『遊星よりの物体X』を愛を込めてリメイクした映画『遊星からの物体X』


1982年ジョン・カーペンターによって作られた映画『遊星からの物体X』。それは監督の長年の思いが込められた作品で、監督の愛する映画『遊星よりの物体X』をリメイクした作品でした。ここでは『遊星からの物体X』と元の『遊星よりの物体X』について比べてみたいと思います。

『遊星からの物体X』作品情報


遊星からの物体X (字幕版)

タイトル遊星からの物体X(The Thing)
監督ジョン・カーペンター
公開1982年11月13日
製作国アメリカ
時間1時間49分

あらすじ

(引用:MIHOシネマ

映画『遊星よりの物体X』

ジョン・カーペンター監督によって作られた映画『遊星からの物体X』は、1951年にアメリカで後期された映画『遊星よりの物体X』をリメイクした作品です。

>>>映画『遊星よりの物体X』についてはこちら

SFホラー映画の金字塔と言われる『遊星よりの物体X』ですが、ジョン・カーペンター監督は長年この作品をリメイクしたいと考えていました。

そんな監督の想いは、ジョン・カーペンター監督が1978年に作ったホラー映画『ハロウィン』を見ると伝わってきます。

>>>映画『ハロウィン』についてはこちら

映画『ハロウィン』の中で、子どもたちが夢中になってみている映画が『遊星よりの物体X』です。

この頃からジョン・カーペンター監督は、いつか『遊星よりの物体X』をリメイクしたいと思っていたのかもしれません。

 

『遊星よりの物体X』と『遊星からの物体X』

ジョン・カーペンター監督が念願かなってリメイクした『遊星からの物体X』を、元の『遊星よりの物体X』と比べてみたいと思います。

タイトル

まず『遊星よりの物体X』にオマージュを捧げているなとすぐにわかるのが、「The Thing」というタイトルの登場シーンです。

光を放ちながら少しずつ現れる「The Thing」。
全ての文字が登場すると暗闇の中で文字が明るい光を放ち続けています。

この有名な『遊星よりの物体X』のタイトルシーンですが、『遊星からの物体X』では青白い光を放ちながら「The Thing」という文字が登場します。

文字のフォントも同じで、元の作品に対する愛を感じるタイトルになっています。

謎の生命体

どちらの作品も宇宙からやってき謎の生命体に、観測所にいた人間たちが襲われてしまう物語です。

『遊星よりの物体X』では北極、『遊星からの物体X』では南極になっていました。

観測所にいる人間をパニックに陥れる謎の生命体ですが、『遊星よりの物体X』では植物性の細胞を持つ生命体「超人にんじん」(スーパーキャロット)でした。

一方、『遊星からの物体X』では、他の生物とそっくりに姿を変えられる生命体です。
このことによって、仲間を信じることができなくなり、隊員たちは疑心暗鬼に堕ちっていきます。

『遊星よりの物体X』では超人ニンジンとの戦いだけでしたが、『遊星からの物体X』では対宇宙人だけでなく、仲間同士の心理戦も描かれています。

ノルウェー観測所

『遊星からの物体X』では、映画の冒頭ノルウェーの観測所の人間がヘリコプターに乗ってアメリカの観測所にやってくところから始まります。

明らかに様子のおかしいノルウェーの観測員。
主人公のマクレディ達は、ノルウェーの観測所に行きますがそこは悲惨な状況になっていました。

さらにその観測所には何かが入っていた大きな氷の塊が置いてありましたが、中には何も入っていませんでした。

ノルウェーの観測所から持ち帰ったビデオテープには、ノルウェーの観測員達が氷の中に埋まる何かを見つけ爆破させて掘り出そうとした映像が残っていました。

このノルウェーの観測員達の行動は、『遊星よりの物体X』の登場人物達の行動を思い出させます。

『遊星よりの物体X』では、氷の中に埋まる宇宙船を見つけ掘り出そうとしますが、宇宙船を爆発させてしまいました。

それでも彼らは氷付けの宇宙人を見つ基地に持って帰ります。

結果このことが、氷づけの超人ニンジンを溶かしてしまい、彼らは超人ニンジンに襲われることにつながります。

『遊星からの物体X』のノルウェーの観測員達の行動は、『遊星よりの物体X』での主人公達の行動と同じです。

ジョン・カーペンター監督が、『遊星よりの物体X』の物語の前半部分を、自身の物語のノルウェーの観測員達の行動に重ねたように感じる展開になっていました。

まとめ

映画『遊星よりの物体X』をリメイクしオマージュを捧げた映画『遊星からの物体X』。

ジョン・カーペンター監督の長年の夢が叶い作られた作品は、1951年と1982年という時代の違いによって内容は大きく変わっていますが、物語全体に元の作品への愛を感じるものになっていました。

ぜひ『遊星よりの物体X』と『遊星からの物体X』を見比べて、共通点や違う点を楽しんでみてください。