Netflixのオリジナルドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。ある日インディアナ州ホーキンスに住む1人の少年が行方不明になってしまい、それと同時に町で様々な出来事が起こります。そんな人気ドラマのシーズン1は1983年が舞台でした。ここではドラマを通して1983年のカルチャー、特に映画に関して見ていきます。
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1
タイトル | ストレンジャー・シングス 未知の世界(Stranger Things) |
シリーズ | シーズン1〜 |
放送 | 2016年〜 |
1983年のカルチャー
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』は、1983年11月6日から物語が始まります。
4人の中学生を中心にしながら物語は進みますが、ドラマの中には数々の1983年のカルチャーが隠されたいました。
ここではそんな1983年のカルチャーを各エピソードごとに紹介します。
第1章
遊星からの物体X
マイクの家の地下でゲームをする4人の少年たち。
部屋には『遊星からの物体X』のポスターが貼られていました。
1982年に公開されたこの映画は、当時のSFファンを虜にした作品でした。
ポルターガイスト
失踪したウィルの母親ジョイスは、息子の隠れ家で映画『ポルターガイスト』のチケットを見せながら息子を映画に誘うシーンを回想していました。
映画『ポルターガイスト』は、1982年に公開された心霊現象を描いたホラー映画です。
第2章
ハロウィン(1978年)
エル(イレブン)を初めてみたルーカスは彼女のことを「施設から逃げ出したサイコ野郎だ」と表現し、その言葉を聞いたダスティンは「マイケル・マイヤーズみたいな」と続けます。
このマイケル・マイヤーズとは、映画『ハロウィン』に登場する精神病院から逃げ出した殺人鬼のことです。
映画『ハロウィン』は1978年に公開され、大ヒットしたホラー映画です。
さらに1982年には映画『ハロウィンIII』も公開されています。
死霊のはらわた
ウィルの兄ジョナサンの部屋に貼ってあったのは、映画『死霊のはらわた』のポスターです。
日本では1985年に公開されたホラー映画ですが、アメリカでは1981年に公開された作品です。
スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲
マイクはエルにヨーダにフィギュアを見せながら「ヨーダはフォースで物を動かせるんだ」と説明しています。
ヨーダが初登場したのは1980年に公開された『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』です。
さらに1983年5月にアメリカでは、続編の『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』が公開されています。
ダーククリスタル
マイクの部屋に貼られていたのは、映画『ダーククリスタル』のポスター。
『ダーククリスタル』は1982年に公開されたファンタジー映画です。
ジョーズ
失踪してしまったウィルの部屋に貼られていたのは、映画『ジョーズ』のポスター。
『ジョーズ』は1975年に公開された作品です。
ウィル達が4歳の頃に公開された映画ですので、きっとテレビ放送で見たんだと思います。
第3章
家で1人留守番状態のエルは暇つぶしにマイクの家を探索し始めます。
勝手にマイクの姉ナンシーの部屋に入りますが、ナンシーの部屋に貼ってあったのはトム・クルーズのポスターでした。
1983年といえば、トム・クルーズはスターの階段を登り始めた頃です。
1983年8月に『卒業白書』10月には『トム・クルーズ/栄光の彼方に』が立て続けに公開され、そのルックスからアイドル的存在になり始めていました。
第5章
トム・クルーズ/栄光の彼方に
スティーブは喧嘩したナンシーと仲直りするために、彼女を映画『トム・クルーズ/栄光の彼方に』に誘います。
第3章で触れたようにナンシーの部屋にはトム・クルーズのポスターが貼ってありましたが、やはり彼女はトム・クルーズファンでした。
スティーブは迷っているナンシーを誘うために、「トム・クルーズに似てるって言われた」と言いながら「オールド・タイム・ロックンロール」(Old Time Rock n Roll)を歌い始めます。
これは映画『卒業白書』でトム・クルーズ扮するジョエルが、下着姿で歌いながら踊った有名なシーンにかかっていた曲です。
男女関係なく当時の高校生は、みんなトム・クルーズに夢中になっていたようですね。
7章
遊星からの物体X
第1章でマイクの家の地下室に貼ってあった『遊星からの物体X』のポスター。
その後この地下室のシーンのたびに、何度もこのポスターは映っていました。
そんな『遊星からの物体X』の映像が第7章には登場します。
マイク達の学校の科学のクラーク先生が、家で彼女と見ていたのが『遊星からの物体X』です。
宇宙人が火で焼かれてドロドロに溶けるシーンが画面に映っていましたが、先生は彼女に「溶けたプラスチックとガムを使っている」とこのシーンの仕掛けを教えていました。
第8章
とりあえずウィルも無事に帰ってきて、ホーキンスの町で起こっていたことが終わりを迎えた第8章。
マイク達はこのドラマの始まりと同じように『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のゲームを行っていました。
1974年に発売されたこのテーブルトークRPGは、当時の子供達の間で大ヒットしたゲームです。
ちなみに1982年に公開された映画『E.T.』の中で、主人公エリオットの兄と友人がやっていたのも『ダンジョンズ&ドラゴンズ』でした。
さらに、クリスマスプレンゼントに触ったウィルは「絶対にアタリだ」ど言いますが、アタリとはゲーム機のことです。
1977年に発売されたアタリのゲーム機もまた大ヒット商品となり、当時多くの子供達の間で行われたいたゲームでした。
まとめ
1983年を舞台に描かれたドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1。
ファンタジー好きの主人公達によって、当時子供達の間で人気だった多くのSF映画に触れることができます。
またそれ以外にも、当時若者達の間で流行っていたことを知ることもできました。
1983年と言う時代の一部分を感じることができるのが、ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1です。