映画で見る1987年の世界の状況 1987年を舞台にした映画作品を紹介

ここで取り上げる作品は1987年が舞台になっている映画作品です。それぞれの映画を通して1987年がどういう時代を感じることができ、また当時のカルチャーなどに触れることもできます。そして色んな場所の1987年を見ることで、当時の世界全体の流れを知ることができます。

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目次

アメリカ

プレシャス


プレシャス(字幕版)

映画『プレシャス』の舞台は1987年のハーレム。

虐待と貧困に苦しむ16歳の少女の姿が描かれています。

主人公のプレシャスは親に虐待され16歳にして娘が1人いるだけでなく、お腹の中には2人の子供がいます。

父親は家を出ていて母親は生活保護をあてにして全く働かず家でゴロゴロしているだけです。

そんな中でもプレシャスは代替学校に通い、自分の希望を見つけ必死に生きようとしています。

当時のハーレムの状況がリアルに描かれていると同時に、後半では当時蔓延し始めていたHIVの問題も出てきます。

1983年に初めて発見されたHIVについては、アメリカで蔓延する様子やHIVの治療薬について描いた映画『ダラス・バイヤーズクラブ』があります。


ダラス・バイヤーズクラブ(字幕版)

1985年にHIVに感染した主人公が治療薬を求めて製薬会社やFDAを相手に戦う物語ですが、この映画の中では1980年代後半のHIV患者が置かれている状況を見ることができます。

『ダラス・バイヤーズクラブ』のでは、主人公がFDAと裁判で争っているのが1987年でした。

バンブルビー

バンブルビー


バンブルビー (字幕版)

SFアクション映画の『バンブルビー』の舞台は1987年で、1987年にバンブルビーは地球にやってきます。

バンブルビーが降り立ったのはアメリカで、レーガン政権の時代です。

物語の中ではそれほど強く描かれていませんが、バーンズ少佐の部屋にはレーガン大統領の写真が飾ってありました。

また彼らは地球外からやってきたディセプティコンに協力しますが、それは機械生命体とソ連が協力することを恐れたからでした。

この時代は冷戦時代でもあり、アメリカとソ連の関係は緊迫していました。

ソ連に渡さないためにもディセプティコンに協力し、さらには機械生命体を分解して武器にしようとする展開は、アメリカとソ連の冷戦を感じる流れになっていました。

さらに『バンブルビー』では、当時若者たちの間で流行っていた音楽や映画などカルチャーを知ることもできます。

イギリス

カセットテープ・ダイアリーズ


カセットテープ・ダイアリーズ(字幕版)

イギリスの1987年を描いた映画『カセットテープ・ダイアリーズ』では、サッチャー政権の中で仕事を失い、家計のやりくりに苦しむ家族が描かれています。

また社会全体も失業者で溢れ、新聞の見出しには「失業者300万人超」と書かれていました。

さらに白人至上主義者による人種差別がはびこり、パキスタン系イギリス人の主人公もまた街中で露骨な差別にあっていました。

この作品を見ると当時のサッチャー政権の元で苦しむ労働者たちの姿を見ることができます。

韓国

1987、ある闘いの真実


1987、ある闘いの真実 (字幕版)

1987年に韓国で起きた民主化運動を描いた作品が『1987、ある闘いの真実』です。

独裁政権軍事国家により国民の言論の自由が奪われてしまった1987年の韓国は、報道が規制され国民が反政府を口にすると逮捕されてしまう状況でした

そんな中、学生や民主化の運動家達は立ち上がり声をあげデモを行います。

政府はそれを押さえつけようとしますが、押さえつければつけるほど国民は立ち上がりついにそれは大きな1つの運動になっていきました。

そして当時のチョン・ドファン大統領を追い詰め、自由を取り戻した韓国の国民達。

そんな彼らの死闘を見ることができるのが『1987、ある闘いの真実』です。

まとめ

「1987年は世界でどんなことが起きていたのか?」1987年の世界の状況がわかる映画を紹介しました。

これらの作品を見ると、どの国でも追い詰められ苦しんでいるのは弱者や貧困者達で、彼らが必死に生きていたことを知ることができます。

色んな国の1987年を見ることで、世界全体の勢力図や世界中で起きていたことを知ることができ、1987年という時代を学ぶことができます。

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