映画『バタリアン』は映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』への愛が詰まった物語


ジョージ・A・ロメロ監督の映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』へのオマージュとして作られた映画『バタリアン』。『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』は実話だというところから始まり、映画には数々のオマージュシーンが散りばめられていました。ここではそんな元ネタシーンを紹介していきたいと思います。

『バタリアン』作品情報


バタリアン [DVD]

タイトルバタリアン (The Return of the Living Dead)
監督ダン・オバノン
公開1986年2月8日
製作国アメリカ
時間1時間31分

あらすじ

(引用:MIHOシネマ

映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』

ジョージ・A・ロメロ監督によって作られ1968年に公開された映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』。

この作品は現代の「ゾンビ」を定義づけた作品といわれ、ジョージ・A・ロメロ監督は「ゾンビの父」とも呼ばれています。

そんな映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』へのオマージュとして作られた作品が、映画『バタリアン』です。

日本語タイトルは『バタリアン』ですが、原題は『The Return of the Living Dead』となっていて『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の続編のような雰囲気も出しています。

さらに、物語の初めには「『ナイト・オブ・ザ・リビングデッドは事実の映画化なんだ」というセリフが出てきます。

さらに主人公たちが働く医療品商会の地下には、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を作るきっかけとなった蘇った死体が保管されているというところから、この映画『バタリアン』は始まったのです。

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『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』へのオマージュ

映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』への愛を込めて作られた映画『バタリアン』の中には、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を思い出させるシーンがいくつも散りばめられています。

ここではそんな元ネタとなるシーンをご紹介します。

墓地

『バタリアン』
主人公たちが働くのは医療品商会で、その隣は墓地になっていました。

友人を待つ間この墓地で若者たちはパーティをしながら時間を潰しますが、やがてこの墓地から次々と死体が蘇り始めました。

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』
兄と妹がお墓参りをするところから物語は始まります。

そしてその墓地で、蘇った死体に襲われます。

ろう城

『バタリアン』
主人公達は墓地にある葬儀場に立てこもります。
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』
蘇った死体から逃げる主人公達は、近くにあった民家に逃げ込みます。

地下室

『バタリアン』
医療品商会の地下室に、蘇った死体が薬品につけられ保管されていました。

この地下室の階段は、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』と同じようになっていました。

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド
蘇った死体から逃げるために、民家の地下室に隠れる1組の家族がいました。

扉と窓

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』でも『バタリアン』でも、蘇った死体の侵入を防ぐために、ドアや窓を板で塞ぎ釘で打ち付けます。

しかし、蘇った死体は窓や板の隙間から部屋の中に侵入しようとします。

蘇った死体窓から手を出すシーンなどは、完全に『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』へのオマージュとなっていました。

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』では、蘇った死体から逃げるために外に置かれている車を取りに行こうとします。

この時、外に出る人が建物に残る人に、「俺たちが外に出たらドアにすぐに鍵をかけろ」と言い外に出ていきました。

しかし、結局車を取りに行くことは失敗し車は燃えてしまいます。

この流れは『バタリアン』の中でも全く同じようになっていて、「ドアに鍵をかけろ」というセリフも使われていました。

「映画はウソなのか?」

映画『バタリアン』では、蘇った死体を殺すために、映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』で蘇った死体の頭を破壊します。

しかし『バタリアン』では、蘇った死体の頭を打ち砕いても死体は生き続けていました。

それを見たフレディは「映画は嘘なのか?」と叫びながら質問します。

このシーンは映画のエンドクレジットでも再び使われ、「映画はウソなのか?」という質問に対して、「悪くない質問だ」という答えが何度も繰り返されて映画は終わります。

映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』のラストは、驚愕のラストになっていてそれはとても恐ろしい終わり方でもありました。

その終わり方に対して、「果たしてそれは映画の中だけの話なのか?」

「『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』で描かれたことは全てフィクションだと言えるのか?」

そんな問いかけをしているような終わり方になっていうるのが、映画『バタリアン』でした。

まとめ

映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』へのオマージュ作品である映画『バタリアン』。

映画の中には『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を想像されるたくさんのオマージュシーンが込められていました。

コメディー作品でもある映画『バタリアン』ですが、ラストでは『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』をフィクションと言えるのかという問いかけをしていて、単なるコメディーではない社会派作品的な終わり方にもなっていました。