アドレナリンを出し続けないと死んでしまう殺し屋。中国製の合成薬を注入されてしまったシェブは、アドレナリンを出し続けるために色んな手を尽くします。それは驚きの方法ではありましたが、アドレナリンさえ出れば命は助かるのです。それと同時に彼は自分のいる世界から足を洗うために、組織の連中に立ち向かうことを決めたのです。
『アドレナリン』作品情報
タイトル | アドレナリン(Crank) |
監督 | マーク・ネヴェルダイン/ブライアン・テイラー |
公開 | 2007年7月7日 |
製作国 | アメリカ/イギリス |
時間 | 1時間28分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
(引用:MIHOシネマ)
副腎の受容体を阻害
殺し屋のシェブが注射されてしまった毒。
それはペキン・カクテルと呼ばれる毒でした。
「最悪」と言われるその毒は副腎の受容体を阻害する毒です。
体内で作るエフェドリンを阻害する毒だったのです。
(副腎とは、体内環境を一定のバランスに保つためのホルモンを分泌する臓器です。)
そうなるとシェブは死んでしまうのです。
そんなシェブにドクターは「毒の作用を遅らせるためにアドレナリンを出し続けろ」と伝えました。
「止まれば、死ぬぞ」と言ったのでした。
さらにドクターは人工アドレナリンでエフェドリンを作って阻害物質(毒)を追い出すように指示します。
そのためにエピネフリンを注射するように言いました。
1/5の量を打つように言ったのでした。
アドレナリン分泌のために
ドクターにエピネフリンを打つように言われましたが、なかなか病院にたどり着くことができないシェブ。
さらになんとか手に入れたエピネフリンも30分で効き目が切れてしまいます。
そこでシェブは自分の力でアドレナリンを分泌しようと考えたのです。
興奮や恐怖で分泌されるアドレナリン。
彼は血を体内に巡らせるために努力し続けたのです。
[box class=”red_box” title=””]・カーラジオから流れる音楽にのる
・エナジードリンクを飲む
・電気ショック
・バイクの上に立つ
・ワッフル焼き機で火傷
・外で彼女とH
・ハイチの薬を飲む
・膝を釘で打ち付ける[/box]
とんでもないことをして興奮状態を作り続けて、アドレナリンを出し続けたのでした。
しかし、たまにアドレナリンが全開になるとその勢いは止められなくなってしまいます。
車でショッピングモールに突っ込み、病院でエピネフリンを求めて暴走。
さらには警察官からバイクを奪ってしまいます。
特にエピネフリンを全部の量打ってしまった後、シェブは病院から全速力で走り出しました。
病院の患者の洋服を着たまま、お尻丸出しで彼は走り続けたのでした。
アドレナリン・ジャンキー
ペキン・カクテルを注射されたことで、アドレナリンを出し続けなくては行けなくなったシェブ。
しかし彼はもともとアドレナリン・ジャンキーのような生活を送っていました。
注射された時、彼は自分の体に何が起こっているのかまだ分かっていないにもかかわらず、他人の車の上にのるほどアドレナリンが出まくっていました。
あえてにアドレナリンを出さな聞くても、いつもアドレナリンが分泌されているような生活を送っていました。
彼は常に興奮状態だったのです。
それでも彼は自分と正反対の性格のイヴと付き合うことで、殺し屋から足を洗おうと考えます。
彼にとってイヴはアドレナリン・ジャンキーのシェブのアドレナリンを阻害する女性だったのです。
イヴはアドレナリン・ジャンキーのシェブを、まともしてくれる女性だったのです。
最後に覚悟を決めて戦いに挑むシェブ。
その時彼はもう1人の自分と対峙します。
勢いだけで生きてきた自分と向かい合ったことで、本当の自分に気がついたのかもしれません。
そして彼は全てを終わらせようとしたのでした。
まとめ
アドレナリンを出し続けないと死んでしまう男シェブ。
彼は生きるために必死でアドレナリンを出し続けました。
アドレナリンが分泌されるづけて暴走しながらも、彼は生きるために走り続けたのです。
しかし本当はイヴに出会ったことで、アドレナリン・ジャンキーを終わらせようとしていたのです。
全てに終止符を打ったその時、彼は動きを止めたのでした。