映画『ヴェノム』に影響を与えた3つのホラー映画


スパイダーマンの敵としてではなく単独の物語として製作された映画『ヴェノム』。地球外からやってきたシンビオートのヴェノムがエディ・ブロックに寄生したことによって彼らの物語が始まります。ここでは寄生生物ヴェノムの変身シーンを描くために監督が参考にした作品を紹介します。

『ヴェノム』作品情報


ヴェノム (字幕版)

タイトルヴェノム(Venom)
監督ルーベン・フライシャー
公開2018年11月2日
製作国アメリカ
時間1時間52分

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『スパイダーマン』関連作品

子供の頃に『スパイダーマン』のアニメシリーズを見たり夢中になってコミックを読んでいたルーベン・フライシャー監督。

いつか自分もアメコミ作品を手がけてみたいと思っていましたが、夢が叶い『ヴェノム』を監督することになりました。

彼はマーベルコミックが原作になっている映画は全て見ているとおっしゃているので、もちろんサム・ライミ監督の『スパイダーマン』シリーズも見ていてヴェノムが登場する『スパイダーマン3』も当然見ています。

しかし、監督は『ヴェノム』を製作するにあたってあえてその『スパイダーマン3』は見なかったそうです。

映画を見てしまうとどうしても影響されてしまうので、自分なりの『ヴェノム』を作るために意図的に見るのを控えたと語っていました。

『ヴェノム』に影響を与えた3つのホラー映画

変身シーン

ルーベン・フライシャー監督がヴェノムの変身シーンを描くにあたって参考にした作品が2つあります。

ザ・フライ


ザ・フライ (字幕版)

デヴィッド・クローネンバーグ監督の『ザ・フライ』。

テレポート実験に成功した科学者が自分を転送しようとした際、誤って装置の中に蝿が入ってしまい蝿と融合してしまう物語です。

科学者のブランドルは少しずつ蝿へと変身していきますが、その時の心理的なプロセスが『ヴェノム』の参考になっています。

『ザ・フライ』
①気がついていない
→抑えられない性欲・食欲(甘いもの)

②気づく
→変化への恐怖

③受け入れる
→ブランドル・フライとなること


という3段階になっていましたが、同じようなことが『ヴェノム』のエディでも描かれていました。
『ヴェノム』
①気がついていない
→抑えられない食欲

②気づく
→変化への恐怖

③受け入れる
→ヴェノムとの友情と共存

ルーベン・フライシャー監督は『ザ・フライ』で描かれた変化していく恐怖という感情やそのプロセスを、映画『ヴェノム』の参考にしたようです。

狼男アメリカン


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ジョン・ランディス監督の『狼男アメリカン』。

人間から狼男への変身シーンは、アカデミー賞で最初のメイクアップ賞を受賞するほど見事で多く人を驚かせました。

ルーベン・フライシャー監督はその『狼男アメリカン』を見て研究したと言っていますが、変身シーンよりも自分の中に自分のコントーロールできない何かが入り込んだ時や、それが表面化してしまう時の感情を勉強したそうです。

知らない間に狼男になっていることを知ったデヴィッドがパニックになる様子は、シンビオートに感染したエディが狼狽えたり元彼女のアニーに助けを求める姿を重なっていました。

個人的には『ヴェノム』のコメディ要素も『狼男アメリカン』の影響があるのではないかなと感じました。

撮影

ルーベン・フライシャー監督が『ヴェノム』を撮影するにあたって、カメラのアングルなどに影響を受けたのは映画『遊星からの物体X』と言っています。


遊星からの物体X (字幕版)

監督から見た『遊星からの物体X』は、カメラの動かし方やアングルがとても独特でユニークな作品なので、撮影監督と『遊星からの物体X』を見てカメラワークを参考にしたそうです。

まとめ

映画『ヴェノム』に影響を与えた3つのホラー映画は、どの作品も今でも人気の映画でそれぞれの作品が公開された当時は観客を驚かせる作品でした。

監督はそんな金字塔と呼ばれる作品から技術面ではなく主人公の心理状況を参考にしたことで、シンビオートに感染して恐怖に陥ったエディの姿が出来上がっていました。

『ヴェノム』を見た後に『ザ・フライ』『狼男アメリカン』『遊星からの物体X』を見ると、そのつながりを楽しめると思います。

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