映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』江ノ電が繋ぐ現世と黄泉の国


不思議な街、鎌倉。そこは何千年も前からあらゆる妖気がたまりに溜まっている場所。カッパがいたり魔物達の市場がある変わった街では、幽霊も魔物も仲良く暮らしていました。そんな鎌倉で暮らすことになった亜紀子を、ある魔物が狙っていました。そして亜紀子はなんと黄泉の国に行くことになってしまったのです。

『DESTINY 鎌倉ものがたり』作品情報


DESTINY 鎌倉ものがたり [Blu-ray] (豪華版)

タイトル DESTINY 鎌倉ものがたり
監督 山崎貴
公開 2017年12月9日
製作国 日本
時間 2時間9分

Rotten Tomatoes

あらすじ

(引用:MIHOシネマ

黄泉の国

日本神話の中で死者の国とされている黄泉の国

『古事記』の中には死んだ妻を追いかけた男が黄泉の国に入るという物語があります。
この描写は間違って寿命ではないのに死んでしまった亜紀子を追いかけて、黄泉の国へ向かう正和と似ていますね。

映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』の中で描かれる黄泉の国は、人の感じ方によってその姿が変わる世界とされています。

映画の中の黄泉の国は、あくまで正和に見えている黄泉の国の姿なのです。

「死者の国」と聞けば、私たちはどうしても悪いイメージで捉えてしまいがちな場所ですが、死神は悪い場所ではないと説明しています。
黄泉の国は次の人生に生まれ変わるまでの休憩場所だそうです。

ただし生前に悪いことをした人は黄泉の国ではなく、地獄に行ってしまいます。
映画の中でも遠くに地獄が見えていましたが、赤い炎が見える恐ろしい場所でした。

その地獄もあくまで罪の意識が作り出したもの。
人によって地獄の見え方も変わってくるのです。

そんな黄泉の国で妻を探し、現世に連れて帰ろうとしているのが正和だったのです。

魔物

そもそもなぜ亜紀子は黄泉の国に行くことになってしまったのか?

それは天頭鬼という魔物が亜紀子を何千年にもわたり追い求めていたのです。

日本神話では人間は死んだ後、新しい人間に生まれ変わると言われています。
転生するということです。
死神はその転生までの間の休憩場所を「黄泉の国」と説明していました。

人は転生する時、欲や自意識などを脱ぎ捨てて新しい人生を歩み始めます。
しかしその脱ぎ捨てたものが積み重なって、意識を持ち始め天頭鬼になります。

天頭鬼は平安時代からずっと亜紀子のことを追い続けていたのですが、その想いは叶わずやがてそれが鬼に姿を変えたのでした。

正和は天頭鬼を倒して、亜紀子を現世に連れて帰ろうとします。
しかし巨大な鬼に姿を変えた天頭鬼は、正和を捕まえ食べようとしたのです。

夫を守るために亜紀子は天頭鬼と夫婦になることを誓おうとします。
苦しむ亜紀子を助けたのは貧乏神はくれたお茶碗でした。

神々の道具とされているお茶碗。
それは人間も魔物も使うことができない神様しか使えない道具だったのです。

現世で貧乏神にあった亜紀子は、とても優しく接していました。
そのお礼としてもらったお茶碗が正和と亜紀子を助けてくれたのです。

貧乏神といえども神様には変わりありません。
どんな神様であっても、人間も魔物も決して神様には敵わないのでした。

まとめ

「黄泉の国」や「転生」など、日本神話にまつわる物語でもあった『DESTINY 鎌倉ものがたり』。

人は死んだらどうなるの?と考えると怖くなってしまうこともありますが、『DESTINY 鎌倉ものがたり』に登場する黄泉の国なら安心かもしれません。

また普段は怖いイメージのある死神もなんだかとってもいい奴でした。

死後の世界を楽しく考えることができる映画、それが『DESTINY 鎌倉ものがたり』でした。


鎌倉ものがたり 映画「DESTINY鎌倉ものがたり」原作エピソード集