映画『ハッピー・デス・デイ』今日は残りの人生の最初の日


何度目覚めても自分の誕生日になってしまうというループ物語の『ハッピー・デス・デイ』。ブロンドで可愛いツリーは男性からモテモテ。友人が狙っていようが奥さんがいようが御構い無し。しかも自分の可愛さに自信のあるツリーはソロリティのシスター達には冷たい態度を取りまくり。そんなツリーも同じ日を繰り返すことで少しずつ大切なことが見えてくる。

『ハッピー・デス・デイ』作品情報


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タイトル ハッピー・デス・デイ(Happy Death Day)
監督 クリストファー・B・ランドン
公開 2019年6月28日
製作国 アメリカ/イギリス
時間 1時間36分

Rotten Tomatoes

あらすじ

イケてる女子大生で遊んでばかりのツリーは、誕生日の朝も見知らぬ男のベッドで目を覚ます。

慌しく日中のルーティンをこなした彼女は、夜になってパーティに繰り出す道すがら、マスク姿の殺人鬼に刺し殺されてしまう。

しかし気がつくと、誕生日の朝に戻っており、再び見知らぬ男のベッドの中にいた。

その後も同じ一日を何度も繰り返すツリーは、タイムループから抜け出すため、何度殺されても殺人鬼に立ち向かうが……。

(出典:https://eiga.com/movie/88006/)

今日は残りの人生の最初の日

主人公のツリーは目がさめると知らない男性の部屋にいた。
彼は昨夜のパーティで知り合った男性カーターらしいが、ツリーには昨日の記憶が全くない。

二日酔いのツリーの様子から見て、どうやら昨日はかなり飲みすぎたようだった。

部屋にいたカーターはそのことを知っていて、「名前なんて覚えてないよね」と切り出す。
もちろんツリーは覚えていなかった。

そんなカーターの部屋の扉には1枚のスッテカーが貼ってある。
そこには「今日は残りの人生の最初の日」と書かれていた。

映画『ハッピー・デス・デイ』はまさしくそんなステッカーが示す物語だった。

モテモテでイケてる女子大生ツリー。
男性には不自由していない。
しかも遊ぶ男性は何人もいるようだ。

その相手の中には大学教授もいた。
彼には奥さんがいるが、ツリーは不倫を楽しんでいる。
相手はツリーに本気のようだが、ツリーはあくまで遊び。

そんな男性に大人気のツリーだったが、女子受けはイマイチ。
ソロリティーの「カッパ会(KΠA)」では、友達はいないようだった。

寮長的存在の女の子の好きな相手にちょっかいを出し、ルームメイトには嫌われている。
しかも寮の仲間が挨拶しても無視してしまう。

でもツリーは気にしない。
自分が楽しければそれでよかった。

だから父親の電話も無視する。
母親の死から立ち直れないツリーは、父と疎遠になっていた。

しかし、ツリーは何度も同じ誕生日を迎えることで、自分の寂しい人生にやっと気がついた。
同じ日を何度も生きたことで自分の姿が見えてきた。

ツリーは自分のしてきたことを考えると、ループすることが当然の報いのように思えた。

そんなツリーにカーターは「新しい日がくるたびに成長すればいい」とアドバイスする。

そしてツリーは誕生日に生まれ変わった。

彼女はもう一度新たに生まれるために、誕生日を繰り返していたのかもしれない。

彼女は残りの人生の最初の日を、大切に生きることを決めたのだった。

ダメ人間の成長物語

『ハッピー・デス・デイ』はダメな女子大学生が、同じ日を繰り返すことで成長していく物語だ。

男好きで自己中だった女の子が、友人に優しくなり家族と和解し大切な恋人に巡り合う作品だ。

映画の最後でカーターが「この話『恋はデジャ・ブ』に似てない?」とツリーに話す。
『恋はデジャ・ブ』をみたことある人なら気がついた人もいるかもしれない。


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1993年に公開された『恋はデジャ・ブ』も同じように自分勝手で傲慢な主人公が同じ日を繰り返しながら成長していく物語だった。

あっちは中年の男性がい2月2日を繰り返す内容だったが、描かれていることは同じだった。

最後にそんなセリフを登場人物に言わせることに面白さを感じてしまったが、『ハッピー・デス・デイ』は『恋はデジャ・ブ』をオマージュしている。

毎日嫌でも日々は過ぎていく。
そんな毎日の中で、自分を見つめ直す機会は少ない。

そんな私達に「自分を見つめ直せ」と教えてくれているのが、ループ作品なのだ。

まとめ

誕生日を繰り返しながら、主人公が成長していく物語『ハッピー・デス・デイ』。

同じ日を繰り返すことで自分の姿に気がついた、主人公は誕生日の日にもう一度人生をやり直しました。

彼女は「今日は残りの人生の最初の日」と気がつき、毎日を素晴らしい日にしようと心に決めたのでした。