2017年に公開された『ジャスティス・リーグ』。監督はザック・スナイダーとクレジットされていますが、実は彼は身内の不幸で途中で監督を降板していました。大幅な取り直しにより『ジャスティス・リーグ』は内容が変わってしまいましたが、ファンの熱い要望によってザック・スナイダー監督の手がけた『ジャスティス・リーグ: ザック・スナイダーカット』が公開されました。
『ジャスティス・リーグ: ザック・スナイダーカット』作品情報
タイトル | ジャスティス・リーグ: ザック・スナイダーカット (Zack Snyder’s Justice League) |
監督 | ザック・スナイダー |
公開 | 2021年5月26日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 4時間2分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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スーパーマンの壮絶な犠牲を決して無駄にしてはならない。
ブルース・ウェインはダイアナ・プリンスと手を組み、迫りくる破滅的な脅威から世界を守るために超人たちのチームを作ろうとする。
だが、その困難さはブルースの想像を超えていた。
彼が仲間に引き入れようとする一人ひとりが、乗り越えがたい壮絶な過去をもつために、その苦しみからなかなか前に進めないでいたからだ。
しかし、だからこそ彼らは団結することができ、ついに前例のないヒーローたちのチームを結成する。
バットマン、ワンダーウーマン、アクアマン、サイボーグ、そしてフラッシュは、ステッペンウルフ、デサード、ダークサイドとその恐るべき陰謀から地球を守れるのか、それとも時すでに遅しなのか……。
(出典:https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=57551&c=2&p=1)
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ザック・スナイダー版「ジャスティス・リーグ」
『マン・オブ・スティール』『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』とDCエクステンデッド・ユニバースの作品を2作品監督を務めたのが、 ザック・スナイダー監督でした。
そしてDCエクステンデッド・ユニバースの5作品目に当たる『ジャスティス・リーグ』も、ザック・スナイダー監督のもと撮影が始まりまりました。
しかし、途中でザック・スナイダー監督の身内に不幸が起き、監督を続けられなくなってしまいます。
奥さんでプロデューサーでもあるデボラ・スナイダーと共に、『ジャスティス・リーグ』から手を引くことになってしまいました。
代わりに監督としてやってきたのが、ジョス・ウェドンでした。
クレジットはザック・スナイダーが監督となっていましたが、ジョス・ウェドンが新たな監督として『ジャスティス・リーグ』を引き継ぎました。
その際、大幅な撮り直しなどがあり、出来上がった『ジャスティス・リーグ』はザック・スナイダー監督の当初思い描いた作品とは違うものとなって公開されることになってしまいます。
しかし、ファンはザック・スナイダー監督の作った『ジャスティス・リーグ』を思い続けていました。
そしてそのファンの想いがついに現実となり、2021年『ジャスティス・リーグ: ザック・スナイダーカット』として公開されることになりました。(日本では配信となっています。)
4時間2分もある『ジャスティス・リーグ: ザック・スナイダーカット』は、ザック・スナイダー監督がこの作品でやりたかったことが全て詰まっている作品になっています。
もちろん物語自体は『ジャスティス・リーグ』と同じなのですが、ヒーロー達のバックボーンなど、2017年の作品では描かれなかったストーリーを見ることができます。
さらにこの作品にだけ途上するキャラクターなどもいて、ヒーロー達の敵も変わってきます。
同じ物語だけれども、音楽やスローモーションシーンによって、作品がとても重く深いものになっていました。
『ジャスティス・リーグ: ザック・スナイダーカット』では、ヒーロー達が背負った孤独や寂しさ、さらには心の傷を見ることができます。
そしてその傷を受け止めながら、彼らは仲間と共に敵と闘うのです。
家族そして仲間
『ジャスティス・リーグ: ザック・スナイダーカット』の中でメインに描かれていたのが、各ヒーローと家族の関係でした。
それぞれのヒーローが自分の親と距離があります。
バットマンは両親を殺され、ワンダーウーマンは家族と離れて暮らしています。
アクアマンは幼い頃人間に預けられ、サイボーグは父によってサイボーグに変えられてしまい、フラッシュの父は刑務所に入っていました。
そしてスーパーマンは、2人の父を失っていました。
親を失い孤独を感じているヒーロー達。
彼らは孤独を抱えながらも1人で生きていくことを決めていました。
しかしそんなヒーロー達を集めたのが、バットマンでした。
1人の力では勝てないと感じたバットマンは、仲間を集めチームで敵のステッペンウルフに挑むことを考えます。
そんなバットマンの元に4人が集まり、そしてスーパーマンも復活しました。
力を合わせて地球を守ったヒーロー6人。
それは遠い向かしに色んな種族が結束して戦った時と同じでした。
寂しさを克服し、ついに1つになったジャスティス・リーグ。
彼らはこの先も地球を守るために戦い続けてくれるはずです。
まとめ
ファンが待ち続けた『ジャスティス・リーグ: ザック・スナイダーカット』。
ヒーロー達の抱える孤独や弱さが描かれている作品でした。
しかしヒーローたちはそれを乗り越え、仲間と共に戦います。
家族・仲間そして絆。
『ジャスティス・リーグ: ザック・スナイダーカット』には、ザック・スナイダーカット監督の想いが詰まった作品になっていました。