脱出不可能と言われたアルカトラズ島の刑務所アルカトラズ。島は全ては刑務所で別名「ザ・ロック」と言われています。その刑務所から脱出した男達の物語を描いたのが『アルカトラズからの脱出』です。彼らはどうやってこの島から脱獄したのか。実際に起こった出来事は嘘のような計画でした。
『アルカトラズからの脱出』作品情報
タイトル | アルカトラズからの脱出 ( Escape From Alcatraz) |
監督 | ドン・シーゲル |
公開 | 1979年12月22日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間52分 |
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あらすじ
1960年、厳格な所長のもと、水も漏らさぬ警備態勢がとられていたアルカトラズ島の刑務所に各州の刑務所で脱獄を繰り返したフランクが送り込まれる。
凶悪な囚人を敵に回し、命を狙われながらも、大胆不敵な知能犯フランクは意気投合した仲間とともに脱獄計画を進めていった!
(出典:https://eiga.com/movie/4033/)
アルカトラズ連邦刑務所
他の刑務所で脱獄を繰り返していたフランク・モリスが送られたのはサンフランシスコ湾に浮かぶアルカトラス島でした。
そこは島全体が刑務所になっていて凶悪犯が収容される刑務所でした。
囚人の1人のリトマスが「名前は?」と聞かれて「アル・カポネ」と冗談で答えるように、あの禁酒法時代のギャングアル・カポネが収監されていたことでも有名な刑務所です。
凶悪犯を収容している刑務所だけあって、アルカトラズ刑務所は絶対に脱獄出来ない刑務所と言われていました。
映画の中で所長がフランクに説明するように、仮に刑務所から外に出ることが出来たとしても周りは海です。
脱獄犯は海で溺死してしまうのです。
所長はフランクに「脱獄できたものは1人もいない」というように、所長は囚人達を徹底的に管理していました。
映画の中のセリフには日に12回点呼があると言っています。
それだけ厳しい刑務所がこのアルカトラズ刑務所だったのです。
フランク・モリス
脱獄不可能な刑務所アルカトラズの脱獄に挑んだのがフランク・モリスでした。
彼は知能指数が高かったと言われています。
映画の中では知能指数:優秀と表記されていました。
初日に早速所長の部屋から爪切りを盗むなど、侮れないのがフランクでした。
(しかし映画を見る限りでは最初は脱獄を考えていないようにも見えます)
1960年1月18日に刑務所に収監されたフランク。
仲間を増やすとともに刑務所の所長への憎悪も増していきます。
そしてついに脱獄を決意し準備に取りかかりました。
独房の換気口周囲の壁を掘り始めます。
さらには自分に似た人形の頭も用意しました。
これはベッドで寝ているようにカモフラージュするためです。
絶対バレそうな計画ですが、この人形の頭が役に立つのです。
少しずつ準備し始めたフランク達。
映画の中で日数は描かれていませんでしたが、フランクとアングリン兄弟が脱獄したのは1962年6月11日でした。
フランクがいつから穴を掘り始めたかは分かりませんが、彼がアルカトラズにやってきてから2年以上過ぎていました。
フランクは用意周到な準備のおかげで、見事刑務所から脱獄することに成功したのでした。
刑務所から脱獄したフランクやアングリン兄弟がその後どうなったかは、分かっていません。
映画の最後に説明されるように、FBIは必死で捜査しますが彼らの溺死体は見つかりませんでした。
結局FBIは溺死したとして捜査を打ち切ります。
しかし遺体が見つからない以上本当に彼らが死んだのかは誰にも分からないのです。
もしかしたらフランク達は無事に逃げ切ったのかもしれません。
結局アルカトラズ刑務所はフランク達の脱獄後、1963年3月21日に閉鎖されました。
それはフランクの脱獄から1年も経たないうちの出来事でした。
まとめ
カモフラージュ用の人形を用意して脱獄するという、驚きの手法で見事脱獄したフランク・モリス。
そんな彼の手口を描いたのが『アルカトラズからの脱出』でした。
頭の良かったフランク。
きっと綿密な計画のもと脱獄したのでしょう。
そしてその後の彼の行方は今も謎に包まれたままなのです。