『オリエント急行殺人事件』小説・1974年・2017年の映画を比べてみた!


ミステリー作家アガサ・クリスティが書いた小説『オリエント急行殺人事件』。世界的に有名なこの作品が最初に映画されたのは1974年でした、それから43年後の2017年、再び『オリエント急行殺人事件』は映画化されました。ここでは原作小説そして、1974年と2017年の作品を紹介します。

小説『オリエント急行殺人事件』


オリエント急行殺人事件 (角川文庫)

タイトルオリエント急行殺人事件(Murder on the Orient Express)
作者アガサ・クリスティー
出版1934年

世界で最も有名なミステリー作家と言えるアガサ・クリスティ

彼女の作品の中でも特に有名なのが、エルキュール・ポアロシリーズです。

そのポアロシリーズの1つが、この『オリエント急行殺人事件』で、1934年に出版されました。

実際に彼女自身がオリエント急行に乗り込み、旅をしたことから誕生した作品と言われています。

また物語の中には実際にあった出来事が出てきます。

『オリエント急行殺人事件』の鍵となるアームストロング大佐の子供の誘拐事件。

これは、世界で初めて単独で大西洋無着陸飛行に成功したチャールズ・リンドバーグの子供が、1932年に誘拐され殺されてしまうという事件が元になっています。

さらに、『オリエント急行殺人事件』の中で、オリエント急行は大雪のため動けなくなってしまいすが、実際1929年にオリエント急行は大雪で15日間も立ち往生してしまいました。

もちろん物語はフィクションですが、『オリエント急行殺人事件』は実際に起きた出来事を元にして作られた物語でもあったのです。

 

 

映画『オリエント急行殺人事件』(1974年)


オリエント急行殺人事件

タイトルオリエント急行殺人事件(Murder on the Orient Express)
監督シドニー・ルメット
公開1975年5月17日
製作国イギリス/アメリカ
時間2時間8分
アカデミー賞受賞
・助演女優賞:イングリッド・バーグマン

ショーン・コネリーやイングリッド・バーグマンをはじめとする、豪華キャストが揃った映画『オリエント急行殺人事件』。

アカデミー賞で6部門ノミネートされるなど、話題となった作品でもありました。

所々小説とは違う箇所もありますが、エルキュール・ポアロは小説で書かれているように、名探偵らしい所作を見せてくれます。

時には無礼な態度をとったり激しい口調になることもありますが、それは全て事件を解決するため。

1974年版『オリエント急行殺人事件』に出てくるポアロは、名探偵であることを自負している自信たっぷりのポアロ像になっていました。

映画『オリエント急行殺人事件』(2017年)


オリエント急行殺人事件 (字幕版)

タイトルオリエント急行殺人事件(Murder on the Orient Express)
監督ケネス・ブラナー
公開2017年12月8日
製作国アメリカ
時間1時間54分

(引用:MIHOシネマ

『オリエント急行殺人事件』の2度目の映画化が、2017年に公開された作品で、こちらも1974年版に負けず劣らずの、豪華キャストが勢揃いしました。

内容は小説や1974年版の映画と同じですが、この作品ではそれまで全てがオリエント急行の中で完結していた物語に、新たにオリエント急行の外の世界が追加されています。

ポアロはじめ乗客たちがオリエント急行から降りるという展開が用意されていました。

また、ポアロ像も小説や1974年版とは少し違い、今回の作品ではポワロの中にある悪を許さない「怒り」が強調されています。

物語の結末はもちろん原作小説と同じですが、ポワロが事件を解決した後の彼の心情がはっきりと描かれていて、小説や1974年の『オリエント急行殺人事件』よりも切なく感じる終わり方です。

小説版はかなりあっさりとした終わり方になっているので、その辺りの違いを楽しむこともできます。

まとめ

アガサ・クリスティが書いた推理小説『オリエント急行殺人事件』を、元にした1974年版と2017年版の映画『オリエント急行殺人事件』。

どちらの作品も原作小説通りの展開ですが、主人公のエルキュール・ポアロの印象は2つの作品で全く違います。

事件の結末を知っていても、それぞれのポアロを楽しむことができます。

そして何より豪華なオリエント急行を堪能できるのが、映画『オリエント急行殺人事件』です。