映画『Tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!』 ミュージカル『RENT』ができるまで


ミュージカル作家ジョナサン・ラーソンの人生を描いた映画『Tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!』は、30歳を目前に控え自分の能力に限界を感じ始めるジョナサンの姿が描かれています。時間がないと焦るジョナサンでしたが、それはあのロングランミュージカル『RENT』へと繋がっていくのです。

『Tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!』作品情報

タイトルTick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!(tick, tick… BOOM!)
監督リン=マニュエル・ミランダ
公開2021年11月12日
製作国アメリカ
時間1時間55分

ミュージカル作家ジョナサン・ラーソンの人生を描いたミュージカル映画『Tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!』は、ジョナサンの作った同名ミュージカルを映画にした作品です。

30歳を目前に控えて売れないミュージカル作家のジョナサン自身の話をもとにしたのがミュージカル『Tick, tick… BOOM!』で、1992年に発表されました。

このあと、彼はその後ブロードウェイでロングラン公演となるミュージカル『RENT』を作成することになりますが、『RENT』もまた彼の人生が重ねられていました。

売れない芸術家やお金のない若者達、そしてHIVに感染した友人やLGBTQの仲間達。

それは全てジョナサンや彼の友人達のことで、彼はその仲間との関係を『RENT』で表現していました。

映画『Tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!』は『RENT』を作る前の苦悩するジョナサンが描かれていますが、全ては『RENT』に繋がっているように感じます。

さらに劇中では『RENT』の中に出てくる歌詞を用いたセリフが使用されたたりと、『RENT』ファンへのプレゼントも用意されていました。

またジョナサンの働くダイナーで歌われた「日曜日」では、ミュージカル『RENT』でミミ役を演じたレネー・エリス・ゴールズベリーが出演していたりと、これもまた『RENT』ファンには嬉しいサプライズになっていました。

映画自体は1992年12月のミュージカル『Tick, tick… BOOM! 』の公演が終了したところで終わりますが、ジョナサンはその後『RENT』を発表します。

しかし、『RENT』がオフブロードウェイで初日を迎える前日の1996年1月25日、ジョナサン・ラーソンは亡くなってしまったのでした。

ミュージカル『RENT』

ジョナサン・ラーソンが亡くなった翌日1996年1月26日に、オフブロードウェイでプレビュー公演初日を迎えたミュージカル『RENT』。

ジョナサンの訃報を聞いたキャストやスタッフは驚きと戸惑いを隠せませんでした。

関係者達はギリギリまで公演を行うかどうか悩んでいましたが、彼らの背中を押したのはジョナサンの両親でした。

ジョナサンの母親は「公演をやり遂げて」と製作陣に伝えます。

その言葉を聞き公演を決めた彼らは追悼公演として行うことを決めますが、悲しみに沈む役者達はテーブルに着いて座ったまま公演を始めました。

しかし「La Vie Boheme(ラ・ヴィー・ボエーム)」の場面になると、みんな立ち上がり思い思いに動き始めました。

それぞれがジョナサン・ラーソンへの思いを込めて歌い、出演者の1人でベニーを演じたロドニー・ヒックスはその瞬間を「命を祝福する感じだった」と感想を語っています。

同じ年の4月29日にはブロードウェイに移り、2008年9月7日の最終日を迎えるまで12年というロングラン公演を行いました。

ジョナサン・ラーソンが身をもって残した「自分の人生に感謝しながら今日をしっかり生きる」というメッセージは、今も多くの人の心に生き続けているのです。

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映画『RENT/レント』


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タイトルRENT/レント(Rent)
監督クリス・コロンバス
公開2006年4月29日
製作国アメリカ
時間2時間15分

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ブロードウェイミュージカル『RENT』の映画作品は、ミュージカルの世界観を残したいということから主要メンバーのほとんどがミュージカルのオリジナルキャストです。

ミミ、ジョアンヌ、ベニーは映画版のキャストになりましたが、それ以外の主要キャストはみんなジョナサン・ラーソンの『RENT』を演じたオリジナルメンバーでした。

また映画でジョアンヌを演じたトレイシー・トムズは、その後ブロードウェイで同じ役を射止め最終公演でもジョアンヌを演じています。

映画版『RENT/レント』はジョナサン・ラーソンの作った『RENT』が大好きな人たちによって作られ、彼の素晴らしい作品をミュージカルファン以外の人達にも広めることになりました。

まとめ

ミュージカル作家ジョナサン・ラーソンの伝記ミュージカル映画『Tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!』は、30歳を前に悩み苦しみながらも少しずつ才能を開花させていく姿が描かれていました。

そしてそれは多くの人に愛されるミュージカル『RENT』に繋がっていました。

『Tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!』を見た人は『RENT』を、逆に『RENT』を見たことある人は『Tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!』を見ることで、ジョナサン・ラーソンの作りたかった世界を感じることができるはずです。

『Tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!』と『RENT』はどちらもジョナサン・ラーソン自身を描いた作品なので、ぜひセットで見ていただきたい作品です。