『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの完結編となる『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』ではマーティとドクは1885年の西部開拓時代に戻ってしまいます。カウボーイに扮したマーティは、クリント・イーストウッドとなって大活躍します。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』作品情報
タイトル | バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3 (Back to the Future Part Ⅲ) |
監督 | ロバート・ゼメキス |
公開 | 1990年7月6日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間58分 |
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『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』あらすじ
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(引用:MIHOシネマ)
1885年西部開拓時代
ドクを助けるためにマーティが向かった時代は、西部開拓時代の1885年でした。
もちろんそんな時代のことを知らないマーティは、とっさに自分の名前をクリント・イーストウッドと名乗りました。
もちろんこれはクリント・イーストウッドが西部劇俳優として有名だったからです。
マーティが宿敵タネンと戦うシーンは完全にクリント・イーストウッドの作品からヒントを得ています。
マーティが胸に鉄の板を仕込んでいるのはイーストウッドの『荒野の用心棒』を真似したのです。
クリント・イーストウッド自身はこの『荒野の用心棒』『夕日のガンマン』『続・夕日のガンマン』で西部劇スターとして頂点に上り詰めました。
1955年のドクにマーティはクリント・イーストウッドの名前を言いますが、ドクはしりません。
それは『荒野の用心棒』は1964年に公開されるので、1955年はまだクリント・イーストウッドは無名なのです。
この頃クリント・イーストウッドのが無名の俳優としてオーディションなどを受けていた頃でした。
マーティがデロリアンでたどり着いた1885年の平原で、いきなりインディアンに追いかけられます。
そして騎兵隊にも遭遇します。
これは1939年に公開された『駅馬車』へのオマージュです。
『駅馬車』はアメリカの西部劇を代表する作品の1つです。
西部開拓時代を描くにあたって、ロバート・ゼメキス監督は西部劇へのオマージュを散りばめていました。
それ以外には西部劇ではありませんが、マーティが決闘前に銃を持ちながら鏡に向かって「You Talkin’ To Me?」は『タクシー・ドライバー』で主人公のトラヴィスが言った有名なセリフです。
未来は自分で作るもの
ウィリー 1/24 BACK TO THE FUTURE III デロリアン 完成品
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズで1995年に現在から1955年・2015年・1885年と過去と未来を行き来したマーティとドク。
歴史を変えないためにどの時代でも努力をしますが、結局は歴史を変えてしまうことになります。
それを後悔したドクはマーティにデロリアンを破壊するように伝えました。
マーティは自分の未来が気になり、ドクに未来の自分のことを聞きます。
ドクも未来のことを知らない方がいいと言いながらも未来の出来事を気にしています。
マーティやドクの行動は当たり前で、もしタイムマシンがあって未来にいけたら未来の自分が見たいのは誰もが思うことです。
未来の自分を見てどう思うのか?
それは人それぞれかもしれません。
でも未来の自分を作るのは現在の自分です。
過去は変えられないので、いまの自分が未来の自分を作っていくのです。
そのことに気がついやドク。
ドクはマーティやジェニファーに「未来は自分で作るもの」だと伝えました。
人間の未来は白紙で、自分自身がそこに描くのです。
タイムマシーンで色んな世界を見せてくれた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズですが、未来は今の自分が作るということを伝えたかったのかもしれません。
そのためには私たちは今を精一杯生きなくてはいけないのです。
まとめ
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』では西部開拓時代に戻り、西部劇のような作品を見せてくれたロバート・ゼメキス監督。
3部作を通してエンターティメントの凄さを感じることができる作品でした。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズがいつまでも多くの人に愛されるのは、映画の楽しさ面白さを堪能することができたからです。
エンターティメント性で話題を呼びながらも、3部作を通して「未来は自分が作るもの」というメッセージも込められています。
きっとこの先も『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズはみんなに愛され続けていくはずです。