地球が破壊し人類がほとんどいなくなってしまった世界。その理由は巨大化した生物にありました。生き残った人類は地下で隠れるようにして暮らしています。しかし、愛する人に会うために1人の青年は立ち上がります。臆病者で逃げてばかりの青年でしたが、仲間と出会い外の世界に触れたことで、彼は強い自分に生まれ変わることができたのです。
『ラブ&モンスターズ』作品情報
タイトル | ラブ&モンスターズ(Love and Monsters) |
監督 | マイケル・マシューズ |
公開 | 2021年4月14日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間49分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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モンスターの襲撃で人類はほぼ滅亡。
生き残った者たちは地下に潜んで暮らしていた。
それから7年、無線を通じて高校時代の元カノ、エイミーを探し続けていたジョエル・ドーソン は、130キロ離れた沿岸地域で暮らす彼女とついにつながる。
再び想いに火がついたジョエルは、最愛の彼女に会うために、未来も何もない地下での生活を捨て、危険だらけの地上へと命がけの旅に出ることを決意する。
(出典:https://www.youtube.com/watch?v=ZoTBq6XcNFU)
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失敗の先にあるもの
巨大生物だらけになってしまった世界で、地下で生き延びる人類。
彼らはそんな世界で7年間生活を送っていました。
地下に隠れ怯えて生きる主人公のジョエル。
彼はこの世界で自分が役に立っていると感じることができませんでした。
それでも愛するエイミーに会いたいという気持ちだけで、なんと外に飛び出したのです。
ジョエルにとっては7年ぶりの地上。
怪物を恐れ戦うこともできない青年は、たった1人で外に出たのです。
ビクビクしながら旅を続けるジョエルはやがて、ボーイという相棒と外の世界の厳しさを教えてくれるクライドとミノウに出会いました。
ジョエルは彼らから地上で生き延びること厳しさを教えられました。
しかし同時にジョエルにとって外の世界は刺激的な世界でもありました。
今まで恐怖のあまり踏み出すことができなかった彼ですが、彼らとの冒険で少しづつ成長していきます。
彼は「直感が失敗を繰り返して磨かれる」ということを教えてもらったのです。
失敗することを恐れるばかり、行動することができなくなっていたジョエル。
失敗は悪いことではないと知ったことで、行動できるようになったのです。
この旅は彼にとって成長するための冒険だったのです。
途中で出会ったロボットは、彼のために『Stand By Me』をかけてくれます。
この曲は映画『スタンド・バイ・ミー』の主題歌であり、この映画は12歳の4人の少年達が冒険をしながら少しだけ成長していく物語でした。
途中で川に落ちたジョエルが、ヒルに吸い付かれるというシーンがあります。
それはまさに『スタンド・バイ・ミー』の中で描かれるシーンです。
『スタンド・バイ・ミー』の少年たちのように、ジョエルも色んなことを経験しながら成長していたのです。
青年を突き動かした愛
怖がりで臆病者のジュエル。
目の前で両親が亡くなり、彼は自分の無力さを痛感していました。
そして自分は何もできない人間、役に立たない人間と思い込んでしまったのです。
戦う気持ちはあっても怪物を前に動けなくなってしまうジョエル。
それでも彼は「愛」のために動くことができたのです。
「愛」が怖がりのジョエルを突き動かしたのです。
[box class=”red_box” title=””]恋人エイミーに会いたくて外に出たジョエル。
自分を救ってくれた相棒を助けたジョエル。
仲間を助けるために再びコロニーに戻ったジョエル。[/box]
これは全て相手を想う気持ちから生まれたジョエルの行動でした。
コロニーの中で孤独を感じていたジョエルでしたが、彼は旅を通して孤独ではないことを知ったのです。
自分には大切な恋人・相棒・仲間がいると。
そして精神的にも肉体的にも強くなったジョエルが、今度は仲間の原動力になります。
隠れている人たちに「外へ出よう」と呼びかけたのです。
危険だけど人生を楽しもう。
大変だけど苦労する価値のある刺激的なことが待っている。
そんなジョエルの言葉が、人類を動かしたのでした。
まとめ
旅を通して主人公が成長する物語『ラブ&モンスターズ』。
彼は冒険を通して強くなっていきますが、そこには「愛」がありました。
ジョエルは旅を通して「相手を想う心」に触れることができたからこそ、成長しました。
そしてそれは怪物を理解することにもつながり、そのおかげでエイミー達を助けることができたのです。