ホラー映画好きの若者たちの前に現れた殺人鬼を描いた映画『スクリーム』。この映画にはたくさんのホラー映画タイトルが登場しますが、それと同時にホラー映画にまつわる基本的なルールを教えてくれる作品でもあります。そこで映画『スクリーム』が教えてくれるホラー映画とあるあるをまとめてみました。
映画『スクリーム』作品情報
タイトル | スクリーム(Scream) |
監督 | ウェス・クレイヴン |
公開 | 1997年8月23日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間51分 |
ホラー映画あるある
映画『スクリーム』の中で、ホラー映画好きの若者たちが話すホラー映画あるある。
[box class=”red_box” title=””]・「誰なの?」は「殺せ」と同じ意味
・巨乳の女優は必ず2階に逃げる
・警察は勉強不足
・死体は最後に出てくる
・全員が容疑者
・オタクが第一容疑者
・殺人犯に動機はない
・動機がない方が怖い
・死んだはずの殺人鬼が襲いかかる[/box]
さらに「ホラー映画は単純なのが1番」とホラー映画ファンの心理も教えてくれていました。
ホラー映画で生き残るためのルール
ホラー映画オタクのランディが語る、ホラー映画で生き残るために守るべきルール。
[box class=”red_box” title=””]・セックス禁止
・お酒とドラッグ禁止
・「すぐ戻る」は禁句[/box]
ランディ曰く、これらのことを守るとホラー映画の中でも生き残る確率が高いようです。
ただし、映画『スクリーム』の中ではこの3つのルールは覆されます。
シンディは恋人のビリーとHをしてしまい、オタクのランディはお酒を飲んでいます。
そしてレポーターのゲイルは「すぐ戻る」と言って車から去っていきました。
3人ともルールを破ってしまいますが、最後まで生き残ることができていました。
映画『スクリーム』に出てきたホラー映画
映画『スクリーム』に登場する若者は、みんなホラー映画が大好きです。
劇中にたくさんのホラー映画のタイトルが出てきていました。
ここでは映画『スクリーム』に登場した映画タイトルを紹介します。
ハロウィン(1978年)
『スクリーム』の冒頭で、ドリュー・バリモア演じるケイシーが「1番好きなホラー映画は?」と聞かれ、答えた作品が『ハロウィン』。
さらに、『スクリーム』の後半で開かれるパーティーで若者たちがみんなで見ていたのも、『ハロウィン』でした。
『ハロウィン』は『スクリーム』の中でも説明されている「悲鳴の女王」ことジェイミー・リー・カーティスが出演した、最初のホラー映画です。
そのジェイミー・リー・カーティスが出演しているホラー映画は『プロムナイト』は、映画オタクのランディが警察が勉強不足の映画としてあげていました。
またそれ以外にも映画『スクリーム』には『ザ・フォッグ』や『テラー・トレイン』とジェイミー・リー・カーティスの出演するホラー映画の名前がいくつも出てきていました。
エルム街の悪夢
物語の冒頭で殺人犯が好きなホラー映画としてあげていた『エルム街の悪夢』。
犯人が「怖くていい映画だったな」と言うと、ケイシーは「よかったのは1作目だけ」と返します。
実はこの『エルム街の悪夢』は『スクリーム』の監督でもあるウェス・クレイヴンの作品です。
エルム街の悪夢はその後たくさんの続編が作られますが、ウェス・クレイヴンが監督を務めたのは1作目だけです。
なので、「よかったのは1作目だけ」と言うのは監督のブラックジョークになっています。
また途中で一瞬姿を見せる学校の清掃員の姿は、エルム街の悪夢のフレディの格好をしていました。
『スクリーム』の中には所々『エルム街の悪夢』のネタが隠されていてホラー映画ファンを楽しませてくれる演出になっています。
13日の金曜日
冒頭でケイシーが答えを間違ってしまった映画は『13日の金曜日』。
ケイシーは『13日の金曜日』の殺人鬼の名前を「ジェイソン」と答えますが、『13日の金曜日』で殺人を犯したのはジェイソンの母親でした。
ジェイソンが殺人を犯すのは2作目の『13日の金曜日 PART2』からだと、犯人はケイシーに丁寧に教えてあげていました。
その他のホラー映画
ビリーがテレビで見ていたと言っていたのが映画『エクソシスト』。
テレビ用に肝心なシーンがカットされていたとビリーは残念がっていました。
母親の死を引きずっているシドニーに対して、ビリーは『羊たちの沈黙』のジョディ・フォスターも父親の死を引きずっていたと彼女に理解を示していました。
また映画の最後でビリーは『羊たちの沈黙』のレクター博士が人を食べる理由はないとも言っています。
ビリーがお手本にしたのがアンソニー・パーキンスが演じた映画『サイコ』のノーマン・ベイツ。
ビリーはノーマン・ベイツにも動機はないと言っています。
その他に、E.T.のママ(ディー・ウォレス)が出ていた『ハウリング』や、『死霊のはらわた』『ヘル・レイザー』などホラー映画の代表作の名前をたくさん耳にすることができました。
まとめ
ホラー映画の基本やルールを観客に教えてくれる映画『スクリーム』。
コメディー要素の強い映画ではありますが、『エルム街の悪夢』を作ったウェス・クレイヴン監督なのでホラー映画としての恐怖も十分に味わうことができ、そしてサプライズも用意してくれていて見応えのある作品になっていました。
『スクリーム』の中で教えてくれる基本ルールをもとにしながら、映画の中で紹介されたホラー映画を見直すとまた新たな視点で数々のホラー映画の名作を楽しむことができるかもしれません。
ホラー映画の面白さを改めて教えてくれているのが映画『スクリーム』でした。