軍の実験により品種改良された殺人魚ピラニア。毒で殺されたはずのピラニア でしたが、実は毒に強いい品種も作れられていて全滅していませんでした。しかもたった1人でピラニアの研究を続けている博士もいました。そんなピラニアがなんと川に放流されてしまい、次々と人間に襲いかかるのです。
『ピラニア』作品情報
タイトル | ピラニア(Piranha) |
監督 | ジョー・ダンテ |
公開 | 1978年10月14日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間34分 |
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あらすじ
山間部の立入禁止区域で若い男女が失踪。
山に詳しい案内人と共に現地に赴いた女性調査員は、そこで奇妙な施設を発見、誤ってプールの放水バルブを開けてしまう。
だが、その中には生物兵器として改良を施された特殊なピラニア群がいたのだ。
河に流れ込んだ無数のピラニアは獲物を求めて下流へと向かった……。
(出典:https://www.allcinema.net/cinema/19473)
殺人魚ピラニア
アメリカ軍が開発していた殺人魚。
それは兵器として開発・研究されていました。
ベトナム戦争時代、北ベトナムの川に殺人魚ピラニアを流し生態系を破壊することが目的でした。
そのために政府は巨額のお金を投資し、ピラニアの遺伝子操作・放射線・品種改良を重ねて殺人魚ピラニアを作り出しました。
しかし結局戦争が終わってしまい、ピラニアの実験は終了してしまいました。
軍事施設は閉鎖されピラニアは毒で殺されたはずでした。
ピラニアは全滅したはずでしたが、毒に強いピラニアも誕生していて死んだピラニアを食べて繁殖していました。
しかも1人の博士が閉鎖された施設で密かに実験を続けていたのです。
どこまで変種を作ることができるか挑戦していた博士。
彼は熱帯魚で淡水のピラニアを、山の冷たい水しかも塩水でも生存できるピラニアを誕生させていたのです。
そしてそのピラニアが過って川に流されてしまったのです。
欲のために
川にピラニアを放流してしまったことを知ったポールとマギーは必死でなんとかしようします。
しかし軍はピラニアのことを外部に漏らしたくありませんでした。
なぜなら、軍は閉鎖した精錬所を買い取り新たにリゾート施設を作っていたからです。
しかしピラニアは川を泳ぎ、リゾート施設のあるロスト・リバー 湖までやってきます。
そしてそこで遊んでいる人たちに襲いかかりました。
ピラニアが出現する前に軍の大佐や開発会社の関係者はピラニアのことを聞いていましたが、ピラニアを無視して利益に走ってしまいました。
そして結局大勢の人を大惨事に巻き込んでしまいました。
しかもその前には川下でキャンプを行っていた子供達もピラニアに襲われてしまいました。
子供がキャンプに参加しているポールは引率の先生に連絡しますが、ポールの忠告を先生は聞きませんでした。
そしてそこでも子供が大惨事に巻き込まれてしまったのです。
ポールとマギーの忠告を聞いていれば、こんなにもたくさんの人が亡くならずに済んだはずですが、彼らは自分の利益のためや自己中心的な考えのために動いてしまい、事件を起こしてしまいました。
殺人魚ピラニアが発生してしまったのも、多くの人がピラニアに襲われてしまったのも全て人災です。
人間の欲望が起こしてしまった出来事が『ピラニア』の中で描かれる出来事でした。
最初に襲われてしまったカップルも、立ち入り禁止の施設に勝手に入ってしまいます。
ポールはいつも酔っ払っていたために、忠告を聞いてもらえませんでした。
マギーが勝手に施設の水を抜いてしまったため、ピラニアが川に流れてしまいました。
多くの人が自分勝手に動いたことで悲惨な出来事に結びついてしまったのです。
ピラニアに襲われてしまった老人や親子、キャンプの子供達そして施設に遊びにきていた人たち。
全てが彼らの自分勝手な行動に犠牲者になってしまったのでした。
最後ピラニアは精錬所に溜まっていた廃液によって処分されます。
しかしすでに塩水で生きられるようになったピラニアは、海を目指していたのです。
まとめ
人工的に作り出されてしまった殺人魚ピラニア。
ピラニアが人間を襲った事件は、全てが人間のエゴによって起きたものでした。
しかも最後も「もう大丈夫です」という、根拠のない情報を流して映画は幕を閉じます。
品種改良されたピラニアはすでに人間の手に負えないところまで、強さを身に付けてしまっていたのでした。