映画『白鯨との闘い』鯨を追い求めた男たちに降りかかった壮絶な闘い


ハーマン・メルヴィルの小説『白鯨』。アメリカを代表するこの物語は実話が元になっていて、それをメルヴィルが小説にしていました。1819年にナンタケット島から出発した21人の船乗り達は、のちに太平洋に投げ出されてしまいます。そしてそこから彼らの壮絶な漂流生活が始まりました。それはエイハブ船長が白鯨と戦ったよりも壮絶で過酷な出来事だったのです。

『白鯨との闘い』作品情報


白鯨との闘い [Blu-ray]

タイトル 白鯨との闘い (In the Heart of the Sea)
監督 ロン・ハワード
公開 2016年1月16日
製作国 アメリカ
時間 2時間2分

Rotten Tomatoes

あらすじ

(引用:MIHOシネマ

『白鯨』

ハーマン・メルヴィルによって書かれた長編小説『白鯨』。
アメリカ文学を代表する作品で、世界中で読まれ続けている物語です。

1851年11月に出版されたこの小説は、出版当初はあまり売れませんでした。
しかし出版から150年を過ぎた現在でも、多くの人に読まれている小説になったのです。

そんな小説『白鯨』は実話を元にした物語だったのです。
メルヴィル自身も1841年に捕鯨船に乗った経験があり、自分の経験と1820年にエセックス号に起こった出来事を重ね合わせ、『白鯨』を書きます。
(ちなみにメルヴィル自身は厳しい捕鯨船での生活が嫌になり、逃げ出しています。)

メルヴィルは1850年に2月に『白鯨』の執筆に取り掛かり。1851年7月『白鯨』を書き上げます。
そして11月に出版されました。

映画『白鯨の闘い』は小説『白鯨』がの元になった出来事を描いた作品なのです。

 

奇跡の生還

1819年8月12日、21人の船乗りを乗せたエセックス号はナンタケット島を出港します。
当初は2年半の航海予定でした。

彼らは鯨の群れを目指して船を進めます。
当時鯨油はランプの燃料とや重宝され、また鯨の頭の油は薬として使われていました。

そのため捕鯨は人々の生活にとって大切な仕事で、多くの男達が鯨を目指して海に出ていました。

エセックス号にもそんな船乗り達が乗っていました。
しかし1821年11月20日、巨大な一頭に鯨が彼の乗っているエセックス号にぶつかってきました。
しかも2回も。

一瞬にして船は破壊されてしまいます。
映画『白鯨の闘い』の中で描かれるように、鯨を追いかけいていた船員達は急いで船に戻ると食料を3隻の船に積み込みます。

そして急いでエセックス号から逃げ出しました。
エセックス号はあっという間に海に沈んでしまったのです。

そしてここから彼らの壮絶な漂流生活が始まりました。
3隻の船に分かれて乗り込んだ21人の船乗りたち。
しかし水の食料もほとんどありません。

彼らは3カ月間もの間漂流し続けたのです。
その間彼らは喉の渇きと空腹に襲われます。
さらには病気を発症するものもいて、次々と命を落としていったのです。

やがて3隻の船はバラバラになってしまいます。
映画でも1隻のボートが姿を消してしまいますが、実際に1隻のボートの行方は分からなくなってしまいました。

そんな中ポラード船長の乗った船は映画の通りくじ引きを行いました。
そして船長の従兄弟がくじを引き当て命を落とすことになりました。

1821年2月23日に救助された時、ポラード船長の船にはポラード船長ともう1人の船員だけが残っていました。
彼らの周りにはたくさんの骸骨が置かれていたそうです。

一方もう1隻の船にはオーウェン・チェイスと2人の船員が残っていました。

島に残り生き延びた3人を含めると、21人の乗組員のうち助かったのはたった8人だけだったのです。

まとめ

1821年にエセックス号を襲った出来事を描いた映画『白鯨との闘い』。

のちにそれはハーマン・メルヴィルによって『白鯨』という小説に姿を変えました。

鯨を追い求めた男たちは、海の中で地獄を経験します。

それは想像を絶する出来事で、自然の恐怖でもありました。

死を目の前にして奇跡の生還を遂げた男たちによって、小説『白鯨』は誕生することになったのです。