映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』人生はどうにもならない事の積み重ね


80歳で生まれてきてしまった主人公のベンジャミン・バトン。彼は歳を重ねるごとに肉体は若返っていくという不思議な運命の元に生まれてきます。幼なじみのデイジーはそんなベンジャミンを受け入れ仲良くなりますが、二人に待つ人生はすれ違いの連続でした。それでもお互い自分の人生を生き抜いたベンジャミンとデイジー。そんな二人の軌跡がこの映画なのです。

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』作品情報


ベンジャミン・バトン 数奇な人生 [Blu-ray]

タイトル ベンジャミン・バトン 数奇な人生(The Curious Case of Benjamin Button)
監督 デヴィッド・フィンチャー
公開 2009年2月7日
製作国 アメリカ
時間 2時間46分

Rotten Tomatoes

あらすじ

特別な人生を送った男の物語。

彼の名は、ベンジャミン・バトン。

80歳で生まれ、若返っていった男。

20世紀から21世紀にかけて、変わりゆく世界を旅した男。

どれだけ心を通わせても、どれほど深く愛しても、出逢った人々と、同じ歳月を共に生きることができない、その運命。

(出典:https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=2614/)

アカデミー賞受賞
・美術賞
・メイクアップ賞
・視覚効果賞

人生はどうにもならない事の積み重ね

80歳の姿で生まれてきてしまったベンジャミン・バトン。
彼の運命は彼自身の力ではどうにもならない事でした。

年老いた姿で生まれながらも、心は子供。
そんな彼がたどる人生は、ほとんどが自分の力ではどうにもならない事です。

人は必ず歳をとります。
どんな姿であろうと、生まれた瞬間人間は死ぬ事に向かって生きるのです。

それはみんな同じでなのです。

老人ホームで育ったベンジャミンは、死を間近で見ながら育ちます。
どんな人生を送ってきてもみんな最後の姿は同じだと、彼は気がついていたのかもしれません。

そしてそれは母が教えてくれた言葉「最後はみんな同じ。たどる道が違うだけ」でもありました。

だからこそ、人と違う姿で生まれ違う人生のたどり方をする自分の人生に対して誇りを持って生きることにしたのでしょう。

だって自分が若返っていくことは、自分の力では帰る事のできないどうにもならない出来事だからです。

永遠なんてない

すれ違いの人生を送ってきたベンジャミンとデイジー。
そんな彼らもやっと愛し合うことができました。

しかしそれも長い人生で見たらほんの瞬間でした。

その時、ベンジャミンは「永遠なんてないんだな」と気がつきます。
残念だけど永遠に続くものなどないと、彼は知っていたのです。

一方、デイジーは若返るベンジャミンに対して歳を取る自分を憐んでしまいます。
しかし彼女の「完璧に永遠なんてものはない」と悟りました。

だからこそ、一瞬一瞬が大切なのです。
特にこの先、肉体的歳の差が開いていくベンジャミンとデイジーにとってはそうでした。

でもそれはお互いの愛だけではありません。
全てのものに永遠なんてないのです。

幼い頃ベンジャミンは「人はみんな愛する人を失うもの」と教えてもらいます。
ベンジャミンは幼い頃からその連続でした。

老人ホームにいる老人たち。
船の仲間たち。
ティジー。
ロシアで出会ったエリザベス・アボット。
母クイニー
トーマス・バトン。
デイジー。
キャロライン。

自分の人生に関わってきた人多くを失いました。
デイジーと娘キャロラインに対しては、愛するが故にベンジャミン自ら彼女たちの前から去りました。

そんな愛する人を失いながら、彼は愛する人の大切さに気がついていくのです。
そしてだからこそ、誰かと出会い誰かと過ごす時間を大切にしようと思えたはずです。

どんなに美しく綺麗な時間も永遠には続かないのだから。

まとめ

ベンジャミンとデイジーが辿ってきた人生を描いた『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』。

それは私たちに人生というものを教えてくれる物語でした。

「自分の力ではどうにもならないことが多いけど、永遠なんてないのだから自分の道を生きろ。どんな道をたどっても最後はみんな同じだよ」

そんな人生のアドバイスを私たちに教えてくれたのが、ベンジャミン・バトンでした。