サスペリア』(2018)ネタバレ リメイク版で1人3役をこなした女優


1977年に公開された『サスペリア』をリメイクした2018年版『サスペリア』。当時話題をよんだホラー映画は、2018年版ではホラー映画の枠を超えた作品になっていてティルダ・スウィントンは3役をこなしていました。

『サスペリア』作品情報

タイトル サスペリア(Suspiria)
監督 ルカ・グァダニーノ
公開 2019年1月25日
製作国 アメリカ
時間 2時間32分

Rotten Tomatoes

『サスペリア』あらすじ

1977年、ベルリンを拠点とする世界的に有名な舞踊団<マルコス・ダンス・カンパニー>に入団するため、スージー・バニヨンは夢と希望を胸にアメリカからやってきた。

初のオーディションでカリスマ振付師マダム・ブランの目に留まり、すぐに大事な演目のセンターに抜擢される。

そんな中、マダム・ブラン直々のレッスンを続ける彼女のまわりで不可解な出来事が頻発、ダンサーが次々と失踪を遂げる。

一方、心理療法士クレンペラー博士は、患者であった若きダンサーの行方を捜すうち、舞踊団の闇に近づいていく。

やがて、舞踊団に隠された恐ろしい秘密が明らかになり、スージーの身にも危険が及んでいた――。

(出典:https://gaga.ne.jp/suspiria/)

一人三役のティルダ・スウィントン

『サスペリア』(2018年)は2017年に公開された『君の名前で僕を呼んで』で有名になったルカ・グァダニーノ監督がリメイクしたことで話題となりましたが、もう一つ話題になったのは出演している女優のティルダ・スウィントンが一人三役こなしているということです。

実はティルダ・スウィントンが一人三役を演じていることは、隠そうとされていました。
最初に一人二役という噂が上がった時、監督は否定していたほどでした。

『サスペリア』の中でティルダ・スウィントンはどんな役を演じたのでしょうか?

マダム・ブラン

© GAGA Corporation. All Rights Reserved.

1つ目の役はマルコス・ダンス・カンパニーのマダム・ブランです。

魔女であるマダム・ブランはダンスカンパニーを始めたマダム・マルコスとその実力を2分しています。
魔女のリーダーを決める採決の時3票差でマダム・マルコスに敗れてしまいますが、彼女はマダム・マルコスとは違い新しい魔女の姿を作ろうとしていました。

そのマダム・ブランを演じたのがティルダ・スウィントンですが、これはすぐに気がつきます。
特にメイクなどももなくいつものティルダ・スウィントンです。

妖艶でどこか不気味な雰囲気が、ミステリアスなマダム・ブランにぴったりでした。

ジョセフ・クレンペラー

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ダンスカンパニーから逃げ出したパトリシアが救いを求めたのが、心理療法士のジョセフ・ケンペラーです。

彼は最初はパトリシアの話を彼女の妄想だと思っていましたが、次第に彼女の話を信じ始めます。
そしてマルコス・ダンス・カンパニーで何が起こっているのかを確かめるために、マルコス・ダンス・カンパニーで開催されたダンスを見に行きます。

そこで彼はこのダンスカンパニーで起こっている恐ろしい出来事に触れたのでした。

このジョセフ・ケンペラーを演じているのも、ティルダ・スウィントンです。
ティルダ・スウィントンがケンペラーを演じていると噂になったとき、監督はそれを否定したのです。

さらに公式ページにはジョセフ・ケンペラーを演じたのは、ルッツ・エバースドルフとなっていて彼のプロフィールまであります
これはパンフレットも同じです。

そこまで徹底してティルダ・スウィントンが演じていることを隠そうとしていました。
ティルダ・スウィントンはインタビューで、「最初ルッツ・エバースドルフは撮影中に亡くなったことにして、追悼のメッセージを映画の最後に入れようとしていた」と言っていました。

もちろんルッツ・エバースドルフは架空の人物です。
しかし製作側はそこまでして、ティルダ・スウィントンが演じていることを伏せておきたいことだったのです。

マダム・マルコス

出典:IMDb

マルコス・ダンス・カンパニーの創始者マダム・マルコス。

映画の最後に登場する彼女は年老いて病気を患っているために、新しい肉体を探していました。
その肉体に選ばれたのが主人公のスージーでした。

しかし実はそのスージーこそが、3人の母なる魔女の1人だったのです。

偽りの魔女のリーダーだったマダム・マルコス。
そのマダム・マルコスもまたティルダ・スウィントンが演じています。

映画が公開される前からティルダ・スウィントンが3役を演じていると宣伝されていましたが、2役までしか公開されてなく3役目は発表されていませんでした。

3役目は劇場で確かめてください」という内容になっていましたが、劇場で見ても知らないと全く分からりません。

その姿は特殊メイクにより全くティルダ・スウィントンとは別人になっていました。

最後の儀式でティルダ・スウィントンが演じた3人が同じ画面に登場します。
そこに監督は深い意味を込めました。

監督のリメイク版『サスペリア』への熱い思いが、ティルダ・スウィントンを3役演じさせることになったようです。

まとめ

1977年版の『サスペリア』も話題になりましたが、2018年版の『サスペリア』は元の作品を超えた多くの意味が込められて映画になっています。

単なる猟奇的ホラー映画ではなく、当時の分断されたドイツの政治的なことも描いた作品になっています。

2つの作品を見比べてみると、その違いに驚くと思います。

 


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